概要
正式なタイトルは『アイドル麻雀ファイナルロマンス4』及び『対戦麻雀ファイナルロマンス4』の2通り存在するが、後述のSS版でのタイトルは『アイドル麻雀ファイナルロマンス4』で統一されている。
本作はファイナルロマンスシリーズの4作目及び最終作であり、作中のキャラ達の作画を担当するのもあかつきごもく氏であるため前作及び前々作から作風が大幅に変わっている。
コンシューマ版(サターン版)について
本作はセガサターン専用ソフトとして販売され、ファイナルロマンス2と同じくアーケード版ではあった対戦要素がなくなっているが、対戦できるキャラクターも4人追加され、RPGのような要素が導入されたが以下のような問題点を備えていた……
問題点
- サターン版が発売された当時は規制があったため、最も有名な脱衣麻雀シリーズの最終作と同じく、脱衣は下着姿どまりになっており、肝心な所を見ることができなくなっている。(アーケード版での各キャラの最後の脱衣シーンもサターン版ではわざわざ描き直しやそれに合わせたボイスの新録がされている)
- RPG要素は一見新要素が導入されたかに見えるが、アーケード版では対戦相手が順番含めて固定されたのに対し、サターン版では(ゲームクリアするまでの)1回のプレイでどの娘と対戦できるかは完全なランダムとなっておりお目当てのキャラと対戦するのが難しくなった。
- 5人目を最後まで脱がして勝利すると、強制的にエンディング直前の『ミス・ファイナルロマンス』を選択する画面になるため、4人目に勝利したらセーブして5人目でお目当てのキャラが出るまで、リセマラを繰り返さなくてはならないという要らない手間ができてしまった。
ファイナルロマンス2・R・4 Special版(以降、2R4版と表記)について
前述のサターン版の仕様が大不評だったためか2R4版ではRPG要素が撤去されて『アーケード組と追加ヒロイン組の二択で対戦相手を選んでいく』という仕様に変更された。
それによりサターン版の時のようにリセマラしないとお目当てのキャラと対戦したいのにできないといった問題点が解決された。
ちなみに、各対戦順で二択で選べるキャラは次の通り。
あらすじ(サターン版より引用)
主人公の住む町『あかつき町』では毎年『ミス・ファイナルロマンス』を決めるコンテストが開催されていた。そのコンテストで『ミス・ファイナルロマンス』に選ばれた女性には、なんとどんな願いも一つだけ叶えてもらえるというスペシャルな副賞が与えられるのだ。だがそのためにノミネートされるには、選考委員が麻雀でその娘に勝たねばならないという条件があるのだ。幸運にも選考委員に選ばれた主人公(もちろんプレイヤーであるキミのこと)は候補となる娘達を相手に麻雀勝負をしていくのだった……
登場する女性キャラクター達
アーケード版からいる娘達
大野ユリ
美大に通いながら漫画家を目指している大学生で、最初に対戦する。
眼鏡っ娘ではあるが、最後の脱衣シーンでは眼鏡を外してしまう。
やまがみ しの(ゲーム中ではひらがな表記)
実家の神社で巫女として働いている高校生で、2番目に対戦する。
二度目の脱衣シーンでは『(脱衣の)1回パス』という掟破りを行う。(ただし、しのはノーブラであるためその分なのかもしれない……)
高嶺モモ
あかつき町で2番目のお金持ち(1番目はあかつき町の町内会長)の一人娘である高校生で、3番目に対戦する。
本作で唯一の貧乳ロリだが、自分の容姿には強く自信を持っている。
芹沢サキ
ハスラー(ビリヤードのプレイヤー)という職に就いている女性で、4番目に対戦する。
本作の登場ヒロインで(アーケード版に限ってだが)最年長であり、裕福な家の出身というワケではないがお嬢様のようなですわ口調で話す。
鈴蘭
高校生だが、実家の中華料理店である『春鈴飯店』でウェイトレスとしても働いている。
本作で最後に対戦するラスボスポジションだが、サキに勝利した時点である条件を満たしていると……
春蘭
高校生だが、アイドル及びタレントとしても働いている鈴蘭の双子の姉。
