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CV:大塚芳忠

【警告】この先、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』本編のネタバレが含まれます。

「これからやる戦い方なら貴方の方が相応しい」

概要

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」に登場するキャラクター。

世界平和監視機構コンパスの新造戦艦ミレニアム艦長を務める人物。副長は元ミネルバ隊副長アーサー・トライン

以前は教師だったが、戦時の招集で軍に入った経歴の持ち主。コンパスには自ら志願して参加した。

軍人らしからぬ穏やかな口調と緊張感の無い語り口をする飄々とした人物だが、的確な指示と状況判断能力に優れた傑物。これまでの2度の大戦では目立った戦功こそないものの、優れた状況判断とリスク管理によってどのような激戦においても艦が落とされていないため、兵達からはコノエ艦長の艦に乗ると、生きて帰れると人気が高い(リンク先の人物と違いきちんとした真っ当な人物なのでご安心を)。キラ・ヤマトもその目先の戦果に囚われない立ち回りから信頼を寄せている。

その判断能力の高さは凄まじく、コンパス隊がファウンデーションの罠にかけられた際は、

  • タイミングの良過ぎる通信遮断
  • アルバートからのジャミング特性報告

の2点だけの非常に少ない情報から「ユーラシア・ブルーコスモスとも異なる第三勢力の介入を察知。最悪の事態(=核ミサイルの発射)すら予測し、ルナマリアに「『有線通信』及び『狙撃用装備で迎撃』」の指示を出しつつ当艦の離脱準備を整える等々、こと生存に関してはマリューすら上回っている(前線に居る事情もあるがアークエンジェルは罠に気付くのに遅れてしまい、轟沈の憂き目に遭ってしまう)。

物語後半ではコンパスの活動停止から本艦が動けない中、マリュー達の生存を信じ発艦体制を整えた上で敢えて彼らのハイジャック活動を黙認。迎え入れた後は艦長の座をマリューに譲渡し、副長として彼女を支えた

マリューが『攻め』に長けた艦長であれば、彼は二重三重に先を見据えたリスクヘッジ能力を誇る『守り』の艦長と言える存在であり、温和で人当たりも良く人種を問わずクルーから厚い信頼を得ている。そんな彼が頼もしいサポート役に就いたことでマリューは艦の防御面は彼に託し、これまで基本的に回避運動に徹せざるを得なかったアーノルド・ノイマンの神業的な操舵技術を攻撃に活かせるようになった

余談

アーサー・トラインの受難

上記の通り、終盤戦では敢えてマリューを立たせて自身はアシストに回ったが、その結果アーサーをミレニアム副長の椅子から追いやってしまった……

「元ミレニアムの正操舵手は納得してアーノルド・ノイマンに操舵席を譲った可能性が高いが、アーサー・トラインはただの玉突き人事の被害者なのでは…?」という声も。

コズミック・イラ世界の危機(いつものことだが)にそんなことを言っている場合でもないのだが、一部の社畜の観客に取ってはまったく笑えないシーンになってしまったようだ…。

ただ、上記の通りこの時のミレニアムは政治的に動けない状態にあり、いくらファウンデーションが倒すべき悪だったとしても討伐のために出港するのは命令違反にあたる。

なので表向きは「賊(マリュー達)に乗っ取られてやむなく従っていた」という形にするために艦長を譲り自分が副長に収まることで、アーサー以下クルーの今後の立場を守る意図もあったと思われる。

ナチュラル?コーディネイター?

小説版などで劇中以前の経歴が明らかになっているキャラが多い中で、実は未だに劇中以前の経歴が不明瞭な主要キャラである。

戦時招集されたという記述から地球連合(コンパス設立に協力している大西洋連邦が有力)の軍人で種族もナチュラルであるという可能性もあるが、この辺りも作中では一切明らかにされていない。

声優ネタ

演者の大塚氏は過去のガンダム作品でヤザン・ゲーブルチボデー・クロケットギャバン・グーニーを演じている。

さらに、戦艦の艦長・副長として、宇宙戦艦ヤマト2199宇宙戦艦ヤマト2202宇宙戦艦ヤマト2205真田志郎を演じている(2202で宇宙戦艦ヤマト副長に、2205で戦闘空母ヒュウガ艦長に就任している)。