概要
『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』に登場する高校。
「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」が存在する。
正式名称は「私立蓮ノ空女学院」。運営母体は不明。
石川県金沢市から奥まった場所で、蓮の花の咲く湖の傍らにある。創立100年を越え、古くから引き継がれた伝統がいまも息づく。
学校の理念は「厳粛な規律と、確固たる伝統」。
芸術・文化に秀でた有名な学校。毎年多くの賞を獲得している。
過去にスクールアイドルクラブがラブライブ!で優勝したことがあり、スクールアイドル強豪校としても知られる。
学力面でもトップクラスであり、入学試験の一般入試は非常に厳しい。活動記録103期1話のやり取りから推薦での入試も盛んと思われ、藤島慈は芸術枠の推薦入試(With×MEETS 2023年1月18日回より)。
しかし入学後の学業成績は比較的緩く、赤点でも部活動停止にはならず、赤点の常連でも補習の出席及び外出届の不受理といったペナルティさえこなせば進級できる。
全寮制であり、生徒は全員、敷地内の寮で生活している。
立地は山中で、自然豊かな環境が自慢。
敷地外の山は街灯がなく夜は真っ暗になる。危ない動物も出るんだとか。
敷地内であれば夜間の散歩も可能と見られ、活動記録では夜間に庭で寮生が会話するシーンがある。
敷地内での野宿は禁止。103期にキャンプをしようとした生徒がいるとの噂。
校外への外出には学校の許可が必要であり、認められないこともある。ただし、部活動など学校にまつわる目的であれば、許可は降りやすい。
外泊や帰省には宿泊許可が要る。長期休暇中は長く帰省する者も。活動記録103期8話では外出中の大雨で実家に寄った綴理が電話で寮に外泊許可を申請した。
週に1回、学院による金沢駅との往復バスが出ている他、路線バスが何本か出ており、生徒にとっては唯一の交通手段と言える(参照)。
入学当初、梢から「金沢駅行きのバスは週1本」と説明された花帆は余りにも自由がないと早とちりし、学院からの脱走を考えていた。
寮母はまとまった買い物をするなら駅前を勧めている。
制服
タイの色が入学年度ごとに違っており、103期生(現2年生)は赤色、102期生(現3年生)は青緑色。101期生と104期生(現1年生)は黄色。
過去のラブライブ!シリーズでは学年色のタイやリボンは学年ごとに毎年変わるのが恒例だったが、蓮ノ空は3年間同じ色を使い続けるタイプ。
冬服は、臙脂色のセーラーワンピース。襟や袖のラインは金色の2本線。両腰に黒いベルトが通っており、バックルは後ろにある。
村野さやかは上からベージュのカーディガン、安養寺姫芽はピンクのパーカーを羽織っている。
夏服は白のセーラーワンピース。靴下や靴まで全身真っ白になる。
冬季用のコートは紺色。襟に校章のボタンがある。
施設
校舎
正門前の並木道の奥には、蓮ノ空女学院の校舎が覗いている。
チャイムは少し音が外れている。約50年前も同じだったらしい。
(公式ツイートより)
校庭
雄大な自然に囲まれた中に、陸上用のトラックと芝生が敷かれている。
(公式ツイートより)
廊下
教室を繋ぐ廊下。休み時間には多くの生徒たちが行き交う。
(公式ツイートより)
教室
活動記録やリンクラのカードイラストの背景に登場する。
学生寮
本校は全寮制。備え付けのベッド有り。
居室には冷蔵庫とIHクッキングヒーターが備え付けられており、簡単な調理なら可能である模様(参照)。
全寮制なので在校生を探すなら帰宅後に寮部屋を訪ねるのが確実。
許可を貰えば寮生同士でお泊り会もできる。
スクールアイドルクラブ9人分の寮部屋は、スクールアイドルコネクトや活動記録の背景として登場する。模様替えは入居者の自由で私物も多く持ち込める。よって全員かなり個性的な内装になっている。
