データ
概要
初代より存在する技。
キノコの胞子を浴びせ、敵をねむり状態にしてしまう技。
その命中率は驚異の100%である。
ほぼ全ての催眠技の上位互換であり続けている破格の技なのだが、キノコのほうしだけあって、初代から第2世代まではパラセクト系統専用技で、習得可能なポケモンはやはりきのこポケモンのキノガッサ系統・モロバレル系統・マシェード系統・リククラゲ系統・アラブルタケとキノコ尽くし。奇しくも新規の使用者=新しいキノコポケモンが登場した世代はいずれも奇数世代である。
なお、キノガッサだけはレベルでは習得出来ないため、キノココのまま覚えるまで育てる必要がある。
ちなみにマシェード系統はねむりごなも覚える(命中75&同じくさ技なので完全に下位互換だが)。どんだけ眠らせたいのだろうか……。
この性能で先手を取られると何も出来ずに一方的にタコ殴りにされるのがほぼ確定してしまうため、習得可能なポケモンの大半は素早さ種族値が低めに設定されている。
第9世代にはきのこでありながら脅威の素早さ100を誇るリククラゲが登場したが、彼は変化技が後攻になる特性「きんしのちから」の効果でこの技を使うと確定で後攻になるため、事実上の最速はキノガッサの70である。
もっとも、素早さの関係を逆転させる技「トリックルーム」の存在により、「遅い」のは長所にも化けるため、モロバレルなどはむしろその遅さを活かして存分に暴れている。
他にも特定条件下でステータスの実数値が一番高いものを底上げする「こだいかっせい」を持つアラブルタケも、どう育成しても底上げするステータスに素早さが選ばれない種族値になっており、世代が進むにつれてこの技を新規取得させる際の苦心が見て取れる。
第6世代以降は、「粉による技」という性質の都合上、くさタイプや特性「ぼうじん」「そうしょく」、持ち物「ぼうじんゴーグル」によって無効化されるようになったものの、未だ警戒が必要な技といえる。
なおリククラゲは特性でぼうじんやそうしょくを無効にするので対峙した時には注意。
対戦でキノガッサやモロバレル、アラブルタケが出て来た場合まず警戒したいのはこの技。
さらにキノガッサとアラブルタケは攻撃面、モロバレルは耐久面が優秀なこともあり、無対策であるとそのままなぶり殺しにされかねない。パラセクトについては「トリックルーム」との相性が良いので、トリパにいるならこちらも要警戒であろう。
また、パラセクトやキノガッサはこれに加えみねうちも覚えることから、捕獲要員としての需要が極めて高くこちらで重宝するトレーナーも少なくない(弱点の多さがツラいが……)。
バトルアリーナではこの技が判定勝ちを狙うのに有利である。「キノコのほうし」「こうそくいどう」「そらをとぶ」を覚えたドーブルの場合、先制で落とされる、「ふみん」「やるき」「ラムのみ」「カゴのみ」などの催眠対策をされるなどの例外を除き、安定して判定勝ちを狙えるため、特に素早さの種族値に優れるポケモンの少ない序盤に役立つ。
ちなみにねむり状態を誘発する技で命中100%なのは他にあくびのみ。
ただしこっちは2ターンかかるのでその間に対戦相手に交代を促す側面を持ち、この技とは使用用途が異なる他、キノコポケモンは覚えないが。
なお、英語名は「Mushroom Spore」ではなく「Spore」。特性ほうしは「Effect Spore」というので混用しないように。
関連リンク
他粉技
他ねむり状態とする技