「我が子の前で、負けるわけにはいかぬ!」
プロフィール
真名 | 黄飛虎 |
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クラス | ライダー |
性別 | 男性 |
身長 | 192cm |
体重 | 92kg |
出典 | 『封神演義』 |
地域 | 中国 |
属性 | 混沌・善・地 ※ |
好きなもの | 家族、酒 |
嫌いなもの | 夫婦で戦う相手 |
ILLUST | 荒野 |
CV | 笠間淳(黄飛虎)、斎賀みつき(息子達) |
※ 開国武成王の場合は「混沌・善」に、鎮国武成王の場合は「秩序・善」となる。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するライダークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
2022年ハロウィンイベント『108人のハロウィン・リベリオン!』実装に伴いガチャで排出される。2022年に登場する新規サーヴァントのシルエットのうち、残っていた最後の一騎。
真名
中国の伝奇小説『封神演義』に登場する人物、「黄飛虎」。
殷王朝に代々仕える黄家出身の武将で「鎮国武成王」と呼ばれており、紂王が悪后・妲己に唆され堕落しても尚従い続けていたが、ある時ふとした弾みで妲己の正体を見破ってしまった事で彼女の怒りを買い、策謀によって妻と王の側室だった妹が憤死すると一族郎党で国ごと見限り、次々と襲いかかってくる敵と戦いながら五つの関を突破して周側につき「開国武成王」と名乗る。そして太公望達西岐の軍勢と共に紂王討伐のため殷に向けて進軍したが、その途上で敵の刃に斃れた。
その後仲間たちの手によって妲己や紂王達が打ち倒され報復が果たされると、黄飛虎の魂は太公望の手によって封神され、地獄を掌管する「東岳泰山天斉仁聖大帝」の地位を与えられた。
一説では人間でありながら仙人骨を持つ道士だったとも云われている。
人物
一人称は「某」。
一言で表すなら「真面目一筋の武人」。家族の絆を想う一族の主にして、忠義の士。
しかし後述する経験に由来して「真の忠義とは何か?」という想いにいつも囚われている。
妻と妹を殺された怒りにより殷を脱し、周へと向かった黄飛虎であるが、原典『封神演義』においては関を越える最中にも迷いを見せる様子が幾度となく描かれている。正統なる王が紂王であることは間違いない。七代に渡って王朝に仕えた一族の者として、裏切りは正しいことなのか。
妻と妹の死、悪政、紂王の暴虐は確かに許しがたいことである。
だが、だからといって、それを理由に臣であることを止めてよかったのか――と。
無論太公望たちはその後幾度も「悪逆無道の限りを尽くし、人心が離れた王の命運は既に尽きている。臣が外国に逃げ出すのは当然のことである」と語り、黄飛虎も納得し心から彼らと共に戦ったのであるが、それでも心の奥底に「自分は本当に正しいのか。何が正しいのか」という武人としての疑問を抱え続けたままでいた(悪政の諸悪の根源が妲己だったこともあるのかもしれない)。
サーヴァントとしての彼は、基本的にマスターには忠実に仕えるが、現界すると、その想いが晴れているどころか強くなっていることに気付く。当然である。サーヴァントはマスターを選べない。
眼前にいるマスターが、かつての紂王のごとき悪逆の徒である可能性はゼロではない。
その場合、自らはどうすべきなのか。何が「正しい」ことなのか――?家族想いの武人は、真摯な眼差しでマスターを見定めようとしながら、いつまでもその問いと向き合い続けるのであった。
能力
戦闘では、霊基に紐付けられた黄家の面々との連携攻撃で戦う。
モーション中では、神気を纏った槍を振るって中距離戦を行う他、炎を纏った『金眼神鶯』に体当たりさせたり、「五色神牛」に騎乗しての突進や首元の数珠からの七色の閃光による攻撃を行う。
また、4人の息子達を召喚しての攻撃も見せる。
- 長男・黄天化が地中から現れ、双鎌による斬撃で攻撃。
- 次男・黄天禄を召喚し、共に槍での連続突きを放つ。
- 三男・黄天爵に中国刀で攻撃させた後、自分が追撃する。
- 四男・黄天祥に中国刀をブーメランのように投擲させる。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A | A | B | D | B | B |
