「うん!お待たせ!これからはなんでも私に任せてね☆」
プロフィール
学園 | トリニティ総合学園 |
---|---|
部活 | ティーパーティー |
学年 | 3年生 |
年齢 | 17歳 |
誕生日 | 5月8日 |
身長 | 157cm |
趣味 | おしゃべり、アクセサリー集め |
CV | 東山奈央 |
デザイン | YutokaMizu |
イラスト | YutokaMizu |
人物
トリニティ総合学園の三人いる生徒会長の一人。トリニティを形成する三大分派の一つ「パテル分派」の首長にして、生徒会であるティーパーティーのメンバー。
天真爛漫な明るい性格で、自ら公言して憚らない程の"ワガママな気分屋”。「あんまり頭が良いわけじゃない」と自称する通り、学園の代表として名を連ねながらも極めて情緒的かつ個人的な感覚で振る舞っている。
彼女の行動や言葉にはこれといった意図もなく、思った事はその場で口に出し、その後忘れてしまう事もしばしばで、小難しい政争も得意ではない。
そんな性格のためか立ち絵の表情差分が非常に多く、まさしく百面相と言っていいほど場面ごとにコロコロと変わる。
同じティーパーティーメンバーであるナギサとは幼馴染で「ナギちゃん」と呼ぶなど親しい間柄である。一方でもう1人のメンバーであるセイアの万事に達観した少々説教くさい性質とは反りが合わない様子。
真面目な話の最中でもおちゃらけた口調で空気を読まずおしゃべり(本人曰く「アイスブレイク」)してしまう事が度々あるために、ナギサからロールケーキで口を塞がれそうになることも。
ゲヘナ嫌いの気質が強いパテル分派だけあって、深い理由もなしにゲヘナを毛嫌いしている一方、はるか昔のトリニティ成立時に(合併を猛反対していた故に)迫害されたアリウス分校との融和をナギサやセイアに提案し、呆れられながらも手段を模索。両校の架け橋としてアズサの編入を手引きした事を先生に明かし、政争の渦中に巻き込まれた彼女を「守って欲しい」と依頼した。
表情差分の多さのみならず、服装ごとに髪型もアレンジする生徒随一のお洒落さんでもある。
実装まで
メインストーリー「エデン条約」編で全編にわたって重要人物として登場。そのキャラクター性やエデン条約編のストーリー性の高さ、特に2022年5~8月にかけて順次公開された4章「忘れられた神々のキリエ」におけるミカという生徒の多面的な魅せ方から絶大な人気を集めながらも、プレイアブルキャラクターとしての実装は長らくお預けとなっていた。
彼女の実装を望む先生達は半年近い期間(あるいは1章が公開された2021年5月から)を辛抱強く待ち続けていたが、一途に彼女を愛しく、恋しく思うあまりにミカの名前を虚ろに呟くセミと化す怪現象が続発。
2023年1月中旬。『ブルアカ』2周年という大きな節目が近づいてきたある日、SNS上に「ミカ実装」の声が溢れ、多くの先生が「聖園ミカ実装」を確信したものの、フタを開けてみれば実装が決まったのは別のゲームのミカ。歓喜する旅人たちを横目にテイワットとは縁のない先生は落胆する事となった……。
ところがぬか喜びだった「ミカ実装」騒ぎの直後、今度こそ聖園ミカの実装も発表される。募集期間の開始日は2周年記念日の2023年1月24日、ピックアップタイトル「君は無邪気な夜の希望」を引っ提げ、公開されたEXスキル「Kyrie Eleison」の仕上がりはモチーフを知る先生たちの胸を打ち、ダメ押しのように鼓膜を震わす“声”とメモリアルロビーの質感とでとどめを刺していった。
彼女を待ち望んでいた数多の先生達は喜びの声を上げ、メンテ明けに青輝石を手にガチャを回しに生徒募集へと押し寄せた……のだが、30分ほどしたところで接続者数に耐えられずサーバーがダウン。急遽サーバーを増設した運営の対応も虚しく、接続の安定までに3時間ほど費やす事となった。
武器
固有武器「Quis ut Deus」のモデルはランチェスター短機関銃。
元々は何の変哲もないトリニティ製SMGをミカが心を込めて飾ったもの。モチーフについては後述。
性能
「あなた達のために、祈るね。」
