概要
ファイナルフラッシュは、『ドラゴンボール』の登場人物ベジータの数ある必殺技の一つ。
まず手足を大の字に広げエネルギーを溜め、次に掌を少し広げた状態で両手を前に突き出してエネルギーを集め、最後に両手首をくっつけて、エネルギー波を撃つ技。ゲームでは様々なバリエーションが登場した他、未来トランクスも対ザマス戦でこの技を使用した。
初登場
完全体になったセルを相手に初披露。地球に影響が及ばないよう範囲を絞って技を放ったが、それでも海を真っ二つに割き、放射したエネルギーが宇宙空間を突っ切る描写があったため、ベジータの名有りの技の中でも頭抜けて強力な技であることがわかる(地球を破壊するだけならギャリック砲でも可能だと考えられるので、範囲を絞らなければ水平に撃ったとしても地球に大きな影響があったと思われる)。ただし放射するまでに時間がかかるのが難点。
魔貫光殺砲を「スキがある糞技」と一蹴していたベジータだが、ファイナルフラッシュに関してはノーコメントである…。
しかし現在ではシンプルにこの技の火力・精度・射程範囲が段違いに増大している事に加え、エネルギーのフルチャージも極端に速くなりこの難点が解消され、ラグ無しで撃てるようになっている。
一方の魔貫光殺砲は以前よりも威力やリーチは飛躍的に上がっているものの、気を溜めるのに余計な時間を食ってしまう欠点は今でも顕著に出ている為、前途の発言が説得性を帯びるようになってきた。
なお、「ファイナルフラッシュ」という名称で使ったのはこの時が初めてだが、それ以前のリクーム戦でよく似た構えを取る技を使っているのでこの技が原型と思われる。
ファイナルフラッシュとの違いは両手首をくっつけた際に完全に指を開いていること。
漫画では
「ファイナルフラッシュ」としては原作32巻で初使用。
漫画ではこれ一回きりだが、アニメでは何回も披露。『サイヤ人絶滅計画』でも3回も使われている。なぜかオリジナルアニメ『ドラゴンボールGT』ではビッグバンアタックと混同されている。スタッフが『Z』とは異なるためだろうか?
作者総監修の正統続編『ドラゴンボール超』ではアニメ36話のオッタ・マゲッタ戦で久々に披露され、以降は孫悟空のかめはめ波と並んで特に高い頻度で使われるようになった。
ゲームでは
ゲーム『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』ではファイナルクラッシュという類似技が存在する(一応、ファイナルフラッシュではなくリクーム相手に使った技ということらしい)。
また『超』でのオッタ・マゲッタ戦では、ファイナルフラッシュの後に追撃のパンチを放つものがあり、これはドラゴンボールヒーローズではファイナルフラッシュアタックと命名されている。
格闘ゲーム『Jスターズビクトリーバーサス』でもベジータの超必殺技に選ばれた。
アニメZでは
184話にてセルジュニアに対して使用したが、あっさりと受け止められ、ボールのように変形させられてから蹴り返されてしまった。
発動までの流れ(原作)
セル「どうしたのだ?さっきまでの勢いは……」
セル「笑えよベジータ」
↓
ベジータ「ファイナルフラ────ッシュ!!!!!」
↓
セル「し…しまったぁああ………!!!!」(右肩が消し飛ぶ)
ベジータ「はっはっはっは……!!!」
セル「ち…ちくしょおおお……!!!」
ベジータ「──っはっはっはっは!!!!」
セル「なんちゃって!」
ベジータ「は……」(笑い顔のまま硬直。直後にセルに完全再生される)
セル「ガッカリしたかな?」
形式美。この後ベジータは、パンチとキックとエルボーの三連打であっさりと気絶させられる。
ちなみに『超』ジレン戦では、上記のオマージュ的な展開が描かれている。
バリエーション
- フルチャージファイナルフラッシュ
ファイナルフラッシュの強化版。名前はスーパードラゴンボールヒーローズから。
- ゴッドファイナルフラッシュ
左右の手からそれぞれ光と闇の色に染まった気を流し、両手を合一させることで放つ強力なファイナルフラッシュ。中二心をくすぐる。
ファイナルフラッシュのモーション(左右の腕を広げてから両手を突き出す)でエネルギーをチャージし、かめはめ波の構えで更に気を増幅させ、二つの技が融合した極大火力のエネルギー波を発射する。ベジットの専用の技。
- プロミネンスフラッシュ
超サイヤ人ゴッドの形態にて使用する技。真紅の気に染まったファイナルフラッシュを放つ。名前はゼノバース2から。
- ガンマバーストフラッシュ
漫画版『超』のオリジナル必殺技。合体ザマスをバラバラにするほどの威力を見せた。後にヒーローズにも輸入された。
- ダークキングズフラッシュ
スーパードラゴンボールヒーローズに登場する「ベジータ王:ゼノ」及び「暗黒仮面王」の必殺技。
漆黒の気に満ちたファイナルフラッシュを放つ。