保有スキル
対魔力(D) | ライダーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。Dランクでは、一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の耐性。 |
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騎乗(B+) | ライダーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。B+ランクでは、大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせ、幻想種或いは魔獣・聖獣級の獣も条件次第では騎乗出来る。モーションでは、生前の愛牛である「五色神牛」に騎乗している。 |
神性(C) | 神霊適性を持つかどうか。ランクが高い程、より物質的な神霊との混血とされ、より肉体的な忍耐力も強くなる。死後、封神された事に由来すると思われる。 |
提蘆鎗技(B) | 詳細不明。提蘆とは釈迦の弟子の一人を表し、その槍技が由来だと思われる。 |
黄家の絆(B) | 封神演義の作中において、黄飛虎の一族は特に多くの人物が登場し、また重要な役割を持って語られている。だが黄飛虎本人を含め、その殆どが紂王・妲己との決戦に臨む事は能わなかった。その無念を託されたが如く、サーヴァントとしての黄飛虎は長男・黄天化(及び、黄天禄、黄天爵、黄天祥)を初めとした黄一族と接続された状態で現界している。眷属や使い魔のように、ある程度は一族の力を借り受けて使う事が出来る。ただし、基本的には一族の者が独立して姿を現すような事は無い。戦闘時には息子達の姿が実際に見える事もあるが、それは闘気の密度が高まったが故の一時的なもの。たまに妻の声も聞こえるとか聞こえないとか。 |
金眼神鶯(A) | 黄飛虎が北海から得たという、赤い鳥籠に入った神鶯。紂王と妲己が宴席を設けた折、誰もが泥酔した深夜、妲己が喰らう人間を物色する為に、元の姿を現してそこを徘徊した事があった。ほろ酔いだった黄飛虎は不吉な気配に飛び起きて金眼神鶯を解放すると、鶯は目を赤くし、鋼の鉤のような爪で妖狐に襲いかかって、その顔に傷を負わせたという。それによって、黄飛虎は妲己の恨みを買った。 |
五色神牛(EX) | 詳細不明。1日に800里(=3141.818km)を走る事が出来る神獣とされている。 |
宝具
黄飛虎反五関・天化莫耶宝剣(こうひこはんごかん・てんかばくやほうけん)
- ランク:A
- 種別:対人宝具
- レンジ:1〜10
- 最大捕捉:1人
「借りるぞ、天化よ!」
「青峰山紫陽洞が洞主、清虚道徳真君に願い奉る!我が子、天化の名代として星光りたる一振りを!『莫耶宝剣(ばくやほうけん)』!!」
黄飛虎が殷を見限り周へ降るにあたり、途中の五関を突破した名高いエピソードが部分的に具象化したもの。莫耶の宝剣は長男・黄天化の師匠に当たる仙人・道徳真君の山の宝であり、放たれる光が人の頭を撃ち落とす、という宝貝であった。サーヴァントの黄飛虎は、本来黄天化の持ち物であるこれを、本人と逸話ごとその力を借り受けることで自らの宝具として所持している。
牛若丸の「遮那王流離譚」とタイプ的には似ており、サーヴァントとしての黄飛虎はその際に助力を受けた縁者、特に家族の力を借り受け行使することが可能となっている(演出では、息子達を光線のエネルギーに還元している)。なお、他の「莫耶」という銘の剣との関係性は不明である。
なお、宝具詠唱には息子達が乱入するパターンもある。
ゲーム上での性能
持続するバフや毎ターンNP&スター獲得など継続して火力を出すクリティカルアタッカー。
自身の属性を切り替えるスキル1と属性に応じて効果が変わるスキル2が特徴で、渾沌属性の時はNP獲得量アップ、秩序属性の時はクリティカル威力アップが掛かる。スキルを発動する順序により宝具の回転率を上げるかクリバフを重ねて瞬間火力を高めるかを選択する形になる。
関連人物
生前
嘗ての仲間の1人で、自身の死後に妲己を討伐した道士にして軍師。
互いに「丞相殿」「黄くん」と呼び合う仲であり、再会を大喜びしている。
紂王を堕落させた悪后にして、九本の尾を持つ化け狐である人類悪の一角。
