「本当に歌星の息子だな、彼も同じ事を言っていたよ。」
演:山崎一
概要
宇宙京都大学の教授で普段は京都の上空にあるザ・ホール(コズミックエナジーが宇宙から地球に降り注ぐポイント)の研究をしている。
宇宙物理学の権威として有名な人物で穏やかな性格だが、研究に夢中になり過ぎると周囲が見えなくなる癖がある。
第33話で初登場し、第39話で宇宙特待生の特別講師として天ノ川学園高校にやって来た。
歌星賢吾の父・緑郎や天高の理事長・我望光明とは共にコズミックエナジーの研究をしていた友人同士。賢吾に初めて会った時、生前の緑郎や京都のザ・ホールについて語っている。我望とは年に1回3人が初めて会った総本山知恩院で緑郎の慰霊をしている。天高に来たのも我望に招かれたためと語っている。
我望を「太陽」、緑郎を「地球」、自らを「月」に例えており、そのためか嘗て月に自らの居場所を求めていた野座間友子に関心を持たれる。
正体
※第40話のネタバレを含む為、記事の閲覧には注意
それまで謎だったヴァルゴ・ゾディアーツのスイッチャーにして賢吾の父を手にかけた張本人。
苗字をローマ字変換して逆さ読みすると「おとめ」(Emoto→otomE)になり、名前は乙女座の最輝星・スピカを連想させる。
また我望と同じく、目を赤く光らせていた。
賢吾達に見せていた表向きの顔は全て演技であり、本性は冷酷な性格で我望にも極めて従順。
友子に正体を気付かれるもダークネビュラに送る事で発覚を防いでいる。
しかし、これらもまた真の目的を隠すための仮面であり、賢吾たちに見せていた顔が彼の本来の姿。
ここで謎の支援者タチバナの正体でもあったことが判明する。
その真の目的は我望の野望を阻止すること。
かつて我望の力に屈して緑郎を殺してしまった事を悔やんだ彼は賢吾にゲートスイッチを贈ってラビットハッチやフォーゼシステム一式を、流星にメテオの力を与え、共に戦う仲間とするために裏から手を回していた。
ダークネビュラに送ったと思われた友子と流星(更に他のダークネビュラに送られた人間達)も実際は送るふりをしてM-BUSに匿っており、二人とも無事生還している。
紆余曲折の末、弦太朗達と和解して友人となるも突如現れたサジタリウスの不意打ちで致命傷を受けてしまい、フォーゼとメテオが戦っている間に賢吾以外の仮面ライダー部を安全な場所に避難させ、賢吾は自分と共にどこかの屋上へとワープさせる。
そこで緑郎を殺害したのが自分であること、そのことをずっと後悔していたことを打ち明け、次いで何かを語ろうとするも、そこに現れたレオ・ゾディアーツとリブラゾディアーツから賢吾を守るために変身して立ち向かい、我望の目的が「十二個のホロスコープススイッチを集めること」であると告げ、幹部二人と共に被害の及ばない場所にワープする。
なおも戦おうとするがサジタリウスから受けた致命傷とフォーゼとの戦いでダメージが蓄積された瀕死の状態では敵わず、処刑されてしまった。
志半ばで斃れる事になってしまったが、最後に弦太朗達と友達になれた事を喜びながら息を引き取った。
冷酷であった我望もまた裏切りに対する怒りではなく、無二の友の死による悲しみを見せていた。
その後、回収されたタチバナのマスクとメガネと写真は仮面ライダー部の手によって月へと安置され、その遺志はライダー部一同の胸に深く刻まれる事となった。
「良いさ・・・最後にまた、友達が・・・」
関連タグ
シュラウド:前々作における似たような人。サブライダー誕生のきっかけを作ったり主役ライダーに新兵器を与えたりしていたり、そして敵の首領の身内と言うのも共通している。
轟栄一:演者が同じである令和ライダー第4作の冬映画に登場した人物だが、こちらは江本と異なり悪徳政治家かつ毒親。
ラクス・クライン、ムルタ・アズラエル:別のコンパチヒーローに登場するヒロインと悪役。江本は二人を足して2で割った人物と言える。