概要
テレビアニメ『翠星のガルガンティア』の作中に登場する用語を解説する記事。
あ
- アヴァロン : 人類銀河同盟の拠点。人類の理想郷と謳われている。
- 雷の巨人(いかずちのきょじん) : クーゲル船団で呼ばれているマシンキャリバーのこと。神の使者として崇められている。
- イボルバー : 旧文明時代に形成された自発進化推進派と呼ばれた勢力のこと。宇宙開拓において人類を宇宙環境に適応できるように人工的に進化を施そうと研究実験を繰り返し、ライアン・マツモトによる人体実験で成功。これがクジライカとなった。これを認めないコンチネンタルユニオンとの対立の末に戦争となり、宇宙進出でクジライカをさらに進化させ、それがヒディアーズと呼ばれた。コンチネンタルユニオンのワームホールを接収して自分たちも宇宙への勢力拡大を図った。このイボルバーの本拠地が後に海底遺跡となった。
か
- ガルガンティア船団 : 船団の一つ。人口は数万で先端から後端まで約4㎞。船団中央に数百メートルの高さのクレーンタワーがある農場船・ガルガンティア号があり、船団の指揮を取るオケアノス号が船団の陣頭にあり、その他に工場船や居住船・工業船・修理船、個別所有船などで構成されている。各船には船主がおり、その船主による連合も船団の運営に関わり、とくに大きな船の船主は船団の幹部となっている。住民には多種多様な職業があり、船団の場所によっては普通の人は訪れない怪しい雰囲気の街となっている。
- 旧文明時代(きゅうぶんめいじだい) : 本編よりも遙かに昔の時代の地球。第5期氷河期が訪れ、地球規模の寒冷化が進み、人類は生存のために宇宙開拓を進めていたが、コンチネンタル・ユニオンとイボルバーの宇宙進出を巡る方針から対立し、戦争状態に陥った。当時の科学技術は本編の時代よりも高度な水準で、当時のものが海底に沈んでおり、本編の時代の人々はサルベージして生活の糧にしている。
- 霧の海(きりのうみ) : 常に霧がたちこめた海底遺跡のある海域でクジライカ以外の生物は生息していない。
- 銀河道(ぎんがみち) : ヒカリムシが集合した海流。電気を帯びるため、船団の電力供給源となっており。船団は銀河道に沿って移動する。
- クーゲル船団 : クーゲルが地球で率いる船団。クーゲルによって秩序が与えられ形成を続け、大規模な船団に成長。乗組員は額に印が描かれ、人類銀河同盟と同じ思想の下で生活・行動し、クーゲルを教祖のように、ストライカーを神の使者として崇めており、宗教化の様相となっている。通貨は存在せず、労働に応じた配給制で、身体的弱者といった社会不適合者を海中へ処分される。クーゲルにとっては第二のアヴァロンであり、人類銀河同盟を地球において再現している。
- クジライカ : 作中地球での海におけるイカに似た最強生物。数mから数十mの大きさになり、青い複数の目を持つ。人々からは神聖視され、人間から攻撃をしなければ危害を加えぜず、攻撃すれば凶暴化する。その正体は宇宙に進出する前のヒディアーズの生き残りで、進化せずに旧文明時代の海底遺跡で繁殖していた。
- 護衛船(ごえいせん) : 船団を海賊や外敵から守るための軍艦。大型なら主砲を何基も備え、小型は小回りが利き機関砲を備えている。
- コンチネンタル・ユニオン : 旧文明時代に組まれた国家勢力。軌道エレベーターや恒星間宇宙船などで宇宙開拓を進めていたが、イボルバーの計画を非難・迫害してイボルバーと対立し、国連決議を待たずして戦争に踏み切った。ワームホールの開発を成功させ、宇宙へ進出。この勢力が後の人類銀河同盟となった。
さ
- サルベージ : 地球人の多くが営んでいる職業。海底に沈没した旧文明の遺産を引き上げる職業で、その遺産を修理し使えるようにすることで生活基盤の道具となり、売買されることで経済基盤にもなっている。
- 昇雷(しょうらい) : ヒカリムシが過剰発電した電気を上空に放出する時に起こる雷のような現象。