彼女により妻と妹(紂王の側室)が自害した元凶のため、今もなお憎んで嫌っている。
嘗ての仲間の1人。『封神演義』当時はバーサーカー霊基に近い暴れん坊な側面が強かった。
どちらかと言うと関わりとしては天化の方にあり、しょっちゅう喧嘩ばかりしていたらしい。
紂王
殷の国を滅ぼした最後の王であり、一族等郎で仕え、忠誠を誓っていたはずの主君。
当初は名君だったのが妲己を妻にしたところから狂っていき、妻と妹の件から袂を分かった。
原典『封神演義』では紂王の息子・殷郊が封じられた時の名称として登場している。
なので一瞬「殿下」と言いかけるが、そもそも此方の太歳星君は誕生した経緯が全く違う別存在のため、人違いかと首を傾げている。太歳星君には「ひこひこ」と呼ばれている様子。
賈氏
生前の妻。妲己の策略によって自害させられ、離反のきっかけの一つとなった。黄飛虎の精神世界的な場所で黄飛虎が会話する場面があるので、彼女も黄飛虎の霊基に属している模様である。
黄天化、黄天禄、黄天爵、黄天祥
実の息子達で、宝具演出及び戦闘場面で登場する。白色の服で帽子を被っているのが長男・天化、深緑色の服で軽鎧姿が次男・天禄、黄色の服でフードマント姿が三男・天爵、一番小柄な子供が末子・天祥。この四人のうち天化と天祥のみが父の仙人骨を受け継ぐ事によって道士となった。
その後バレンタインのお返しにて四人全員の立ち絵とセリフ、ホワイトデーに父と息子四人全員が登場するボイス付き礼装が実装されている。どうやらある条件下であれば、平時でも(戦闘時と同じ要領の気合を入れることで)短時間なら息子たちを一人ずつ独立して出現させることが可能であるらしい。そのかわり顕現中は常に黄飛虎自身の体力が消費され続けるようで、お返しのストーリー中では四人全員の顕現が終わる頃には完全に息が上がってしまっている。息子達は封神演義初登場(殷離脱)時を全盛期としているのか、それぞれの年齢は16歳、14歳、12歳、7歳と思しい。
陳桐
潼関を守護していた将軍で、かつての部下。
彼との一騎打ちに敗れて死亡する。フジリュー版『封神演義』では太公望に最初に倒されたので弱いイメージが付いてしまっているが、上記のように原作では黄飛虎を倒す程の強者である。
張奎、高蘭英
殷の国の将軍夫妻。朝歌の直前にある澠池県を守っており、彼らの宝貝によって命を奪われてしまった。この事をいまだに引きずっており、マイルームで曰く、夫婦で戦う敵は苦手とのこと。
Fate/Grand Order
契約したマスター。どちらかと言えば、主君よりも父親のような距離感で接している。
かつてどうしようもなく暗愚な主に仕えた身としては、彼/彼女が良き主で良かったとのこと。
自身の宝具「莫耶の宝剣」らしきもの(良く似た雰囲気をもっているが同一かは不明瞭)を投影して持っている人。マイルームでは実際に見て雰囲気が似ていると言いつつ、疑問に思っている。
紂王を堕落させた因縁の悪后……のようでそうじゃない方達。
本人たちとしても、妲己と同一視されるのは不本意であるらしい。
紂王を堕落させた因縁の悪后……の別側面?に当たる方達。
上記するコヤンスカヤと共に敵意と殺意増し増しで斬りかかろうとする。
神仙の気配がすることから高貴な仙女と勘違いし、出会い頭に跪いてしまった。
彼女は真祖の亜種なので、あながち間違っていないがパイセンもビックリである。
父親属性が全面的に押し出されているサーヴァント繋がり。
息子の育て方について酒を酌み交わしながら話をしようとする。
自身の相棒の1頭である「五色神牛」に仲間が出来たと喜んでいる。
因みにマイルームボイスの途中で、牛の鳴き声による合いの手が入っている。
余談
恐らくは藤崎竜版『封神演義』を読んでいたファンから驚きの声が上がったであろう御方Part2。
なお、彼の4人の息子達についてだが、マテリアルで黄天化が長男扱いなのに違和感を持ったマスターのため付け加えると、彼が次男という設定は日本で一番有名な安能務翻訳(フジリュー版の原作も此方)の影響であり、中国本土における本来の原本版ではこの表記が正しかったりする。
ちなみに中の人である笠間淳氏も『FGO』プレイヤーであり、兼ねてから親交があったというVtuberの甲斐田晴の配信に出演、2人で黄飛虎100連チャレンジに挑戦。同時PUの呼延灼共々配信内で宝具4まで達成(その後の追加ガチャで両者宝具マックスまで成し遂げた事をTwitterで報告)。