初期レアリティ | 攻撃 | 防御 | 役割 | ポジション | クラス | 武器種 |
---|---|---|---|---|---|---|
☆☆☆ | 貫通 | 軽装備 | STRIKER | FRONT | アタッカー | SMG |
EXスキルは敵単体に最大1540%のダメージで、威力の低い10連射+高威力の爆発1回の合計11連撃となっている(初弾がヒットした時点で最後の爆発が確定発生)。倍率自体は平凡だが敵の残HP割合が高いほどダメージが増加する(最大2倍)という効果を持っており、実際の倍率は2000%を優に超える。
ノーマルスキルは通常攻撃5回ごとに追加ダメージが発生し、追加ダメージが3回発動するごとに空から隕石を落として更に追加ダメージを与える。スキル効果そのものはごく普通だが字面のインパクトが凄まじい。
パッシブスキルは攻撃力増加で、固有武器☆2開放で貫通特効が追加される。
サブスキルは全ての攻撃を確定で会心とし、自身の与えるダメージ量を増やし、受けるダメージ量は減らすとなかなかに法外な内容。確定会心と与ダメ増加はもちろんだが、本人の高い回避率やHPに被ダメ減少効果が相まって、“擬似タンク”要員として運用可能にする素質を秘めている。
確定会心によって実際には数値以上の火力を発揮し、各種自己バフも相まって非常にバランスよくまとまっているが、6もある使用コストと命中値の低さがネック。このうち命中値に関してはSMG持ちの生徒に共通の弱点であるため、ある程度割り切る必要はある。
スキル的に相性がいい生徒は、EXスキルの高コストを半減するウイや正月フウカ、会心100回達成時にスタンプを付与して回復しスタンプ5個でEXスキルコストを1減らすココナ、会心ダメージを増加するアコなど。
特にコストを半減しつつ会心ダメ増加のバフを付与してくれる正月フウカとの相性は抜群であり、ゲヘナ嫌いのはずなのにゲヘナ生徒の料理を詰め込まれるという珍事が往々にして発生する。
さらに後方からの狙撃を得意とする同じくゲヘナのイオリとの相性も非常に良く、ミカが前衛で敵を超火力でなぎ倒し、その後ろからイオリの扇状の超火力が3発飛んでくるという重装甲からすれば悪夢としか思えないような無敵コンビが暴れまわっている始末である。ゲヘナ嫌いとは?
EXスキルを撃たずともある程度火力を出してくれるため、あらゆる場所で活躍してくれるが、やはり真価を発揮するのは総力戦などの対ボス戦。
貫通属性が得意とする重装甲はもちろん、ダメージが等倍である特殊装甲でも相手次第では問題なく相手取れる実力を誇っており、実装直後に開催されたF.SCT攻略戦では重装甲・屋内の色彩ヒエロニムス、屋外であるが重装甲の色彩シロ&クロ戦はおろか、特殊装甲の色彩ホドや色彩ケセドすらも蹂躙して回っていた。すげえよミカは。
実装後に開催された総力戦ゴズにおいても、等倍ダメージとなる特殊装甲且つ難度Insane以上では攻撃が爆発属性になるゴズを相手に、編成のスペシャル枠次第とはいえ難度Hardcoreあたりまでなら単騎で攻略可能、Ex以上でも高い採用率を誇るというもはや訳の分からない活躍ぶりを披露した。
その後に開催された屋外ビナー戦ではVeryHard以下であれば(各種バフ込みとはいえ)一撃で粉砕、続く屋内ケセド戦でも高いダメージカット率を誇る防御装甲ごと本体をぶち抜き、更には新たに屋内戦で開催され(てしまっ)たホド戦においても案の定CCゲージのギミックをほとんど無視してインベイドピラーをへし折り、そのままホドも破壊するなどといった偉業を次々に成し遂げている。
ただし、いくら強力だからといって対ボスであれば万能というわけではない点は留意されたし。事実、貫通ダメージが半減されてしまう軽装備ボス戦ではほぼ採用されず(Insane以上のKAITEN FX MK.0のみタンクとしての採用実績がある)、特殊装甲においてもゴズ以外はギミックや地形の影響でダメージが伸び悩みがちなため、神秘アタッカーを押し退けるほどの活躍はできない。