鈴蘭と同じく最後に対戦するラスボスポジションだが、サキに勝利した時点である条件を満たしていないと対戦できない(2R4版とswitch版では春蘭がモノクロ表示になるのに加えて『所持金が足りません』のメッセージが錠前アイコンと元に表示され、選択不可になり、それでも春蘭を選ぼうとすると強制的に鈴蘭が選ばれた扱いになる)。
その他枠
蒲公エイミ
モモの家に仕えているメイドさん。
だが、本人としてはドジっ娘で失敗ばかりでモモの父によく怒られているらしい…
ファイナルロマンスシリーズの全キャラで考えても、最大の大きさである95cm(Hカップ)を誇る巨乳の持ち主である。
ただし、彼女の脱衣シーンは存在しない(対戦モードで勝利すればグラフィックは拝める)。
布川ミク
本来は『ファイナルロマンス2』のキャラクター。
前作『ファイナルロマンスR』から続けて、アイテムショップの店員としてゲスト出演している。
作風があまりにも違うので初見で気付くのは難しいだろう(新しく描き下ろされた2R4版なら猶更である)。
セガサターン版から追加された娘達
初登場のセガサターン版では脱衣は下着姿止まりな為、脱衣シーンで肝心なところを拝む為にはPC版か2R4版をプレイするしかない。
また、脱衣シーンに関しても『ファイナルロマンス2』のような脱衣グラフィックのスクロールで、アーケード版組のようにアニメーションで脱ぐわけではないという仕様になっている。
葵トモコ
『家がとても貧しく、父親は入院中』という薄幸少女だが、それを知られぬようにとても努力をしている。
夕凪スミレ
幼いころから身体が弱く、入院と退院を繰り返している病弱な娘。
体が丈夫になったら、『お日様の当たる空の下でいっぱい走るのが夢』なのだとか……
日向ミキ
キャンギャル及びモデルとして働いている女性。(サキより1つ年上である。)
褐色肌であり、コギャル口調で話す。
カナ
元々は捨て猫だったが、(ゲーム内での)一年前に現在の飼い主に拾われた。
そのためその飼い主を『ご主人様』と慕って好意を寄せており、いつの間にか人間のような容姿になった
余談
1998年にアーケード版が稼働するのに先駆けて1997年6月1日にKSSコミックノベルスより公式ノベライズ『アイドル麻雀ファイナルロマンス4―輝け!!ミス・ファイナルロマンス』が出版されている。『脱衣ゲーム原作の公式ノベライズ』は脱衣麻雀の金字塔として有名なスーパーリアル麻雀シリーズですら実現しておらず、ファイナルロマンス4以外だとセガサターン最後の18禁ゲームとして有名な『ホーンテッドカジノ』しか存在しない。
内容はと言うと『ゲームクリア後の時系列で描かれる主人公の少年《竜一》と作中ヒロイン達のドタバタ劇』といった感じである。
「脱衣ゲーム原作なんだから、ヒロイン達のムフフなシーンはあるんでしょ?」という疑問の答えについては、実物をゲットして自分の目で確かめてみよう(とはいえ20年以上昔の書籍なので入手は困難だが……)。
令和の世に復刻
前作や前々作とは違ってswitch版は発売されない時期が続いていたが、DMM GAMESより『2』『R』『4』の3作を纏めた『アイドル麻雀ファイナルロマンス2・R・4 Special』が8月25日に発売することが同年5月26日に発表された。更に『SS版や2002年に発売されたPCは勿論のこと、原作となるAC版ですら収録されていなかった新規の描き下ろし脱衣ビジュアルが追加収録される』という事も発表された。
そしてファイナルロマンス2・R・4 Specialの情報から遅れて7月7日にファイナルロマンス4も『アイドル麻雀 ファイナルロマンス4 Remaster』としてswitch版が2023年内に発売されることが発表され、同年10月26日をもって発売された。
収録内容はアイドル麻雀ファイナルロマンス2・R・4 Specialの規制版といった所なので、どちらを購入するかはお好みで。
関連タグ
ファイナルロマンスシリーズ
ファイナルロマンスR → ファイナルロマンス4