概要
タマムシ大学の教授で作中世界において進化(ポケモン)とモンスターボールを研究した人物。
作中には登場せず、裏設定(公開済み)として存在する。一応公式設定だが、各世代での時代考証の部分が怪しいがそこはご愛顧である。
『ポケットモンスター図鑑』(アスペクト・1996年4月)によれば、18世紀後半にフランス人作家のタジリン伯爵(※)が30種ほどのポケモンをスケッチなどで詳細に残してから後の時代に活躍した人物とされ、1899年にポケモンが進化で姿を変えるという内容の「ピカチュウの進化に関する一考察」という論文を発表し、「ポケモン学の祖」となった事が語られた。
そんな人物をマニア間で有名したのが、1925年にオコリザルに投薬量を誤って衰弱させた件から「ポケモンは弱まると小さくなる」ことが判明し、モンスターボール開発のきっかけになったという事件である。
なにぶん、この人物と関連設定が初期のものである為、作品ごとにどこまでの情報が現在の世代の設定に適用して組み込まれているかは頭の中がもやもやでナゾノクサ状態であるが、ポケモンだいすきクラブの「もやもやドガースポケモン世界紀行 4.ポケモンと科学」によると「タマムシ大学のニシノモリ教授の研究成果を元に発明されたモンスターボール」(全て原文)とはっきり記載されており、モンスターボール開発秘話の下りは第6世代時点までは公式設定に適用されていると考えられる。
しかし、日本の明治期をモデルにしていると思しき『LEGENDSアルセウス』(オリジンボールやガンテツボールの元型が誕生したきっかけ)との整合性(歴史的な辻褄の設定調整)への適切な時代考証への処理の扱いについては不明なままである。
とはいえ、「ポケモンには 小さくなるという 不思議な能力が備わっています」とラベン博士は語っており、形を変えて設定が残存していると見た方が妥当なようだ。今後どの設定が公式に活かされるのかは定かではない。
設定を分かりやすく総括すると、博士たちや教授らがみんなに伝えたい事はおそらく外的要因(上記参照)によりその影響を受けた生物(ポケモン)の体積が皆ほぼ同じくらいの大きさへと小さくなるという全ポケモン共通の性質であると解釈している。
もしかしたら、この変遷具合から察するに歴史設定の維持(現世代の本編で語られる考証の矛盾)に無理が生じたのが原因なのだろうか。
平成をモデルにしていた頃くらいまでは、世界中にモンスターボールを普及するきっかけの根拠となる重大な設定なのに、ファンへの考慮とはいえ、本当は嫌でも何かしらを理由の大人の事情により、この情報の設定を濁してしまったのだろうか…。
また、SVではヘザー博士とラベン博士とは違い、授業の「モンスターボール」に関連した「歴史」にはしっかり触れているものの、残念ながらニシノモリ教授のことについては一切作中でスポットを当てていないため登場していない。
アニメ版(サトシの旅シリーズ)第68話『ヤドンがヤドランになるとき』では子孫であるニシノモリ教授5世が登場した。(ということは本記事の人物は初代に当たる人物?)
容姿はお茶の水博士をポケモンナイズしたようなステレオタイプの科学者。
作中世界のポケモン図鑑を書いた人物の一人とされ、リゾート地ビンヌでシェルダーの変化に関する研究を行なっていた。
ただし、リコとロイの旅シリーズの世界には登場していない。
余談
名前の由来は不明。
開発スタッフ("西"野弘二、杉"森"建、"森"本茂樹など)説、ポケモンに少なからず影響を与えた『仮面ライダー』などの作者である石ノ森章太郎の捩りなど様々な説が考えられる。(つまり、石を西に置き換えた「西ノ森」説)
なお、実際に存在する名前かと聞かれたら、答えはNO(否)である(「苗字として西森」が存在するが、読みはそのまんま「にしもり」だが、では仮に名前の「ニシノモリ」を当てはめられるとすれば西之森か単純に「西の森」だとちょうど「にしのもり」の読みがなにはなるが…)。
余談だが、任天堂作品繋がりとのことなのでどうぶつの森をもじった「西」の「森」が由来なのかはもちろんNOであるはず…。
脚注
- (※)タジリン伯爵の名前の元ネタは田尻智氏、人物自体の元ネタは「分類学の父」と称されるカール・フォン・リンネ(1707年5月23日~1778年1月10日)と思われる。
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タマムシシティ:作中には大学は登場していない。
ポケモン博士:掲載されている。
ドガース:世界旅行特集に関連。
ポケットモンスター(架空の生物):ニシノモリ教授とラベン博士による研究情報の一部あり。
ヘザー:こちらは逆にポケモン本編の正史の人物として表に出ている。