概要
ジブリらしい爽快な空中描写や世界観が高い評価を誇る(しかし興行時はあまり良い成績ではなかったらしい)。
主人公パズーが、空から落ちてくるヒロイン・シータに出会うところから物語は始まる。
だけど実際はその前、海賊に襲われる飛行船からシータが落ちるところから始まってるよ。
なにはともあれそうやって、空に浮かぶという伝説の城ラピュタを信じるパズーとシータの冒険が始まる…
パズーやシータ、ドーラをはじめとした空中海賊といった個性的な面々が多く登場するが、pixivにおいては本作の悪役ムスカ大佐への歪んだ一途な愛情を垣間見ることができる。
主人公であるパズーやシータの活躍以上に脇役たちの印象が強く残る作品であり、
「親方ッ!空から女の子が!」(パズー)
「40秒で支度しな!」「竜の巣だぁ」(ドーラ)
などの台詞はpixivでも様々なネタに活用されている。
人気
ムスカを筆頭に個性的なキャラクターや特徴的な台詞が多く、ネット上を中心にカルト的な人気を誇っている。「好きなジブリ作品は?」というアンケートでも上位に食い込むことが多く、テレビ放送時の視聴率も高い。
しかし、公開された当時の興行成績は観客動員数77万人、配給収入5.8億円と、ジブリ作品の中ではワースト記録である。
また、1988年4月2日に金曜ロードショーにて初の地上波放送された際の視聴率も12.2%と、当時の人気アニメが当たり前のように視聴率20%以上を記録していたことを考慮すれば、これもあまりいい記録とはいえなかった。
ちなみに…
ラピュタのエンディング映像には続きがあるという噂があり、シータの故郷(ゴンドア)に降り立った二人が握手をして別れるという内容というもの。
ビデオ・DVDには一切収録されておらず、TVの初回放送と劇場版・LDのみの映像とも言われているが、後にジブリの関係者から正式に否定されている。しかし、実際に見たという人もあり、アニメの都市伝説と化している。
ちなみに、設定資料集には上記の噂の内容に類似したイラスト(本編未使用)が掲載されており、恐らくはこの絵を見た人が本編の絵と勘違いしたからではないかと言われている。
徳間書店から出た小説版では、映画で描かれなかった部分が書かれている。飛行船襲撃前の、シータがムスカ達に連れ去られる場面と、シータとパズーが各々の故郷に戻ったエピローグ部分である。そのエピローグでシータがパズーからの手紙を読むシーンがあり、ゴリアテは事故で大破して修復中とし、ラピュタについては全く触れられずに軍から公式発表されている。
なお日本テレビの「金曜ロードショー」では「ノーカット」を謳いながら時間の関係で一部シーンがカットされている。