また、その強力無比な性能は運営も重々承知しているのか2023年9月以降に新規開催されたイベントのチャレンジミッションでは貫通属性が等倍以上で通るボスエネミーだけ回避値が高く設定される傾向にあり、何も考えずにミカを投入してしまうと攻撃が碌に当たらずクリアできない状況に陥ることも。
性能を過信せず適宜使い分けてこそ一流の先生と言えるだろう。
なお余談だが、落とした隕石が自分にも当たるというちょっと締まらない不具合があった模様(現在は修正済み)。
余談
モチーフ
前線に出る事を厭わない武闘派で、(悪魔を彷彿とさせる外見の生徒が多い)ゲヘナを極端に嫌う性格から、聖書に登場する“天使の軍団長”をモチーフにしている節が見受けられる。
その名前も「ミカエル」から取ったものと考察されており、ティーパーティーのナギサ、セイアもそれぞれラファエル、ガブリエルを彷彿とさせる要素を持っていることから3人で三大天使を表しているとする説が有力視されている。
なお、彼女の愛銃として選定されたランチェスター短機関銃だが、原型となったMP28短機関銃のさらに原型にあたるMP18が初投入された作戦名がミカエル作戦だった為、上記のモチーフ考察を補強する形となっている。
また、銃の名称である「Quis ut Deus」(日本語読みだとクイス・ウト・デウス)は、そのままヘブライ語の「ミカエル(神に比する者は誰か / 誰が神の如くなれようか)」のラテン語直訳である。
ネタキャラ?
良くも悪くも傍若無人な問題児という側面を持つためか、ネタ的な扱いをされることも多く、特にメインストーリーや公式4コマで実行してみせたように、ナギサの罵倒に端を発するロールケーキ関連のネタがよく見られる。
おまけに、遅れて実装されたナギサのノーマルスキルによる回復対象にミカが選ばれた際には、毎度ロールケーキを口にぶち込まれる演出が付いてくる始末(参考画像)。他の味方には皿に切り分けたロールケーキが出てくるだけに、丸々1本を口にぶち込まれるミカがロールケーキの悪夢を見ないかが心配である……。
また、編成するにあたって相性の良いユニットに食べ物系であったりゲヘナ生が多かったりというのもネタにされている。
「おせちとロールケーキと焼き芋をアイスアメリカーノで流し込みつつ蹂躙する」なんてネタもある。
ヘイロー
モチーフは宇宙(銀河)と思われ、3Dモデルをよく見ると渦を巻く様にゆっくりと回転している。幾何学模様のヘイローを持つ生徒が多い中で、そのデザインはかなり異質。
A Day in the Life of Mika
グローバル版では2023年7月のミカ実装に際して「ミカの日常を紹介する」という短期企画が実施されている。
1日目:昼 / 1日目:夕刻 / 2日目:朝 / 2日目:夕刻 / 3日目:夜
加えて「Misono Mika's Secret Diary」と題された彼女の日記が数ページ公開され、別の角度からその内面に触れられる機会となっている。
関連動画
PV
通常版のPV。ナレーションはミカ(cv. 東山奈央)。
関連イラスト
関連タグ
ブルーアーカイブ トリニティ総合学園 ティーパーティー(ブルーアーカイブ)
ゴリラ…あのツルギにも並ぶ戦闘力を持つ武闘派であり、ティーパーティーの残り二人がおよそ戦闘とは無縁に見えるため相対的によりその強さが強調されたことからついた愛称であり蔑称。
基本的に何か特殊な力ではなくとにかく肉体的に強いキャラにつく愛称であった筈だが、本作においては前述のツルギや同格の強さを持つとされる空崎ヒナにはほぼ使われず、本作におけるゴリラと言えばミカというイメージが定着している。ミカを愛を含んだ弄りネタとして使われることがほとんどだが、可愛いお嬢様であるミカへの呼び方として好まない人もいるのでTPOには気を付けよう。もっとも、本編でゴリラを超えた何かになりつつあるのだが……(後述)。
すげえよミカは…その性能や本編(後述)での活躍に思わずこうつぶやいた先生方も多いのではなかろうか。
外部リンク
真意
本項はメインストーリー「エデン条約」編のネタバレを含んでいます。
まあ簡単に言うと、黒幕登場☆ってところかな?
