クレインオルフェノク
くれいんおるふぇのく
「生きていきたいんです、人間として……」
CV・演:加藤美佳
登場話:第3話「王の眠り」~第44話「最後のメール」
データ
概要
陸橋の階段から転落して死亡した長田結花が変化する。鶴の特質を備えたオルフェノク。人間態でも高感度の聴覚や高いジャンプ力を有する。
時速480kmで空を自在に飛び、その素早い動きによる残像効果で敵を幻惑する。また口部から超高周波を発して敵を焼殺する事が可能で、戦闘力にも長けている他、ネックフェザーと呼ばれる羽根を撒き散らして身を隠す技を持つ。また、ヒマラヤ山脈を越えるアネハヅルよろしく、超高度や密閉空間でも呼吸できる強い肺を持っているとされる(出典:「仮面ライダー555図解超百科」より)
また、腰から使徒再生効果を持つ光の翼を展開して、対象の内臓を切り裂いて焼き尽くす。オルフェノクとの戦いよりも専ら人間に対して使用された事の多い能力で、自分を陰湿ないじめに追い込んだ義妹の道子とその仲間を、乾巧を庇おうとした際には不良グループを灰化させている。
オルフェノク研究所での実験体として捕獲された所をクラブオルフェノクに助けられるが、過酷な実験によって身体の限界を迎えていた為に変身能力を失ってしまい、最期はロブスターオルフェノクに始末される形で生涯を終えた。
激情態は劇場版「パラダイス・ロスト」に登場。
より人間の女性に近づいたエr…ふつくしいデザインになっており、下半身をハルピュイアのように変化させた『飛翔態』(「仮面ライダー図鑑」では『激情飛翔態』表記)に変身する事も出来る。飛行速度は530kmで、翼そのものを武器として振るう。(出典:東映公式『仮面ライダー図鑑』)。
尚、毒矢を放つ弓矢をスチール写真などで構えているが、劇中では未使用。
最期はエラスモテリウムオルフェノクと交戦するもそのパワーには及ばず、愛する海堂直也/スネークオルフェノク を庇ったことで致命傷を受け、海堂と共に敗死した。
テレビ本編にも(最終話にごく僅かとはいえ)登場したホースオルフェノク激情態とは異なり、テレビ本編に登場する事は終ぞ無かった。
なお激情態は当人の感情の昂りによって到達する形態であり、結花の場合は本編より逞しい性格になっていたことを踏まえると、トラウマを吹っ切ったことでこの形態になったものと推測できる。
その後の活躍
PS2版ではプレイアブルキャラクターとして参戦。必殺技は翼を広げて飛翔し、敵を翼で挟み切るタイプと翼を広げて回転斬りを行うタイプを披露。
TCGには『レンジャーズストライク』や『バトルスピリッツ』に参戦している。
立体化
2003年に『ライダー怪人シリーズ05』として初の立体化。続いて『プレイヒーロー2 仮面ライダーファイズ 05 クレインオルフェノク』にて初の食玩ソフビ化。ポピーからは『仮面ライダーファイズ ツインヒーロー パート3』の題でアクセルフォームとの抱き合わせでソフビが販売された。
2004年には『HG仮面ライダーソフビ道 -EPISODE:4- TURN UP BLADE編』にて激情態が登場。
2004年3月下旬にはカプセルトイ『仮面ライダーソフビコレクション10』ではSD化された通常版が販売された。
10月下旬にはカプセルトイ『HGシリーズ 仮面ライダー29~Jの名を持つ者編~』から販売された。同弾では鳥の力で強化されたジャックフォームや女性怪人であるヘビ女がピックアップされている。
2005年12月上旬にメガハウスから『ART WORKS MONSTERS』版が販売。制作にあたり、デザイナーの篠原保氏が協力している。
以上の経歴から、歴代の女性怪人の中でもかなり商品化の機会に恵まれていると言っても過言ではない。
余談
繊細で響きのいい鳥種としてツルがモチーフに採用され、「内罰的な傾向ゆえに悪いことができないだろう」という思いから体の線は内側に入り込むように流し、口にはギャグボールを噛ませたデザインとなった。激情態ではそういう枷を全て外したデザインとなっている(『完全超悪』p.142)。