『DOG DAYS NG』は、Drif78氏によるアニメ『DOG DAYS』の二次創作SS。
概要
舞台は『DOG DAYS』本編から十数年後の未来。紀ノ川市に住む高槻緋色がフロニャルドに召還されたことからはじまる。
温和だったフロニャルドの様子はフロニャ力の変質で様相を一変させてしまっており、北に現れた“魔族”が勢力を伸ばし、ガレット獅子団を飲み込むまでになっていた……
タイトルの由来は次世代の英文である“Next Generation”から。
登場勢力とキャラクター
高槻緋色
高槻七海の義理の甥。高校1年生の16歳。彼が幼いころ、父親はアマチュアバイクレーサー、母親はバリキャリで2人とも家にいないことが多く、縁者である七海の家に預けられていたことから、かつてのフロニャルドでの物語を知ることになった。ある日突然、カロリーナに勇者として召還され、かつて七海が使っていた神剣「エクスマキナ」を託される。本人は勇者といわれるのが気恥ずかしいらしく会う人会う人に「ヒイロと呼んでください」と言っている。アスレチック技術は七海に仕込まれたが本人はキッズクラスから参加しているアマチュアモトクロスレーサーである。名前の由来はおそらくシンク(真紅)に近い色だから。
ビスコッティ共和国
ミルヒは領主としては引退しており、“勇者王”シンクの娘であるカロリーナが国家統領として統治者の立場にある。「守るならビスコッティは堅牢無比」と言われるまでになっている。
リコッタが地球技術に取り憑かれた結果、路面電車やトロリーバスといった公共交通機関が発達している。というのはこの作者のいつものお遊び。
カロリーナ・フィリアンノ・イズミ
ビスコッティ共和国国家統領でシンクとエクレの娘。容姿はびっくりするぐらいエクレに似ている(目元と髪質がシンク似らしい)が、楽観的でお気楽な性格はシンク譲りだと言われている。“勇者王”と呼ばれるまでになった父親の扱いも軽い。現在、聖剣「エクセリード」を所持している。愛称はリーナ。
マーホン・マルティノッジ
ビスコッティ騎士団員。ロランの娘。ビスコッティ人だが外見は母親がガレット人だったため猫っぽくなっている。かつてのエクレのように堅物ではないが真面目さん。その反応がいちいち可愛らしかったためか、子世代の補充のため急遽登場したキャラであるにもかかわらずほぼメインヒロインの座を掻っ攫っている。愛用の武器はグリップガードの付いた長剣。ちなみに母親はジョーヌ。
シンクと結婚したために姓が変わっている。「身体が大きくなって相手の懐に飛び込みにくくなった」ことから、短剣二刀流から長剣にスタイルを変えている。その実力はダルキアンが「3本に1本は取られる」と言うほど。真面目な性格はそのままだがだいぶ丸くなっている。それと親バカ。
本編の3勇者のうちで1人だけフロニャルドに残ることを決め、エクレと結婚した。現在は“勇者王”と称され、パスティヤージュのアデルと並び称される。聖剣パラディオンを所持しているのだが…… そもそもこの人のせいで緋色が召還されるハメになった。ついでに親バカ。
相変わらず国立学術研究所首席研究員。彼女ががんばりすぎたためにビスコッティどころかその周辺までもがえらいことになった。「胸は希望通りになったが背丈は残念なところで打ち止めになった」らしい。砲術の冴えも衰えず。
現在のところ顔見せ程度の登場で現在何をしているのかなどの詳細は不明。ちなみに七海は緋色に「ヒナさん」と教え込んでいて、それを聞いたダルキアンは笑いながら怒った。
フロニャ力の変質により土地神としての力が弱くなってしまい、結果(緋色が自分たちより5歳ぐらい年下といっているので)小学生ぐらいの外見に縮んでしまった。その事実に「おっぱいが! ハンパネェおっぱいがぁ…」と嘆いた読者がいるとかいないとか。輝力も低下したためオンミツ隊からはずされている。マッジョリィのサルヴィアとは友人のよう。
ビスコッティ国営放送のアナウンサー。自称、いぶし銀。
マーホンの母親、つまりロランの妻。いったいどういう縁があったかは今のところ不明。現在はフィリアンノ在住で、「エクスマキナ」を緋色に託すために現れた。マーホンからはバカ親扱いされている。初登場時は旧姓(クラフティ)を名乗っていたが後に作者が間違えたと自白。
彼女の言によると、レオはミルヒの屋敷で酒びたり、ガウルは武者修行と称して旅立ち消息不明、ノワはそれを追っていき、ベールは旧ガレット領内に残っているという。
本人は未登場。「ビスコッティの統一と繁栄の象徴」となり、統治者としての役目はカロリーナに譲っている。めったに人前に出ず、隠遁生活をおくっているという。
マッジョリィ帝国
魔族がビスコッティの北側に建国した国家。攻撃的でガレットを併呑してしまうほどの軍事力を持つ。といってもあくまで係争は「戦興行」によって行われる。
建国して日が浅いため、首都ブォングストにはフィリアンノやヴァネッサのような天守閣を持った城はないという。ビスコッティとは南北連絡鉄道で結ばれている。またセルクルに相当する存在としてドラクルを飼育している。
魔族は肌は暖色よりの赤紫色、頭には羊のような角、背中には蝙蝠のそれをデフォルメしたような羽が生えている。ただし飛ぶことはできないらしい。
サルヴィアの言によると、元々は力の弱い土地神が人や魔物を恐れてそれほど豊かではない土地に身を寄せ合って住んでいたらしい。そのためフロニャ力の変質をまともに浴び魔族となった。その後ローズマリーが2本の魔槍「グニオリティ」と「ゲヴォリオン」を手にし建国したのが現在のマッジョリィだという。
ちなみに魔族の名前やその地名の由来はほとんどが香辛料から。
ローズマリー・マッジョラム
マッジョラム帝国皇帝。その格好はエナメル地のボンデージであり、まさに魔王といった感じの外見。しかし性格は割りと砕けた感じ。建国の主であり、それまで人や魔物を恐れていた魔族からはシンクやアデル以上の英雄とされている。槍の腕はエクレと対等に凌ぎあうほど。カロリーナとはどうも同類っぽい。
サルヴィア・マッジョラム
ローズマリーを「姉」と呼ぶ子供。外見は(緋色が自分たちより5歳ぐらい年下と言っているので)小学生ぐらい。ドレスを着た愛らしい子供だが、そのドレスを擦り切れさせることなくユキカゼと対等に戦う末恐ろしい存在。しかしそれ以外では可愛らしい子供だが、実は○○○。
ジョドー
マッジョラム家の執事。今のところフルネームなどは不明。
サフラン・クローブ
マッジョリィ放送協会の女性アナウンサー。自称、アイドルアナ。
パスティヤージュ公国
現在のところパスティヤージュ勢の登場はないが、クーベルが大公になったことがさらりと語られている。