ラウンジ
蓮ノ空女学院の寮に併設されたラウンジ。友人との交流や自習など、生徒たちが思い思いの時間を過ごす。
放課後の寮、ラウンジ、庭では寮生は私服の部屋着を着ている。
(公式ツイートより)
学食
ガラス張りで構成された開放的な空間で、テラス席も設置。
海の幸山の幸を取り揃えたご飯や、金沢ご当地メニューのなすそうめんなどが美味しいと花帆が褒めた。
(公式ツイートより)
大浴場
寮生でのんびり入れる大浴場。
学年ごとに入るのが定番か。
購買部
必要最低限の物を取り揃えている。漫画といった商品も入荷する。
屋上庭園
校舎を登っていくと屋上庭園がある。花壇には沢山の花が植えられており、ベンチも設置されている。
(公式ツイートより)
蓮ノ湖
校舎からやや離れた場所にある大きな湖。
小鈴が横断チャレンジをした。
生徒会室
生徒会長が仕事をする部屋。
103期は戸棚にあるお菓子が常備されていた。
大倉庫
100年以上の学校の歴史が詰め込まれた倉庫。各部活動の記録を纏めてある。
非常に広く迷宮のように入り組んでいる。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ部室
スクールアイドルクラブの部室。
ホワイトボードやティーポット、ニワトリ人形「ぺきんだっく」などが置かれており、活動に関する会議などが行われている。スクールアイドルクラブが配信をしたり、ダンス練習を行う。
(公式ツイートより)
音楽堂
大きなパイプオルガンを備える音楽堂。スクールアイドルのステージもここで行われることが多い。
103期5月度ほか多くのFes×LIVEがここで開催されており、ストーリー中でも度々登場する。
第二音楽堂 八重咲ステージ
大賀美沙知が2年間で建設し、第103期3月にオープンした新施設。
旧来の音楽堂より広いステージを備え、スクールアイドルのライブに適した設備を揃えている。
103期3月度Fes×LIVEで御披露目となった。
正門
ここをくぐると、敷地外の山に出られる。
正門以外に山に出る方法は、高いフェンスを越えるのみ。
部活動
生徒会長は部活動に所属できない校則がある。
部活動には廃部の条件が設けられており、活動記録103期8話などからその定義は「年度途中の退部・休部などで活動部員が1名以下になる事」とされる。2名以上なら許されるのは少人数でも存続できる仕組みがあるおかげ。
スクールアイドル活動を行う部活。
「代々ユニットを組む」という伝統があり、当代でも慣例に従い3組のユニット活動を行う。
現在の部長は乙宗梢。
103期生のえなこ、びわこ、しいな(日野下花帆のクラスメート)が所属する。
美術部:活動記録14話での強豪部。
書道部:活動記録14話での強豪部。
吹奏楽部:活動記録14話での強豪部。
芸学部
約60年前〜十数年前まで存続していた部。スクールアイドルクラブの前身。
部活動会議
定期的に実施される各部の部長会議。部長以外も出席可能。
学校行事
文化祭
年3回実施している。
- 撫子祭:6月末開催。1年生は校内新聞を制作し所属する部活動のアピールをする。
- 104期のスクールアイドルクラブは各ユニットで企画を用意(リンクラ用カード【みらくりえーしょん】イラストで描写)。スリーズブーケ:動物喫茶(動物コスプレ)、DOLLCHESTRA:ステージでの一発芸、みらくらぱーく!:ゲーム大会、ミニライブ、校内ラジオ
- 竜胆祭:10月末開催。
- 蓮華祭:3月末開催。卒業式の後にあるため、3年生である卒業生が学院に居られる最後のイベントとなる。
部活動説明会
4月に実施。
103期では梢が実行委員を勤めた。
体育祭
6月の半ばまでに開催。
103期は作中ではほとんど言及されなかったが、その様子はスクールアイドルコネクトにて話題に上がった。
104期の様子はリンクラカード【H.S.C.T.☆】イラストで描写された。騎馬戦、パン食い競争、バトンリレーなどが行われた。
