CV:速水奨
時計座の時貞
22話の回想で初登場。長い髪を後ろでくくっている細身の美形。
本編開始の数年前に栄斗の兄である芳臣を忍者の里まで追ってきて殺害している。22話中では階級等は不明であったが、公式サイトで時計座の白銀聖闘士であったことが判明。
口元が覆われたデザインの鎧を纏っており、時計を背後に出現させ敵の「死ぬ時刻」を告げる。
22話は正直作画的にはやや残念回であったにも関わらず彼の登場シーンには総作画監督修正がバリバリ入っていたことから今後の重要キャラであるとの推察も多くされ、また28話予告では黄金聖闘士であるかのようなほのめかしがされていた。
水瓶座の時貞
時と永遠を司る黄金聖闘士を名乗る。何故か白銀聖闘士の時より髪をくくるリボンが長くなっており、後ろの毛束が某時間遡行者を彷彿とさせるような2又に別れている。
38話でメディアに宝瓶宮まで呼び出され、水瓶座の聖衣を着用するよう命令される。その際メディアが聖衣に呪いをかけ、彼自身の自我もそのとき押さえ込まれる措置がされており、口調がブツ切りになって瞳からも光が消えていた(芳臣の殺害時に白銀時代の彼を目撃したことのある栄斗もこの異変を察知していた)。
聖衣を渡される際にメディアに「この聖衣を着れば時を制する事もできる」との言葉で釣られ、本人も「時を手に入れられるなら」と了承している事から「時間」に対する執着が何か強くあるようである。メディアの呪いによる聖衣の上に掛かっているドクロのような黒いもやの発する声「聖衣の声(CV:掛川裕彦)」に従い動いていた。
そして宝瓶宮から出て光牙らと天秤宮の手前の階段で交戦。時間を操る方法で翻弄し、光牙を階段から地上へ叩き落とした(直後に彼が玄武に因って助けられた為無意味となったが……)。
39話予告で玄武と対戦。
時間を操り敵の動きを相対的に遅くする能力で一時は玄武を苦戦させるも、黄金聖衣を半ば強引に着用させられていた事や小宇宙を過剰に消耗してしまった事が祟って敗北した。しかし最後の意地とばかりに強引に小宇宙を暴走させ、栄斗と龍峰を異空間に引きずり込み消えた。
この決着は41話に持ち越され、「時間の果て」と呼ばれる異空間で、彼らと対峙することになる。
限界まで身体を酷使していたはずの時貞だったが、異空間の作用によって、その力は逆に強大化。
圧倒的な力をもって、栄斗達を追いつめるものの、セブンセンシズへの覚醒を果たした栄斗に敗北する。
「時の狭間」での戦いの際には、「この空間で強化された力を使えば、あらゆる時空間を支配し、マルスやメディアをも超えることができる」と語っている。
このことから、この時点では、聖衣の意志に従うことをやめ、自らの意志で戦闘を行っていると推測することができる。
一方、彼がここまで「時間を操る力」に執着した理由については、言葉を濁したまま終わっていた。
栄斗に倒される瞬間にも、何故か芳臣に向かって語りかけており、ここに来て彼の正体は、いっそう謎めいたものとなっている。
聖衣はマルス軍との戦闘が一段落した後アテナ軍側に回収されている。異次元からの聖衣回収は天秤座聖衣の武器が次元の壁を越えられる能力を持つこと、貴鬼のサイコキネシス能力や旧作のムウが次元の間からシャカと一輝を救出していることから黄金聖闘士なら十分可能であると思われる。
余談だが水瓶座の黄金聖衣にも天秤座同様オブジェ形態が存在した。また着用時の形状も旧作アニメと比較的近い。
アニメ二期
【以下ネタバレ】
『Ω覚醒編』において、実は十二宮の戦いから生還していたことが判明。2級刻闘士として刻闘士陣営に付き、パラスの城に侵入した栄斗、エデン、昴、そして氷河と対峙する。
ちなみに4thOPでも、ほんのわずか数秒だが刻衣を纏った時貞(と思わしき人物)の姿を見ることが出来る。
技
- 時間拳
時間の流れを操作する闘法。作中では上述通り、相手の動きを遅くして迎撃するのに用いていた。
「時間の果て」においての戦闘ではその能力は更に増幅されており、時間の停止や逆行さえも可能にしている。
- 時間逆行
逆時計回りに回転する事で身体の時間を遡らせ、体力を回復させる技。尤も小宇宙を回復させる事は出来ない為、乱発は自身の身体に多大な負担を掛ける。
- クロノ・エクスキューション
両手を天高く掲げて放たれる赤黒い小宇宙(コスモ)の塊で、対象から時を奪い老化・消滅させる技。
技の構えが、前任者の必殺技を彷彿とさせる。