曖昧さ回避
戦艦
日清戦争後、来たるロシア帝国との戦いに備えて日本海軍では「六六艦隊計画」が推進され、1898年にイギリスのヴィッカース社に戦艦の製造を発注。1899年に起工され、1900年に進水、1902年に日本へ渡り、敷島型四番艦として就役したのが三笠である。艦名は上記の三笠山に由来する。
1903年に三笠は連合艦隊旗艦となり、1904年の日露戦争では司令長官東郷平八郎の指導の下、バルチック艦隊との日本海海戦で活躍。日露戦争での日本の勝利に貢献した。だが、1905年に佐世保で火薬庫の爆発事故を起こして沈没し、一線を退くことになった。
その後、修理が施されて警備艦として活動を再開するも、大正期のワシントン軍縮条約に基づいて廃艦が決定し、除籍。横須賀に保存された。第二次対戦後の混乱で一時は荒廃したものの、各方面からの支援で復元が為された。ちなみに、この復元に尽力した人の中には、かつては敵であったアメリカ海軍のチェスター・ニミッツ提督もいた。
現在も三笠公園に「記念艦三笠」として残され、多くの人が訪れている。
戦闘で破損した主砲の鋼材の一部は後に日本刀の材料に使われ、銘を「三笠砲鋼秀明」と名付けられた。
諫山創の漫画『進撃の巨人』に登場するミカサ・アッカーマンの名前はこの戦艦三笠に由来する。pixivではミカサを描いた作品に「三笠」タグをつけたものが多い。
