ひとりでできるもん!
ひとりでできるもん
概要
1990年11月4日に放送を開始し、その後16年間愛され続けた元祖子供向けの長期料理番組の一つである。
所謂きょうの料理の子供版みたいな番組で、ドラマ仕立ての内容で2年ごと(第1シリーズのみ3年)に主人公を変えながら放映された。
当初は小学生をターゲットに実際に小学生が料理をすることで簡単な料理を教える番組だったが、1998年度から2001年度の2シリーズは基本的な家事全般に範囲を拡大した。しかし、2002年度以降は再び料理専門の内容に戻った。
テレビ番組で小さな子供達に包丁や火を使わせること自体がタブーだったこの時代にあって、子供向けの料理番組という意表を突いた新しいジャンルを切り開いた料理番組である。
単に調理方法を指導するだけではなく、ミュージカル仕立てで料理方法を紹介したり、当時はまだ珍しいCGを使ったRPG風のゲームコーナーで料理や食品に対する簡単なクイズを出してみたりなど、子供の興味を引くような工夫が随所にあったのが、注目度を向上させた理由である。
各シリーズ
第1シリーズ(1991年度~1993年度)
登場人物
水沢舞(まいちゃん)(演:平田実音) 主人公。後の第4シリーズにも登場する。
水沢文(ぶんちゃん)(演:松村泰一郎) 1992年度より登場した舞ちゃんの弟。
クッキング(声:川久保潔) アニメキャラクター。ゲーム機を通じてまいちゃんに料理を教える先生。
オジャ魔(声:野沢雅子) CGキャラクター。語尾に「じゃん」が付く。
概説
このシリーズのみ3年間放送された。1992年度は番組タイトルが「新・ひとりでできるもん!」となっていたが、1993年度には再び元に戻った。(ちなみに、「英語であそぼ」も1992年度に限り「新・英語であそぼ」というタイトルになっていた。)
第2シリーズ(1994年度・1995年度)
登場人物
天野天(天ちゃん)(演:坂田慎一郎) 男の子の主人公。
葉月恋(恋ちゃん)(演:山岸里紗) 女の子の主人公。
メイキング→クッキング(声:川久保潔) 前シリーズより唯一続投した。
キッチン(声:兼子由利子)
概説
登場人物はクッキング以外リニューアルされた。
料理だけでなく、家事も取り上げるようになったのもこのシリーズが初めてとなった。
第4シリーズ(1998年度・1999年度)
オープニングテーマ
「元気をチャージ!」歌:瀧本瞳
登場人物
水沢まい(演:秋田きよ美) 2代目の「まいちゃん」。アメリカ出身。名前が同じため、初代からは「ちーまいちゃん」と呼ばれる。
水沢友(とも姉)(演:早川亜希) まいちゃんの叔母。大学生。多忙で家を空けがち。
横道太一(演:玄應太雅) まいちゃんの同級生の少年。
コロン(声:玄田哲章) CGキャラクター。卵から緑色の顔と手足が生えた容姿で、どことなくこのキャラクターに似ている。
水沢舞(演:平田実音) 第1シリーズの主人公を務めた初代「まいちゃん」で、2代目からは「舞お姉ちゃん」と呼ばれる。
概説
第1シリーズ主人公だった舞ちゃんが、料理の先生としてカムバックしたことも話題になった。
このシリーズは、料理のみならず家事全般も取り扱っていた(総合的な視点では「家庭科」か)。
第5シリーズ(2000年度・2001年度)
オープニングテーマ
「きゃんぴー・ワンダーランド!」歌:山野さと子
登場人物
今田まい(演:伊倉愛美) 3代目の「まいちゃん」。決めゼリフは「これで、パーデキ!!」。
エノーラ・ケンノリッチⅢ世(通称「エノケン」)(声:嶋村カオル) まいちゃんが描いたプリンの絵から生まれたCGキャラクター。
カマドーラ(声:鈴木清信) CGキャラクター。まいちゃんに料理を教える自称「炎のアシスタントシェフ」。関西弁を喋る。「口を出しても手は出さん」が口癖で、後述のスペシャルシェフのアシスタントに徹する。
サイナンジャ(声:河野智之)・ソウナンジャ(声:高田由美) CGキャラクター。第1シリーズにおけるオジャ魔とヤジャ魔に相当するキャラクター。
「やるキッチン」のスペシャルシェフ
ラン・ハンジュク(演:笹本玲奈)
サンデー・パッフェー(演:安藤聖)
マダム・すととん(演:酒井ゆきえ)
この2人は2000年度のみ出演
フランソワーズ・あらドーモ(演:犬山イヌコ)
サラディーナ(演:池澤春菜)
概説
3代目まいちゃんを演じた伊倉愛美は後に「天才てれびくん」のてれび戦士となり、その後、ももいろクローバーZの前身「ももいろクローバー」のメンバーになった。
第6シリーズ(2002年度・2003年度)
オープニングテーマ
「ぜったいに元気!」歌:キラリンガールズ with ゆう太&ゆうか
エンディングテーマ
「あっちこっち しあわせ」歌:0930
登場人物
春野ゆう太(演:鈴木湧太)・春野ゆうか(演:小代優華) 主人公の兄妹。
クック店長(声:平野俊隆) どきドキキッチンの店長。カバそっくりだが、本人曰く「カバじゃない」とのこと。調理中に居眠りしてしまう悪癖がある。語尾に「~なんだな」を付けるなど、間延びした口調。
ナナ(声:東さおり) どきドキキッチンのレジ係。ミツバチ。
概説
このシリーズの番組名は「ひとりでできるもん!どきドキキッチン」で初めてサブタイトルが付いた。
また、これまでのエンディングテーマはオープニングテーマのインストルメンタルだったが、このシリーズより初めてエンディングテーマが導入された。
直近2シリーズでは家事も取り上げていたが、このシリーズより再び料理一本に絞られた。
なお、次の第7シリーズはテキストが発売されなかったため、NHKテキストの発刊はこのシリーズが最後になった。