「どうした? 笑えよ、さっきみたいに笑えって!」
「どいつもこいつも笑いやがって……。そんなに笑いたいなら……笑い苦しめ〜っ!!」
スーツアクター:細川晃弘
データ
概要
『仮面ライダーガッチャード』第3話に登場。
プラントケミー「ヴェノムダケ」が、この世に絶望し人々の幸せを壊そうとする茸本の悪意と結合して誕生したマルガム。
銀色の素体に毒々しい青い笠を持つ巨大なキノコが、包帯で強引に固定された外見をしており、腹部分が膨らんでいるように見える造形をしている。
右側には帽子の鍔に触れるような銀色の腕を持つ他に、紫色の毒液で構成された腕を生やしている。
毒キノコのマルガム故に全身から黄色い胞子を放つ能力を持ち、浴びた被害者は頭に同個体の分体のキノコが頭に生え、一様に酸欠に苦しむ程の笑い上戸に陥ってしまう。また、左腕を液状化させると変身を解除させる威力の麻痺毒を放つ。
更に頭部である傘は非常に柔軟で弾力性があり、あらゆる攻撃を跳ね返す高い防御力を持つ。
また、変異した茸本のメンタリティーが反映された結果、他人の幸せを壊す行為に喜びを感じる習性を持つ。
活躍
他人の幸せを妬むままに「その全てを壊してやろう」として、通り魔を実行せんとした茸本の悪意に引き寄せられたヴェノムダケを取り込み誕生。そのまま胞子を振り撒いて無理矢理に人を笑わせる大混乱を起こす。
その翌日には人間の姿に戻っていたが、再び人間の幸せを壊すべく取り込んだヴェノムダケによって再度マルガムに変貌し、胞子を撒き散らしていたところに異変を察知した宝太郎の変身するガッチャードと交戦。『スチームホッパーフィーバー』を弾力ある傘で防ぐと、麻痺毒の胞子を浴びせて余裕な態度で撤退。
その後はりんねとミナトに発見されるも、傘の防御力と胞子による攻撃で迂闊に近寄れなくして立ち回っていたが、復活したガッチャードと再戦。ガッチャードが新たに得たアッパレスケボーの機動力から繰り出される剣術と弓術によって、傘が切断されて防御力を失ってしまった末に『アッパレスケボーフィーバー』による回し蹴りを叩き込まれて爆散。ヴェノムダケも無事に解放された。
茸本はそのまま逃走しようとするも、当然見逃されるはずもなくミナトの錬金術によって拘束された。
ポイゾナスマッシュルームマルガム(冥黒)
ガエリヤが宝太郎からヴェノムダケを強奪し、悪人と結合させた姿。
以前交戦した個体よりも悪意が増大しているため、胞子の範囲も拡大しており、ゴリラマルガムとともに民間人に猛威を振るっていた。
しかし、再戦時にニジゴンの「レインボーブレス」で無効化され、最終的に仮面ライダープラチナガッチャードの「プラチナシュートフィーバー」をゴリラマルガム共々喰らい、爆散した。
余談
前作にもキノコをモチーフとしたビショップジャマトが登場しており、2年連続同一モチーフの怪人の登場となった。
分体のキノコは恐らく「機界戦隊ゼンカイジャー」でキノコワルドが生やしたキノコと同形状のものと思われる。
ライダー怪人の中では15文字と、かなり長い名前である。
第46話で変貌した悪人を演じたのは『仮面ライダーooo』でガメルを演じた松本博之氏。
関連タグ
キノコモルグ:キノコをモチーフにしたライダー怪人で、こちらも犯罪者が素体となっている。
メ・ギノガ・デ:主人公を瀕死に追いやったキノコをモチーフにしたライダー怪人。
トードストール・ドーパント:同じキノコモチーフの怪人であり、変身者も茸本と同様に周囲や世間を逆恨んでいた(ただし、こちらは被害者を出さずに済んだ)。
ムカデリヤ:こちらもポイゾナスマッシュルームマルガムと同様に『毒キノコから作った笑いガスで人間を笑い死にさせる作戦』を敢行したライダー怪人。