本項は『エデン条約編』、『あまねく奇跡の始発点編』のネタバレを含んでいます。
概要
人気の高いキャラであるミカ、更に完成度の高いシナリオであるエデン条約編、そこで先生がミカを見捨てない意志を込めた名セリフである。
エデン条約編
様々な思惑が重なり合った末、エデン条約を巡る陰謀渦巻く混沌の戦いの果てに投獄されたミカ。
自分のせいで死んだと思っていたセイアが生きており、先生の存在もあって以前の明るさを取り戻しつつあった。
しかし、セイアがミカと二人っきりで話をしようとしたタイミングで予知夢を見てしまい、『ミカが原因で先生に危害が及ぶ(要約)』と言い残して意識を失ってしまう。
その後更に精神的に追い詰められたミカは、『自分を利用したサオリも同じように全てを失わなければ不公平(要約)』という結論に至り、単身で脱獄、からのアリウス分校への強襲という暴挙に出る。
ミカを「魔女」と罵倒し、思い出の品を燃やす等、悪意に満ちた周囲の行動も助長し、本物の魔女の如くサオリから全てを奪う事を決める。
しかし、そこにはアツコを助けたいという願いを聞き、アリウススクワッドに協力する先生の姿があった。
罪を償い、先生やティーパーティーのメンバーと共に前に踏み出す。そんな約束をもう果たせないと自暴自棄になるミカは、限界を迎えて泣き崩れる。
そこで一度離脱するのだが、即座に先生達を強襲&マップ破壊を強行してサオリと分断。
既に疲弊している条件を無視しても、サオリ一人では真っ向勝負でミカに勝つのは不可能に等しく、後は引き金を引くだけで決着がつく、はずだった……
戦いの果てに意識が朦朧とするサオリは、アズサに「ある答え」を聞きたかった思いを吐露。
それを聞いたミカは、目の前にいるサオリも自分と同じ「救いを求める少女」である事を理解し、引き金を引けば自分にも救いが無いのを証明する事に気付く。
そこにサオリとミカを助ける為、サオリやミサキの言葉を無視し、迂回してきた先生が到着。
ミカは、先生に手を差し伸べられる価値は無い、と悪い子である事を語るが、先生からの答えは………
そうだね、ミカは悪い子だ。
人を騙し、己を偽り。人を傷つけ、己を痛めつけ。
そんな事をしておきながら、結果を受け入れる事ができずに泣いてしまう、そんな子だ。
でも、和解の手を差し伸べようとする優しさも持ち合わせているし、嫌われる事を恐れて自傷してしまう、不安定な子供でもある。
ミカは魔女じゃないよ。
ミカは、人の言う事を聞かないだけの不良生徒だ。
生徒を絶対に見捨てず、彼女達が未来を諦めなくてよい世界。そんな未来を作る為に、大人としての責務を全うする、先生の誓いであった。
大人として、先生として、彼女や他の生徒達の為に全力を尽くす。
そんな先生や友人達がいる限り、ミカが魔女となる事は絶対に無い。
あまねく奇跡の始発点編
物語の鍵を握るシロコ*テラーとプレナパテス、二人との最終決戦。
戦いの果てに明らかになったのは、プレナパテスは別の世界線における先生である、衝撃の真実であった。
とある世界線、運命がねじくれた結果本編の世界とは異なり、地獄の様なバッドエンドを迎えたシロコ。
夢も希望もなく、仲間達への想いは懺悔と後悔の念となり、色彩に触れて現在の姿、シロコ*テラーに変質してしまう。
そんな彼女に、既に死に体でありながら意志の力だけで這い上がった先生に、何故か色彩は接触。
その果てにプレナパテスへと変貌を遂げる。
そして本編の世界線へと現れ、シロコ*テラーとプレナパテスは最終的に敗北。
本編の先生やシロコ*テラーに伝えるべき言葉を伝える際、色彩に触れた当時の光景が明かされ、そこで守るべき生徒の為に自分の全てを代償にし、無名の司祭から選択を後悔すると告げられる。
その言葉を肯定しながらも、もう一人の自分なら絶対やり遂げる、という確信と共に、かつて生徒に投げ掛けた言葉が写し出される中、『ミカは魔女じゃないよ』、も登場している。
先生が先生である事を示すセリフとして、印象に残るものであり、どんな未来だろうと先生は変わらない事をプレイヤーに示したシーンでもある。