私が本当の、「トリニティの裏切り者」。
アリウス分校と共謀し、ティーパーティーのホストの座を奪取しようと画策していた「トリニティの裏切り者」。
一連の事件の発端となったセイア襲撃事件も、ミカの手引きでセイアの居場所を知ったアリウス分校の刺客によるもの。
元より反ゲヘナの気質が強いパテル派の首長として、ゲヘナ嫌いの気質の強い彼女は、ナギサが推進する和平条約に反対。
セイア、ナギサを秘密裏に潰してトリニティの全権を握り、個人的に同盟関係を結んだアリウスをトリニティの武力として迎え入れ、ゲヘナを完全に滅ぼす全面戦争に打って出るという計画を目論んでいた。
だが、当初の彼女はそこまでするつもりはなく、始めにセイアを襲わせたのも、自身が善意で提案したアリウスとの和解案に難色を示した彼女に対する嫌がらせのつもりだった。
しかし特殊な力を持つセイアを排除しようとするアリウスの思惑に気づかなかった結果、未知の兵器によって「彼女のヘイローが破壊された(=死亡)」という報せを受け、せいぜい病院送りだと思っていたミカの算段は狂い始めた。
自らの短慮が招いた“セイアの死”はミカに人殺しの十字架を背負わせる事となり、精神的に追い込まれた彼女は逃避するかのように計画の完遂に執着するようになる。
後にすべての動機として、取って付けたようなゲヘナへの憎悪を語ったのも、逃避の一環としてそれらしい理由付けをしたに過ぎないものと思われる(実際に殺人のストレスから逃れるため、事後に歪な自己正当化を行う事例は現実の兵士にもまま見られる)。
最終的に補習授業部の面々+先生をスケープゴートに仕立て上げれば全て解決と、自ら計画を明かしてまで確実に始末しようとするが、ハナコが協力を取り付けていたシスターフッドが駆けつけた事で全てが明るみに。
力尽くのクーデターも敗北した事で泡と消え、セイアの生存とその根拠を告げるハナコの言葉によって僅かながらも救いを得たミカは、計画への執着心を失い、その場で投降した。
なお、この時点で立ちはだかった彼女の属性はプレイアブル版と異なり「神秘 / 軽装備」である。
エデン条約編3~4章
軟禁されながらもティーパーティーの面々と、友人として和解するための糸口を手にしたミカは、元来の明るさを取り戻しつつあった(なお、獄中にいるとは思えない厚かましい要望を出したためにナギサから三食ロールケーキにされている)。
しかしミカの投獄はティーパーティーのみならずパテル分派の権威をも失墜させ、特に巻き添えで学内の恥とされたパテル派の生徒は彼女を酷く恨んだ。
それでもエデン条約の戦乱に生じ、一度は共に学園を支配しようと担ぎ上げるも、やる気を失ったミカが掌を返して一蹴した事でその不和と幻滅は決定的なものになる。
分派からの追放に加え、予定される聴聞会ではティーパーティーの資格も剥奪される事が決定していたミカは、聴聞会には出席せず、退学処分であろうと受け入れるのが相応の代償と語る。
自らが蒔いた種とはいえ、非難と誹謗を一身に受け続け、あらゆる私物を焼き捨てられさえしたミカは、かつてのように能天気に振る舞いながらも自分自身の価値を見限ろうとしていた。
昏睡状態から意識を取り戻したセイアは、予知夢で見たキヴォトスの終焉について探ろうと明晰夢の中を漂い続けており、ミカが受け入れられていないと感じていた謝罪を、夢の中で既に果たされたものと錯覚している状態だった。
すれ違いを取り持とうとする先生の説得でいくらか前向きさを取り戻したミカは、同じく先生との面会で我に返ったセイアの計らいで改めて謝罪の機会を得る。ティーパーティーのメンバーや先生と共に、聴聞会やその先の苦難を乗り越えようと微かな希望を胸にセイアの元へ向かうミカだったが、この間に再び夢に落ちたセイアは、ゲマトリアの会談を覗き見てしまう。
アリウスの背後にいる黒幕に、ミカは余りにも情報を与え過ぎていた。そればかりか、ミカが補習授業部にあてがうために連れてきた先生を脅威として認識し、スクワッドを差し向けて排除しようとしている──。
