ディセプティコン
でぃせぷてぃこん
概要
『トランスフォーマー』シリーズに登場する「悪」のトランスフォーマー達の軍団。
初期の日本語版では「デストロン(Destron)」と称される。
(後のシリーズでは原作に準じて「ディセプティコン」と呼ばれる)
ネットなどでの通称は「デ軍」、北米では略称として「ディセップ」がファン・公式共々使われる。
シリーズによって構成や設定が異なるが、正義のトランスフォーマー「サイバトロン(オートボット)」との覇権を巡り長きに渡り抗争を繰り広げていることは共通している。
主に軍事用の乗り物や兵器に変身するトランスフォーマー達で構成されている。
組織自体も力によって統率されている独裁体制なためか、シリーズを通して下克上を企む部下も多い。
(ニューリーダー病)
G1(デストロン)
悪の軍団であるはずだが、その実、比較的まともな部類の軍事組織である。
サイバトロンが遊んでばかりの印象なのに比べ、レクリエーションなどの描写が殆んどないが、必要以上にコキ使われている印象もないので非常に優良な企業と考えていい。
ただし、メガトロンのワンマン経営なので彼が不在の折には烏合の衆と化してしまう。
個々を見れば優秀な人材も多いのだが、連携がとてつもなく悪い。
敗因は主にスタースクリームである事が多い。
超神マスターフォース
ヘッドマスターJr.とゴッドマスターで構成されている為、サイバトロン同様人間が多い珍しい組織。かつてのメガトロンのような理想の上司によって構成されていたが…
Z
事実上の暗黒期。 三面相の大帝に率いられた合体戦士達が登場。
ビーストウォーズ(デストロン)
原語名は「プレダコンズ(Predacons)」。デストロンそのものではなくその中の、現状に不満を抱いた過激派分子である。
サイバトロン同様、芸人集団。団長は千葉トロンことメガトロン(ビーストメガトロン)。
『ビーストウォーズ』の作品をアドリブの嵐にした諸悪の根源でもある。
元含む部下全員、口癖を聞けば一発で分かるほど、特徴がはっきりしている。メガトロンのみ明確な口癖は無かったが、ドラゴンメガトロンになってから「アチョー!」と連呼するようになった。
・おらー→スコルポス
・かー、ざんす→テラザウラー
・うひゃひゃー、~っす→タランス
・ぶーん→ワスピーター
・しゃー→ブラックウィドー
・ごっつんこ→インフェルノ
・ぎっちょんちょん、ブラー→クイックストライク
・ちょっきんなー→ランページ
・ダー→ダイノボット
また、リーダーが人間不信ということもあってかやたらと部下の裏切りが多い。
ダイノボットはエネルゴア不時着早々彼に謀反を起こしており、ブラックウィドーも彼を出し抜こうと目論んだこともある(後に両名ともそれぞれの理由でサイバトロンに寝返ってしまう)。
他にもテラザウラーやタランスは、普段は媚びへつらいつつ腹の中ではニューリーダーの座を狙っており、彼に内緒でアジトを作り兵器の開発などに勤しんでいた。
メガトロン本人も部下を部下とも思わないぞんざいな扱いが多く、物語の進行と共に次々と部下が死亡し、最終的に生き残ったのはやられ役のワスピーターだけになってしまう。
後にメガトロンは『リターンズ』にて、感情を一切持たないロボット兵・ドローンで構成された軍団「ヴィーコン」を組織し、セイバートロン星を完全に掌握する。
ビーストウォーズⅡ(デストロン)
リーダーはガルバトロン。
スタースクリームはいるが、今回の彼は忠義者である。ただし弟・メガストームからは軽視されている。
メンバーは居眠り破壊大帝のドラゴン、他人の空似ニューリーダー病戦車、男前オネェジェット機、忠実B-2、漫才コンビのラファールとF-22。アニメでは明らかにサイバトロンより作画が優遇されていた(バンクシーンがサイバトロンより多い、戦闘シーンが使いまわしでなく描き下ろし等)。
他に傭兵としてオートローラーズがいる。
因みにほぼ全員が後にビースト化し、パワーアップを果たしている(一部を除き全てのデストロンは飛行可能になった)。
仲間とのいざこざ(特にガルバトロンとメガストームのトラブル)があるが関係はそれなりにうまくいっておりチームワークもよく、歴代の中でも特に仲が良く、部下をかわいがったり、上司を慕っていたりするシーンが多くみられる。
サイバトロンと一緒に踊ってたり、手を組んだりすることもあった。
野心があるキャラはいたが、それは愛情の裏返しだったり、後に心酔して忠誠を誓ったり結果的に裏切者がゼロだった。
ビーストウォーズネオ
リーダーはマグマトロン、構成員はジュラシックパークに出そうな恐竜ばかり。
メンバーはキメラ恐竜大帝、忠実トリケラトプス、ナルシストステゴサウルス、戦闘凶アンモナイト、馬鹿ディメドロン。後にニューリーダー病もどきの始祖鳥が入る。
こちらは未熟な生徒が多いサイバトロンより戦闘力が高くチームワークは良好だが喧嘩は多い。というか喧嘩がコミュニケーション。
しかしある出来事がきっかけにチームワーク崩壊とマグマトロンへの裏切りに発展することに…。
珍しいことにこちらのデストロン軍団は結果的に死者がゼロである。しかし漫画版は全員死亡しているだけでなく、恐竜がアンゴルモアカプセルの力でトランスフォーマーに生まれ変わってという独自の設定がある。
こちらもサイバトロンと同じくゲスト共々キャラが濃い面子(寒いギャグ大好きプテラノドン、人の話を聞かない某ダーダー恐竜そっくりなヴェロキラプトル、嘘つきエリマキトカゲと腐れ縁なアルマジロ)で構成されている。
カーロボット
働く車のサイバトロンと違い、動物などで構成されている。メンバーは多重人格ドラゴン、お人よし鮫、オカマスカンク、忍者ムササビ、関西弁カエル。後にニューリーダー病トラックが加わる。
ギガトロンはファイヤーコンボイと幼馴染であり、出自も結構いい、らしい。
実写映画(ディセプティコン)
フォールンによって創設された軍団。
リーダーはメガトロンで基本的に彼がフォールンの意向に沿って軍団を動かしており、創設者のフォールンはリーダーの一つ上の存在と捉えるのが適正だろう。(フォールンがメガトロン以外に直接指示を出す描写は無い)
「リベンジ」の冒頭ではスタスクが指揮を執っていたが、その際にはどのような状況だったかは不明。
デザインは2足歩行であってもエイリアンチックな非人間的体系の者が多く、デモリッシャーなどは地球上のどの生物にも似ていない。
アニメイテッド
サイバトロン同様コント集団。座長はワカモトロン。
その他、イケメンの主役(笑)・勇者王・ヘルシー太郎・挨拶の時間が長い3面が在籍。
イケメンの主役(笑)が離脱したこと以外関係は良好。
プライム(ディセプティコン)
リーダーは中二病のひろしトロン。
ダークエネルゴンの力を使い、様々な計画を練っているが…?
コント集団ではないがリーダーの趣味でリアクション芸人とアイドル芸人が在籍。
ボケのキャパシティがほぼこの二人に割り振られているので他のメンバーにあまりボケが回って来ない。
シャッタード・グラス
善悪逆転世界である為、ここでは正義の組織である。テロリスト軍団のサイバトロンと違い温厚で平和主義者が多い。
ここで補足すべきかは疑問だが、ちなみに原型となったG1のデストロンは軍事政権化における正規軍である。
この世界では一般市民たちがテロリストに対抗するため立ち上げた自警団。