オープンキャンパス
103期11月に開催した、蓮ノ空としては初めてのオープンキャンパス。102期までは催しもないただの「学校説明会」だった。
在校生が出し物を用意し、学校見学に来た中学生を迎えるイベント。
綴理が実行委員を勤め企画を発案した。
103期に吟子が参加している。
定期テスト
各学期の中間、期末テスト。
スクールアイドルクラブもテスト直前~テスト終了の間、活動を停止してテストに挑む。
そのためクラブは配信用アプリ「スクールアイドルコネクト」での活動も発信しないスケジュールである。
しかし不思議なことにテスト期間中には毎回、Youtubeやスクコネを使用して寮部屋から生配信をする生徒がいる。
生徒・教員
1年生(104期生)
2年生(103期生)
えな、びわこ、しいな:花帆、さやか、瑠璃乃のクラスメート。
3年生(102期生)
※以上3名は、2年生時は別クラス、3年生時は同クラス。
教員、スタッフ
寮母:寮生への指導が厳しい所もあるが慈曰く結構仲良くなれるとか。
理事長:孫は101期生の大賀美沙知。
卒業生
101期生
大賀美沙知:102期秋〜103期冬 生徒会長、102期前期 スクールアイドルクラブ部長。
OG
花帆の母:在学中は合唱部に所属。
吟子の祖母:約50年前に在校。在学中は芸学部に所属。
ペット
カワウソ:活動記録103期1話で山にいたカワウソ。学院が飼育、生徒会が餌をあげている。
運営組織
活動記録14話によると、蓮ノ空に携わっている運営には派閥がいくつかあり、それぞれ主義主張が異なる。
学生の本分は勉強なので静かな環境で感性を育むべきだという規制派、時代の流れを尊重し生徒の自主性を重んじる容認派の2つの陣営で割れている。それらはゆるやかに対立していた。
規制派は全寮制の学校でありながらインターネットを利用できるのは勉強の妨げになるとして、校内や寮でのインターネット使用を禁止する「ネット禁止令」を推進している。
理事長の孫で生徒会長大賀美沙知の在籍中はその立場から反対できていたが、103期12月に規制派が強行手段に出、一時的にだが無理やり1ヶ月間の通信データ制限を実施、Wi-Fi環境を授業用以外全て撤去。最終的には一時外出禁止令も通し、ネット活動をこの学校で一番活用しているスクールアイドルクラブの障壁として立ちはだかる。スクールアイドルクラブは容認派に味方になってもらえるよう大会予選突破を目指した。
設定に関して
公式ファンブック「Link!Like!ラブライブ!FIRST FAN BOOK」掲載のスタッフインタビューによると、創立100年という設定は、『蓮ノ空』のコンセプトの一つであるリアルタイム配信に説得力を持たせるために、逆算的に作られた。
ラブライブ!シリーズという歴史あるコンテンツにおいてリアルタイム配信をやれば、メタ的には始まったばかりのプロジェクトであるにもかかわらず、多くの視聴者が最初からついていることが予想される。もし花帆たちが作中設定においても「創部したばかりのクラブ」であったら、最初から多くの人間から注目されるのは不自然ということだ。
そのため、最初の多くの視聴者がいるロジックとして「クラブは昔から存在し、ラブライブ!優勝など多大な功績があるため、花帆たちが入部する前からクラブの固定ファンがいた」という設定が作られ、そこから「クラブを擁する学校自体も、長い歴史があり、世間から評価・注目されていた」という設定が作られた。
関連イラスト
関連タグ
歴代の主役校
国立音ノ木坂学院 浦の星女学院 虹ヶ咲学園 結ヶ丘女子高等学校 椿咲花女子高等学校 滝桜女学院(椿滝桜女学院高等学校)
その他
聖ルチーア学園 - 規制派の強硬手段や牢獄に例えられる校則、さらには設定上ほぼ同じ位置に立地するお嬢様学校という共通点から規制派の話題が出ると度々この学校が引き合いに出される。