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概要

Pokémon LEGENDS アルセウス』に登場するキャラクター。英語版の名前は「Laventon」。

別の地方からヒスイ地方へやってきた、今作におけるポケモン博士

顎下まで覆うタイプのラベンダー色のニット帽を被った頭が特徴で、名前の由来もそのまま『ラベンダー』からと思われる。

ギンガ団の調査隊に所属しており、ポケモンの生態を研究しながらヒスイ地方のポケモン図鑑完成を目指している。

そして研究のため他地方から連れてきた3体のポケモンが逃げたのを追いかけている中、海岸に現れた主人を見つけた。

丁寧な言葉遣いを絶やさない温和かつ脳天気な性格。

ポケモンとの共存がまだ叶わぬ時代のため「ポケモンは怖い生き物です!」と慎重な意見を言いつつも、彼自身はポケモンの持つそれ以外の面も理解しており、異端な才能と経緯を持つ主人公も、ポケモン達が惹かれたという理由で信用した程。

また同時に客観的な思考ができる切れ者で、自他の喜怒哀楽といった心の動きを大切にしながらも、目の前にある状況・現象などの『事実』こそが絶対であるという学者としての冷静さを兼ね備える。

そのため、原因が不明瞭な道理に反する事態には人一倍敏感。

ポケモン図鑑作成にあたって主人公がゲットしたポケモンを調べるわけだが、どうやら(結果的に)体当たりな調査・研究をしているらしい。

例えば『レアコイルの磁力は強力で研究機器を壊す』とあったり、『スカンプーの悪臭を嗅ぐと記憶が飛ぶ』と書かれていたり、他にも自分の故郷に思いを馳せたりなどその内容は様々。

更にはシェイミスカイフォルムでは、自身もグラシデアの花の匂いを嗅いで姿が変化しないか直接調べた模様(結果は変化なし)。

彼のポリシーを踏まえるなら、人から伝え聞くだけでなく、実際に資料となる文献や情報などを調べた上で体験していると考えるべきだろうか。事実ハリーマンヒコザル等は、更に旧い時代の異名まで記載されている。

1種類ポケモンを調べるごとに相当な苦労が垣間見える血と汗と涙の結晶、たまにはじっくり目を通してあげよう。

また、図鑑にはポケモンの持つタイプがちゃんと記載されていることから、オーキド博士に先駆けてポケモンをタイプで分類するという分類体系の方法をこの時代に既に確立していたと考えられる。当時は彼の業績がそれほど重要なものとして評価されずに一度忘れ去られ、後世、オーキド博士の研究によって再発見されたと考えるのが自然だろうか。

雪ほどきし二藍』には第三話のEDイラストで登場。寒さ対策のためか厚着をし、連れてきたポケモン達と共に船から降り立ちシマボシと初対面する様子が描かれている。

余談

出自については明言されていないが、感情的になると英語で話す事がある、彼の手で書かれたと思われる図鑑説明文の「故郷にダイオウドウがいた」「故郷では決闘の申し出にロゼリアの棘を送る古い習わしがある」という情報、研究室の黒板に書かれている文字の形状などからガラル人ではないかと予想されている。

ただしダイオウドウはガラル外から連れてこられた外来種とされているため、彼の時代には既に土着までしていたという事だろうか。また「決闘の申し出にロゼリアの棘を送る習わし」が現代のガラルにあるかどうかも不明である。

気になる子孫の存在だが、ラベン博士は本作の中でも露骨に過去作のキャラクターを意識したデザインではないと考えられる。どんな意見も憶測の域を越えていない事は留めておこう。(子孫のわからなかった人物子孫らしき人物新作で登場した事例もある)

ラベン博士はベースキャンプに必ず滞在しているという仕様上、主人公がどれだけ早く別のベースキャンプに移動しても絶対に先回りしているというこの手の作品ではあるあるなネタもきっちり完備している。

モチーフは“Boys, be ambitious.(少年よ、大志を抱け)”で有名な札幌農学校(現・北海道大学)の初代教頭ウィリアム・スミス・クラーク博士と思われる。ただし、クラーク博士自身はアメリカ人である。

ポケモンSVでは

次回作『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット』では、オレンジ/グレープアカデミーにてレホール先生の歴史学の授業でラベン博士の写真が黒板に掲示されているのを確認できる。長い年月を経て研究業績が認められ、ポケモン世界の歴史を語る上で重要な人物になったということなのだろう。

同時に、ラベン博士は既に歴史上の人物になってしまい、この世には存在していないということを間接的に物語ってもおり、LEGENDSアルセウスをプレイした人の中には切ない気持ちになったという人もいたとか。

DLC前編『碧の仮面』で手に入れられる「おしゃれカードみどり」によって、彼の被る紫のニット帽とよく似た『ぽんぽん帽』がハッコウシティのブティック『R&T』に入荷される。ヒスイ地方を懐かしむ人は被ってみるのも一興である。

編集者:アキコ
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