- 人類銀河同盟(じんるいぎんがどうめい) : 氷河期となった地球から宇宙に進出した人類の統一組織。地球からかなり離れたアヴァロンを拠点にし、同盟市民人口は約4億7千万人。創設以来ヒディアーズとの戦いを続けており、ヒディアーズ殲滅を同盟の行動目的としている。兵役制の軍隊があり、軍務活動が一定時間に達するとアヴァロンでの限定市民権と滞在活動権利が与えられる。通貨は存在しない配給制で、食料は必要栄養素のパッケージングされた流動食。娯楽はなく。職務以外の時間は戦闘シュミレーションと睡眠啓発学習に割かれる。子供は普通に男女の性交による妊娠と出産を経るが、出産後は隔離と集団生活を強いられる。効率性重視の社会体制において人間は社会構成の部品に等しく、身体的弱者は非効率的として淘汰される。
- ストライカー : 個別記事参照。
- 船団(せんだん) : 海しかない世界であるため、人々は船に乗ってしか生きられず、集団化すると複数の船舶を連結器で連結し、隊列を組んで船団を形成。大きいものでは一つの都市となる。船団からの離脱には船団長の承認が必要で、連結や離船承認の履歴書がない場合は海賊扱いされる。
た
- チェインバー : 個別記事参照。
- 地球(ちきゅう) : 氷河期の後、温暖化したが海水面が旧文明時代と比べて極めて上昇し、地球のほぼ全体が海に覆われている。陸地はかつて山頂だった部分がわずかに残る程度で、人類は海面で船に乗って生活を余儀なくされている。気候は全域が熱帯化しており、雨は貴重な水源として有難いものとされている。人類銀河同盟での記録では氷河期が終わったことを知らずにいる。
- 電磁兵器(でんじへいき) : 海底遺跡から発掘し使えるよう修理した兵器。ピニオンたちはこれで海賊を追い払ったり、レドの援護に使った。
な
- 凪(なぎ) : 風力も船の動力の一つであるため、風がなくなると船は動かなくなり、一旦銀河道から逸れて船団の電気を止め、様々なメンテナンスを行い、それ以外の要因は休日状態になる。
は
- パイロット支援啓発インターフェイスシステム : パイロットをサポートするための人工知能。自立的な起動と思考、会話による支援・育成、戦闘シュミレート、パイロットの冷凍睡眠も可能な恒常性維持、推論エンジンによる翻訳機能など様々な機能を持っている。
- 光の帳(ひかりのとばり) : ヒカリムシが大量の放電を起こし、オーロラのような光を生み出す現象。
- ヒカリムシ : 電磁波を吸収して発電と発光をする微生物。実際は旧文明時代のナノマシンの一種。
- ヒディアーズ : 個別記事参照。
- 氷河期(ひょうがき) : 旧文明時代に訪れた第5期氷河期で、これにより人類文明の生存が危ぶまれ、人類は宇宙開拓を選んだ。
ま
- マシンキャリバー : 人類銀河同盟における対ヒディアーズ人型機動殲滅兵器の総称で、いわゆる二足歩行ロボット。チェインバーとストライカーがこれにあたる搭乗者をサポートするために、会話型支援A.I「パイロット支援啓発インターフェイスシステム」を搭載している。頭部からフローターと呼ばれる球体の重力磁場を発生させ、飛行ができる。両腿には穴・量子インテークがあり、そこから空間中の全ての物質を吸収し、エネルギーに変換するため、半永久的に稼働できる。ディフレクタービームやバリア、主砲ビームなどを標準兵装し、限定解除で一時的にパワーアップできる。
- めぐり銀河 :銀河道同士が交わるとヒカリムシの群れが輪状態になる現象。その中で魚が留まるため、魚場となる。
や
- ユンボロ : 地球の人型機械の総称。「ユンボロイド」の略で、いわゆるロボット。旧文明時代と比べて科学技術は大きく後退したが、ロボット技術は高い水準を保っている。基本は有人の搭乗型で、用途別で形状や大きさに様々なタイプがあり、基本は作業用。戦闘目的や海賊用など特化したユンボロも存在する。地球人はチェインバーもユンボロの一種と思っている。
ら
- 連結器(れんけつき) : 船同士を連結する機械で、これによって船を連結して船団が組まれ、連結器によっては架橋がついている。
わ
- ワームホール : 旧文明時代にコンチネンタル・ユニオンが開発したワーム装置。これによって恒星間移動が可能となったが、対立していたイボルバーを地球に足止めするため自爆装置が備えられており、イボルバーは勢力拡大のためにワームホールの接収を図った。