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概要

 元は飼い主がいたが、飼い主側の事情で飼育を放棄されたのこと。

 野良猫が増える最大の原因であり、社会問題の一つともなっている。

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段ボールから顔を覗かせているのが鉄板シチュエーション。

拾ってください

捨て動物、ダメ絶対!!

 捨て猫に限らないが、飼い主側の事情で捨てられる動物は非常に多く、そうした動物の多くが「殺すには忍びないから、攻めて自然で生きてくれ」と放逐された者たちである。

 しかし、もともと人間によって温室暮らしをしてきたペット動物たちには、野生に帰属するような技術も耐性もないため、往々にして餓死か病死という悲惨な末路が関の山である。よしんば野生に適応できたとしても、その糞尿や生み出す仔猫などにより厄介者扱いされて、捕獲→自治体の環境部署→保健所送り となるか、殺鼠剤によって事実上の薬殺をされてしまうか、どうあれまともな一生を送れそうもない。

 仮に善良な人によって保護されたとしても、その動物が拾った人間に懐く可能性は低く、結局は保健所行きとなり、そして最後には殺処分という審判を持つばかりになってしまう・・・。

(一部の保健所の殺処分装置にはドリームボックスという名がつけられているらしいが、その実態はドリームという名前とはかけ離れた、炭酸ガスによる窒息死である。安楽死とは程遠い苦しみの中で死んでいく)

 年間実に10万頭単位の殺処分が決行され、現在は減少傾向にあるものの依然としてこうしたことが続いているのが現状である。

 もう一つの問題として、魚類両生類爬虫類といった水生の脊椎動物、などの無脊椎動物などは野性化しやすい一方、原生の自然環境を著しく損なわせる危険性を持っている。またアライグマハクビシンなどは、自然ばかりでなく農作物にも打撃を与えるため、安易なペット化による二次被害の代表とされている。

 以上のように、飼う以上はその命が尽きるまで絶対に手放さないことを最低限にして最大限の公約とする覚悟が必要である。

 ひとつの命と付き合う以上、それ相応の責任が付いて回ることを肝に銘じてほしい。

なお、知能が高い動物だけに捨てられた猫自身も「捨てられた」ということを理解していることも多く人間不信になってなかなか懐かないこともある。

また、新たな飼い主に引き取られてもトラウマが拭えず、仕事の都合などで長期預けると「また自分を捨てた」と誤解して怒り出す個体もいる。

捨て猫を見つけたら

もちろん自分で飼えるのであればそうした方が望ましい。

その際、どのような健康状態であるか不明なため極力早く動物病院に連れて行くこと。

自分で飼えない場合、一度動物病院に連れて行って健康状態を確認の上、地元の保護団体や保護猫シェルターに連絡して里親探しを相談しよう。

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