フラーケン
ふらーけん
フラーケン(ヤマト)
- 所属:ガルマン・ガミラス帝国 天の川銀河 東部方面軍
- 階級:不明
- 肩書:次元潜航艇司令官
- 異名:ガルマン・ウルフ
- CV:大木民夫
テレビシリーズ第3作『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場するガルマン・ガミラス帝国のキャラクター。
帝国が保有する特殊艦艇「次元潜航艇」の指揮官。マントに黄色いスカーフという格好のうえ、狩り人を思わせる鋭い目つきや、鼻下に生やしている口髭が特徴的な人物である。
所属は不明確ではあるが、東部方面軍司令長官ガイデル提督の要請を受け、多方面から馳せ参じてきた模様。幾多の功績をあげているらしく、ガルマン・ウルフの異名を持つ軍人でもある。ガイデルとはそれなりに親交があるようで、再会した時には親しそうな印象の会話をしている(無論、上司部下の関係は崩れていないが)。ガイデルの信頼も厚い模様。
人物
軍人としては優秀で、ヤマトオリジナルのシリーズ中でヤマト相手に勝利したことのある数少ないキャラ。
次元潜航艇を駆使して戦果を挙げてきているようで、そこからガルマン・ウルフとの異名がついたとも考えられる。忍耐強く、執拗に目標を追いかけては攻撃し仕留めるなど、地球で言うなればサブマリナーそのものである(Uボートを意識した艦艇故に、戦い方もそれらしいものである)。
ヤマトに対しても執拗に攻撃を掛け続けており、艦橋を集中的に狙い撃った他、味方艦を囮にして攻撃したり、ワザと動いて追尾させた挙句ガイデルの機動要塞に誘き出すなど、戦術指揮官としては非凡とも言える手腕を有している。
元々は『宇宙戦艦ヤマト2』のシー・フラーゲ(※)の再利用キャラクターとして、後の『2199』で総監督を務めた出渕裕が次元潜航艇と一緒に提案したキャラでもある。
※ 厳密にはその初期稿のフランケンというキャラ。『2』のガミラス四将軍のうち彼だけは決定稿で容姿が変わっており、フラーゲは眼帯を着けた老将軍だが、フランケンは襟足の長さを除けばフラーケンそっくりの見た目をしている。
活躍
- ガルマン・ウルフ参上
ヤマトがダゴン率いる第18機甲師団及び第17空母艦隊を撃滅した事を受け、ガイデルが汚名返上を掛けて戦う事を決意したと同時に、フラーケン率いる次元潜航部隊も招集を受けた。機動要塞にて上官と再会を果たしたフラーケンは、そこでダゴンの戦死を知り驚愕した。フラーケンはガイデルの作戦を受けて直ちに進発、ヤマトへの攻撃及び誘き出しの為に動き出す。
- 戦闘開始
ヤマトを補足したフラーケンは、亜空間潜航状態で魚雷攻撃を開始。突然の魚雷攻撃に戸惑い、損害を被るヤマトに余裕の表情を浮かべる。何せ亜空間への対処方法を有していないとばかり思い込んでいた故であるが、これが意外なしっぺ返しを受ける事となる。
ヤマトはようやく態勢を立て直し、波動爆雷と呼ばれる亜空間戦闘への対抗兵器を使用。たまたまばら撒かれた宙域に居た友軍艦1隻が直撃され、強制浮上を余儀なくされてしまう。浮上してきた瞬間を砲撃されて轟沈すると、フラーケンは驚愕し飽和攻撃を開始。しかも艦橋への雷撃を集中したため、その影響で古代進が負傷する事態に陥った。
その後、真田志郎の考案した亜空間ソナーが探索を始めた為に、攻撃を注視せざるを得なくなる。しかしフラーケンは、敢えて味方艦2隻を動かすことで注意をひきつけさせると言う非道な手段を用いた。犠牲を出しつつも再び飽和攻撃で損害を与える事に成功する。
- 捕獲作戦
その後、捕獲作戦を成功させるために合流ポイントへとヤマトを誘き出すことを決意。探知されやすいように、かつ波動爆雷の餌食にされぬよう細心の注意を払いつつも、見事にガイデル機動要塞と合流を果たした。その後は、ガイデルが動いて見事に捕獲することに成功した。
- 捕獲後
ガイデルが、デスラーにヤマト捕獲の報告を入れる際に同席。戦果に自信を持っていたが、まさかの逆鱗に触れてしまったが故に動揺していた。それ以降の様子は不明確である。
リメイク版
地球とガミラスとの戦争の際からいたということに変更され、初代にあたる『2199』から登場。
物語の影での支援活動に重要な役割を果たしている。
詳しくは設定されたフルネームのヴォルフ・フラーケンを参照。
余談
能田達規によるサッカー漫画『ORANGE』『オーレ!~サムライブルーの奇跡~』に、ドイツ出身のGKとして「ガルマン・フラーケン」というキャラが登場している。
フラーケン(MARVEL)
宇宙生物の一種。見た目こそネコだが、タコのような触手で体内の異空間に何でも引きずり込む化け物。
無性生殖の卵生で、一度に数百個以上も産む。
コミック版
2006年2月の『Giant-Size Ms. Marvel #1』にて初登場。
キャロル・ダンバースのペットで某SF映画から「チューバッカ」と名付けられていたが、彼女は正体を知らなかった。
また別世界では宇宙三大列強の一角・クリーが地球侵略に利用したが、キャロルとガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーによって阻止され、赤ちゃんたちは新たな星に引き取られた。
MCU版
映画『キャプテン・マーベル』で実写デビュー。
飼い主は主人公キャロルの友人であり、アメリカ空軍にてエンジンを研究していた科学者ウェンディ・ローソンことクリー人のマー・ベル。
おそらくその関係で、某パイロット映画から「グース」と名付けられた。
当初マリア・ランボーやニック・フューリーたち地球人はクリーやスクラルがグースを恐れる理由が分からなかったが、四次元キューブを飲み込んだり、フューリーの目を引っ搔いたりと、劇中でも重要な活躍をした。
シリーズ続編『マーベルズ』にも(演じるネコは代わったが)登場。地球にいたはずだがキャロルとともに宇宙を旅していた。
回想にて、『キャプテン・マーベル』後はマリアが預かったが、病死する直前にキャロルへ引き取られたことが判明している。
また中盤にグースが卵を出産。しばらくして孵化し、今度は家族揃って重要な活躍をした。