一時的に夢から抜け出したセイアは、やって来たミカを焦燥に駆られるまま問い詰め、「君が先生を連れてきたから」と言い放ってしまう。失言を訂正しようにも激しい発作症状に阻まれ、動揺するミカを残して意識を失うセイアは、冷静さを欠いてさらにミカを追い詰めてしまった後悔を滲ませながら「君のせいではない」と呼び掛けようとする。
監獄の外から漏れ聞こえるセイアの容体悪化、シャーレとの音信不通、部屋でセイアと二人きりだった自分への疑いの声──許しを得ることは叶わず、「挽回のチャンス」と抱いた淡い希望は打ち砕かれ、自身の不用意な行動が大切だったはずの人々を傷つけた事実に押し潰されるミカを、怒り狂った生徒たちが「魔女」と罵倒する。
絶望の淵に立たされたミカの瞳には、やがて暗い炎が点る。
なんだ、考えてみたら簡単な事じゃん。
「アリウススクワッド」の錠前サオリ……すべては……。
あの女が元凶なんだから。
うん、そう。そうだよ──あの女も……。
私が奪われた分だけ、同じように奪われなきゃ不公平でしょ。
あの女の大切な人も、同じように……全部。
そうして少女は復讐の魔女へと変貌した。
手始めに素手で壁を破壊して脱獄したミカは、取り上げられていた愛銃を手にアリウススクワッドの追撃を開始。スクワッドがアリウス自治区へ向かうと踏んで“通路”を目指し、同じくスクワッド追討の指示を受けていたアリウス生の部隊を蹴散らしてアリウススクワッドへと迫る。
悪役登場☆ってところかな!……まだ覚えてくれてたんだね?
会えて嬉しい……って顔じゃなさそうだけど、どうしたの?
そんな、魔女でも見たみたいな顔しちゃって。
たびたび描かれる追撃の描写は凄まじく、
- 端正な美少女顔に病的な復讐心を宿した攻撃的な表情差分(通称“魔女顔”)の追加。
- スクワッド視点のストーリー戦闘中に乱入してHP 450000の敵BOSSを瞬殺し、通路の目前に立ちはだかる。
- ミサキの分析は「ティーパーティーとしては異様な武力」「乱戦を最も有利にする」、消耗の著しいスクワッドでは「交戦は無謀」。アツコや先生の指揮を欠いたスクワッド3名を速さで翻弄し一蹴する。
- この時の交戦で一度はミサキを捕らえており、なおかつサオリが仲間を案じる姿を目にした事で「同じように奪う」対象になり得ると認識していたため、先生の到着が間に合わなければそのまま手に掛けていた可能性は否定できない。
- 復讐の動機については身勝手さを承知の上でスクワッドを詰っており、先のクーデター計画時と同様に目的に固執する心理状態であった様子。先生の説得も通じず、戦闘で退けても何度でも追い縋ってくる。
- アリウス部隊の横槍でスクワッドを取り逃した後は、アリウス生たちの銃撃を正面から受けた上での制圧と尋問。
- スクワッドが休息を取っている間に、手段は不明ながらも別の通路を探し当て、単身でアリウス自治区へ侵入。哨戒を薙ぎ倒し、先行するスクワッドの前に現れる。
- スクワッドを分断するために建物の支柱を破壊、サオリと一対一の状況に持ち込む。
- この時サオリはサーモバリック手榴弾(数千度の熱と衝撃波にも等しい爆圧を発する気化爆弾)を大量に用いて応戦しているが、ほとんど通用していない。
3章では大きな脅威であった戦闘集団・アリウス分校勢力を単独で終始圧倒し、スクワッドに対してはマップ破壊じみた戦術まで仕掛けてくる様はもはやホラー。
余談だが、衝撃的なこれらの描写は、ツルギやヒナといった各学園の最高戦力と目される生徒たちの単騎戦闘能力を推し量る指標の一つとして引き合いに出される事も。
エデン条約編4章終盤
とうに限界を超え、気力だけで戦っている状態のサオリを難無く下したミカは、朦朧としながらアズサの名を口にするサオリの譫言を聞きながら続きを促す。己の結末を悟り、戦意すら薄れつつあるサオリは、アズサを真に「和解の象徴」として送り出したこと、そのきっかけは全てが始まる前――ミカの心からの歩み寄りに端を発するものだったことを振り返る。
虚無と憎悪の渦巻くアリウスにあって、抗う意志を持ち続けたアズサに言いようのない可能性を感じたこと、彼女がミカの言うように、トリニティで「仲良く」「幸せに」なれたなら、あるいは自分たちも……。そんな期待は指示されたセイア襲撃計画の前に霧散した。
