キュアリリアン
きゅありりあん
結んで紡いでつながる世界!キュアリリアン! こわくない、こわくない
CV:上田麗奈
概要
猫屋敷まゆが変身するプリキュア。水色に近いミントグリーンを基調にしており、イメージカラーが緑のため緑キュアとなる。
テレビシリーズに限ればキュアミルキー以来5年ぶり、かつ令和・2020年代初の緑キュアとなる。
また、キュアマーチ以来12年ぶり、通算3人目の「普通の地球人」が変身する緑キュアである(キュアミルキーは異星人、キュアフェリーチェとキュアパルフェは妖精のため)。
放映前からプリキュア名とビジュアルは公開されており、2024年1月28日のオンライン会見にてニャミーと共に声優の情報が明らかになった。
毎回のオープニングアニメ映像ではキュアニャミーとコンビを組んでいるカットが描かれており、本編では制作発表から約5ヶ月経過した第19話で初登場を果たした。
英語表記はCure Lillian。
ラテン語で百合を意味する「lilium」から派生した女性名「Lillian」と、手芸用の紐、もしくはこれを筒状の編み機で編んでいく「リリアン編み」と呼ばれる手芸技法とのダブルミーニングと思われる(リリアン編みの方の綴りは「Lily-yarn」で「百合の糸」という意味)。
後者の意味合いについては、幼い頃にプレゼントした手製のリリアンブレスレットが母の宝物だと思い出を親子で語らう日に覚醒した事に因んでいると推測される。
(まゆは昔から物作りが好きで、「人に喜んでもらえることが嬉しく、時間を掛けて一生懸命作ったものをプレゼントする優しい気持ちが、みんなの思いを繋いで紡いでいる」と母は伝えた。その後まゆは「みんなを笑顔にする力」「幸せを紡いで繋ぐ力」を意識するようになる。)
名乗りの後の「こわくない、こわくない」は、まゆがプリキュアになる前から度々口にしていた台詞であり、ガルガルに自分は敵ではないと分かってもらう為の台詞であると共に、怖がりであった自分自身を勇気付ける意味合いも含まれていると思われる。
変身バンクでは、その恐怖を克服した心境を示すかのごとく、まゆが鏡に映った自分に驚いたような顔をした次の瞬間に舞台で用いられるような幕がかかり、きりりと眉毛が吊り上がり、凛々しい表情に変わると同時に幕が下ろされるという演出がなされている。
名乗りの後はキュアフレンディと同じく、手を差し出すようなポーズをとっている。
容姿
髪型は左のサイドテールであり、ピンクのリボンが付いたシルクハットを着けている。瞳の色は紅紫色で下部のハイライトは黄緑。緑キュアでは初めてマゼンタ系の瞳となっている。
また、キュアニャミー同様わかりづらいが顔にはメイクが施されており、目尻に紫色のアイシャドウをつけている。
コスチュームは水色寄りのミントグリーンが基調でアシンメトリーのオフショルダーワンピース。ほかのメンバーとは違い後ろの丈が長めになっている。前腕を覆うアームカバーを身に着け、オーバーニーハイソックスとパンプスを履いている。また、スカートの下はキュアニャミーと同じくミントグリーンのスパッツを履いている。
キュアニャミーとは対になるデザインで、チョーカーや胸のリボンに彼女のイメージカラーである(通常の)青色があしらわれている。
変身者のまゆが元々並の女子中学生よりも背が高い事もあって、身長はキュアニャミーと同程度で、キュアワンダフル・キュアフレンディより長身かつ大人びた感じのルックスである。
戦闘能力
全体的にバレエを思わせるしなやかな動きが特徴。パートナーのニャミーと同様、ネコ科(ネコ)由来の走力・瞬発力・跳躍力・動体視力を有すると思われる。ただしこちらはワンダフルやフレンディと同様ガルガルを極力傷付けず抑え込むように戦う。その為ニャミーと異なり、先述の能力は回避に使用する。
初期のワンダフルとフレンディ同様、ガルガルを直接抱擁することで浄化(救済)できる。
登場タイミングに関して
初期メンバーの扱いではあるが、前作のキュアバタフライ同様に登場時期はかなり遅く、18話で登場したキュアバタフライを超えて初期メンバーでは歴代で最も遅い登場となった。
ただし、メインのアイテム以外の各種商品では当初から姿を見せていた。
変身者も第19話が放送されるまでは明言されなかったが、放送開始当初から大半のファン・視聴者はまゆが変身者だと確実視しており、公式もそれを前提にストーリーや各種商品を展開するなど公然の秘密状態となっていた。
なお、登場時期が第2クールになる事や使用アイテムがワンダフル・フレンディと異なる物になる事などは企画時点からの決定事項であった(この点はキュアニャミーの記事を参照)。