ツェペリ家
つぇぺりけ
概要
荒木飛呂彦による漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する一族である。
第1部・第2部に登場する旧世界のツェペリ家と、第7部に登場する新世界のツェペリ家は全くの別物である。なお、本稿ではその双方について解説する。
人種はイタリア系。ディオ・ブランドー(DIO)やディエゴ・ブランドー同様、ジョースター家には何かと深い因縁を持っている。
旧世界
一族一覧
※本編での言及があった者のみ
第2部
名前 | マリオ・ツェペリ |
---|---|
出没年 | ????〜1934 |
備考 | シーザー・A・ツェペリの父 |
名前 | (マリオ・ツェペリの妻) |
---|---|
出没年 | ????〜???? |
備考 | 1928年以前に死亡。マリオ蒸発後、遠い親戚にツェペリ家の生活資金を騙し取られてしまう |
名前 | シーザー・A・ツェペリ |
---|---|
出没年 | 1918〜1939 |
備考 | マリオ・ツェペリの実子。リサリサ(エリザベス・ジョースター)の弟子であり、ジョセフ・ジョースターの無二のライバル |
歴史
西暦 | 時期 | 出来事 |
---|---|---|
1838 | ウィル・A・ツェペリ誕生 | |
1858 | ウィルの父、帰港中に船の中で石仮面で吸血鬼化。太陽の光を浴びて死去 | |
?? | ウィル結婚。その後息子のマリオ・ツェペリ誕生 | |
1881 | ?? | 第1部「ファントムブラッド」開始 |
1888 | ウィル本編登場。ジョナサン・ジョースターに波紋法を伝授する | |
1888 | 冬 | ウィル・A・ツェペリ死去(享年50) |
1918 | 5月13日 | シーザー・A・ツェペリ誕生 |
1928 | マリオ・ツェペリ突然の失踪 | |
1934 | マリオ・ツェペリ死去。直前にシーザーは失踪したマリオを発見する | |
1938 | ?? | 第2部「戦闘潮流」開始 |
1939 | 1月30日 | シーザー本編登場。ジョセフ・ジョースターとロバート・E・O・スピードワゴンをコロッセオに案内 |
1939 | 2月27日 | シーザー・A・ツェペリ死去(享年20) |
特徴
ジョースター家のように明言されているわけではないが、以下のような特徴を持つ。
- 何かと巻き込まれ体質
そもそもウィルが石仮面を追うようになったのは、石仮面の脅威に巻き込まれた事が大きなきっかけになっている。マリオも家族を捨ててまで実父の意思を継ごうとしていた事から、明言はされていないものの石仮面にまつわる何らかのトラブルに巻き込まれた可能性は考えられなくもない。
シーザーもまた、柱の男の壁の宝石に不用意に触れてしまった事で石仮面(柱の男)の脅威との戦いに巻き込まれる事となった。
- 波紋の素質が高い
ツェペリ家の波紋法との出会いは、石仮面の脅威に太刀打ち出来る武術を求め2年間に渡りウィルが世界各地を旅し、波紋法の師匠トンペティの元で修行を積んだのがきっかけ。シーザーに至ってはジョセフ同様生まれつき波紋を使いこなしていた。
ただしウィルは修行に3年、シーザーは4年の歳月を要したのに対し、短期間の修行でも彼らに追いつくほどの実力を手にしたジョースター家には遠く及ばないとされる。
- 石仮面に関わり、その対策の波紋を学んだ者は悲惨な最期を迎える。
ジョースター家同様石仮面及び柱の男に携わった人物は短命だと言える(ただし柱の男関連で犠牲になったジョースター一族はいない)。
ウィルの実父は石仮面により吸血鬼と化し、ウィルはタルカスの攻撃で体を真っ二つにされて死亡。
マリオは本格的に目覚める四年前の柱の男から伸びた牙で体を貫かれ、食い殺された。
シーザーはワムウに血管などをズタズタに引き裂かれ力尽きて死亡した直後に十字形の瓦礫に押しつぶされている。
- 一族に誇りを持ち、自己犠牲的である
ウィル、マリオは共に石仮面(柱の男)の脅威に立ち向かうため家族を捨てている。
一見無責任にも取れ、実際シーザーがグレる元凶を作ってしまっているが、その根端には「石仮面(柱の男)の脅威を知れば、間違いなく親の跡を継ぐから家族を巻き込みたくない」といった自己犠牲的な思いがあるためでもあった。上述したようにツェペリ家は巻き込まれ体質なのを考えると、決して間違った判断とは言い切れないものがある。
またウィルはトンペティの元で修行する前に「死の運命」を予言されているが、この自己犠牲体質も影響しているのかもしれない。
- 飛び蹴りが死の切っ掛けに……
この内ウィル、シーザーはいずれも敵に飛び蹴りをした事が死の遠因となってしまっている。
ウィルの場合は、タルカスに「波紋乱渦疾走(トルネーディオーバードライブ)」という波紋法による飛び蹴りを使用したが避けられてしまい、逆に鎖で縛られ真っ二つにされてしまった。
シーザーはシャボンレンズで追い詰めたワムウへの止めとして飛び蹴りを食らわそうとするも、一瞬影になった所をワムウに隙を与えてしまい、神砂嵐で逆転されてしまう。
しかし、この後ウィルはジョナサンに「深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)」を使ってタルカスを倒す力を与え、シーザーは深手を負いながらも隙を突いてワムウの解毒剤ピアスを奪い取る等、決して無駄死にではない活躍をしている。
- 死に際に必ずジョースター家に形見を残す
俺が最期に見せるのは代々受け継いだ未来に託すツェペリ魂だ!
人間の魂だ!
たまたまなのか、ツェペリ家はウィルの実父を除きジョースター家に何らかの形見を残している。
ウィルは死後ジョナサンに深仙脈疾走を授け、マリオは実子シーザーにリサリサの下で修行するよう言い遺し、シーザーはジョセフに死のウエディングリングの解毒剤入りピアスとバンダナを血シャボンで届けている。
自己犠牲的ではあるが、決して無駄死にでは終わらせないのがツェペリ魂なのだろう。
…など。
第2部のシーザーの死亡により物語の舞台からは退場しジョースター家との関わりは途絶えてしまうが、マリオはシーザー以外にも少なくとも4人の子供を残しているため血統が途絶えた訳ではない(ただマリオの生活資金を母方の親戚が全部奪っていったため苦しい生活にはなっていそうだが…)。
回想を見る限りシーザー以外は全員髪が長くて女性にも見えるので、上記特徴は男性のツェペリ一族だけに当てはまるのかもしれない。
新世界
ネアポリス王国の死刑執行人を務める由緒ある家系である。
一族一覧
※本編での言及があった者のみ
名前 | グレゴリオ・ツェペリ |
---|---|
出没年 | ????〜???? |
備考 | ジャイロ・ツェペリの父 |
名前 | グレゴリオ・ツェペリの妻 |
---|---|
出没年 | ????〜???? |
備考 | ジャイロ・ツェペリの母 |
名前 | ジャイロ・ツェペリ |
---|---|
出没年 | 1866〜1891 |
備考 | ジョニィ・ジョースターの師匠兼親友 |