セイア襲撃を機に過ちを重ね続け、幼馴染みすら欺いたミカの姿は、サオリにとって自身の罪そのものだった。その一方で、トリニティの多くを学んだために襲撃の実行役を命じられたアズサはなおも進むべき道を模索し、仲間を得て青空の下へと歩み出した。
「愚鈍で惰弱な疫病神」でしかなかった自分を認められず、それでも先へと進んでいったアズサのようになりたいという願いを捨て切れず、そうして大切な人を失おうとしている今この時に、自ら生み出してしまった“魔女”の憎しみを受け入れようとするサオリの姿に、ミカは銃を取り落とす。
写し鏡のような彼女に手を下す事は、自分も救われないという何よりの証明になってしまう。幸せを願い、機会を願い、慈悲を願い、それでも許される事はない罪を抱えて、せめて「公平な痛み」を求めた歪な心情を吐露するミカは、「ヘイローを壊す爆弾」を使ってくれたらとさえ口にする。
没収された、と答えるサオリに面食らうミカの元に、スクワッドを連れた先生が舞い戻る。アツコの奪還が済んだら一緒にトリニティへ戻ろうと諭す先生は、なおも悪役であろうとするミカにかけられた“魔女”という呪いを一つひとつ解きながら、機会なら何度でも作ると二人に向けて語りかける。
アツコを生贄とする儀式を始めたベアトリーチェが差し向ける「ユスティナの聖女」の前に立ちはだかるミカは、先生とスクワッドをアツコの元へ向かわせる。サオリの独白をきっかけに「幸せになりたかった」という本音に向き合ったことで憑き物が落ちた様子の彼女は、もはやこの場を最後の地にしようとしていた。
束の間、休息のために駆け込んだ聖歌隊室で動かなくなった蓄音機をいじりながら、痛みと救いを思い、同じように幸せを願ったであろうサオリやスクワッドへの共感を確かめると、ミカは祈りの言葉を紡ぎ出す。
最後の最後に、誰かを救う事ができたなら……
苦痛だらけのあなたの人生も、それだけで報われる……
……そう、思ったのでしょう?
わかるよ──私とセイアちゃんもそうだもの。
だから……アリウススクワッド。
あなた達のために、祈るね。
いつか、あなた達の苦痛が癒える事を──
やり直しの機会を希うのと同じように──
あなた達に、未来が……次の機会がある事を──
だから、私は……
──あなた達を赦すよ。
それは互いが公平に不幸であることよりも、もっと良い結末だろうから。
奇跡のように動き始めた蓄音機から響き渡る「憐れみの賛歌」を口ずさみ、昇りはじめた朝日に照らされながら救いと祝福を与えんとする彼女が、襲い来る無数のユスティナ信徒を前に凛と佇む姿は、アリウスを包んできた長い夜の終わりを告げるようでもある。
それは同時に、かつて気まぐれに思い描いたアリウスとトリニティの和解への確かな一歩でもあっただろう。
満身創痍となりながらも言葉通りに一体のユスティナ信徒すら通さなかったミカは、アツコ救出を完遂させたスクワッドと別れて助けに駆けつけた先生にささやかな夢を叶えてもらうのだが、ここでは割愛する。
ミカ救出のためにトリニティの主力を率いて前線に駆けつけたナギサ、セイアと再会したミカは、懲りずに憎まれ口を叩きながらも、一番伝えなければならなかった言葉をようやく伝え合う。
とうに日付けは変わり、学園に戻った三人は先生と一緒に聴聞会に出席。判決の結果、ミカはティーパーティーとしての資格を剥奪されたものの、退学は免れて一般生徒に戻ることになった。未だに彼女を魔女と恐れる市民や生徒も多いものの、先生や友人達がついている彼女はもう「魔女」に戻ることはないだろう。
なお、ミカのEXスキル「Kyrie Eleison」の演出ムービーはミカがスクワッドを思い祈るシーンがモチーフとなっている。3分割で公開された4章の「後編」は22年8月、そこからミカが実装された23年1月までの期間は、ピックアップの度に聖園ミカ実装を期待する先生で溢れ返ったという……。
絆ストーリーはこの騒動後にあたるエピソードとなっており、未だに不安定な部分を抱えるミカを精神的に依存させないようにという意図からか、大抵は生徒に甘い先生が敢えて突き放すような態度を取りがち。
ただ、ミカが辿った「シンデレラの逆」ともいうべき現状があまり良くない事もあり、いじめに遭う彼女の為に一肌脱ぐ場面も。
そんなこんなの末にやってくるメモリアルロビーは一見の価値あり。
なお、2023年10月24日のメンテナンスでのアップデートで、エデン条約編4章後編でミカ(東山奈央)の歌う「キリエ・エレイソン」がBGMとして流れるという追加要素が実装された。
最終編
聴聞会が終了し正式にティーパーティからの除名が決定。とはいえ後任はまだ決まってないため後任が決まるまではしばらくはティーパーティの一員として扱われる模様。
しかし所属していたパテル分派を中心としたトリニティ生からは「もっと厳しい罰を」という声が上がるなど厳しい視線にさらされている(そもそもこの時点でミカは「私物の全焼却」「ティーパーティーという立場からの追放」「学園へのボランティアの強制」といった罰を既に受けている上で学園中から誹謗中傷に晒されている)。
因みに、ミカを直接見た事も無い生徒も混じっており、『面白そうだから』という理由で参加する者もいる。
なお、設定上の話だがミカはキヴォトスでも最強格の生徒であり、同格扱いされているヒナやツルギの作中での扱いから考えれば同格扱いのミカが本気で抵抗しようとすれば力ずくでそのような言葉を言っている生徒達を黙らせることは十分可能である筈だが、罪の意識を感じているミカがやりかえしてこないことをいいことに、トリニティ生達は増長して好き放題している面もある。
そんなやりすぎな言動を行っているトリニティ学園の一般生徒のことを『トリカス(トリニティ学園のカスの意)』と呼んで嫌っている先生もいる。
連邦生徒会が開いた緊急会議にもトリニティの主要メンバーとして参加したが先生がいなかったということもありモチベーションは低めだった。
コハルちゃんがここに居るって聞いて、ダッシュで来ちゃった☆
(流石にこんな登場の仕方ではなかったが…)
あなた達が、やったんだ……本当さぁ……もう……
……私の大切なお友達に、一体何してるの?
虚妄のサンクトゥム出現時はトリニティに残っていたが、避難誘導に当たっていたはずのコハルと一般市民が取り残されていることを知り、躊躇なく彼女たちの元へ急行。正義実現委員会の到着まで皆を守り抜いた。その後、正義実現委員会が到着すると「まだやらなければならないことがある」と皆を任せ、次の戦いに向かっていった。
ちなみに、登場時はコハルの眼前でまた壁を壊した。最短距離で来たとは本人談(なので、今度は複数枚壁をぶち抜いてきた疑惑があったりする)。今度は頼もしい背中を見せてくれるのだが、何かがおかしいのは気のせいだろうか…
なお、ここではミカとコハルを操作して戦う…のだが、やはりというかここでもミカは只者ではなかった。
まず、レベルが83且つレアリティが5とこの時点で何かがおかしい(基本的にメインストーリーでの貸出し生徒はレベル65且つレアリティ3)。詳細は確認できないが各種ステータスもかなり引き上げられているらしく、コハルのEXスキルを当ててもギリギリ回復したことがわかる程度の量しかHPバーが変動しないという意味不明な耐久力を発揮している。
また、本来であれば2人だけの編成故に激減しているはずのコスト回復力にも凄まじいブーストがかかっており、ミカの数少ない弱点であるコストの重さを帳消しにしている。
そして極め付けにEXスキルにも調整が施されており、本来であれば最大強化で威力1540%のはずが本章限定でなんと2391%まで引き上げられている。もちろん付随効果が消えてるなんてことはないので、実際の威力は3000%超え相当。
最早その強さはエデン条約編の時以上であり、次々に現れる雑魚敵を片っ端から即死させ、時折現れるネームドクラスもEXで蒸発と圧巻の蹂躙劇を繰り広げてくれる。
なお、流石に最後に登場するアンブロジウスはミカでも若干苦戦する…というか後方にいるコハルが余波で死にかけるため、その際はコハルのEXで本人共々支援してあげるといいだろう。
以後もトリニティに残って、防衛を担当した。…が、その後の連動イベントでは編成に制限がないため、ミカに出番が回ってくることもしばしば。ずっと一緒に戦ってた気がする先生もいたとか…