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概要
大半が書き下ろしとして文庫や新書の形で出版されるが、人気作家になるとスポーツ新聞のアダルト欄や男性向け週刊誌や小説誌などに連載する場合もある。一般の小説と同様に、WEBサイトに掲載したり携帯電話で配信したりすることもある。
近年ではアダルトビデオや成人向け漫画やアダルトゲーム等、他メディアが目立ちがちで影が薄いが、フランス書院等未だに官能小説を得意としている出版社も存在する。
分類
一般の成人男性向けに書かれた官能小説
最も一般的なイメージの官能小説。規制の厳しくなっている成人向け漫画雑誌や単行本等に比べ、一般書店やコンビニ等でも容易に購入できる。近年では文庫本で販売されている事が多い。
主な客層の年齢が高いためか、表紙や挿絵は劇画調のものが多い。最近ではショート漫画が収録されている文庫もあるが、それも大抵劇画調である。
卑猥さを演出するため独特な用語が使われており、男性器を生き物や食べ物(ウナギ、ソーセージなど)、また女性器を花や食べ物(花弁、果実など)に例える事が多い。また、近年ではオノマトペが多用される傾向にある。
一般社会ではあまり使用しない女教師や女医や人妻などの呼び名は、官能小説では未だに頻繁に使用されている。また、美人秘書ものが昔から根強い人気を誇る。何故かレイコ(特に麗子)という名前が多く使われている。
「告白本」「実話物」と呼ばれる独特のジャンルが存在し、読者より寄せられた実話の告白体験をまとめたと称するであるが、実際はほぼすべてがフィクションであり、事実上作家の名前を出さない短編集である。
ジュブナイルポルノ
ライトノベルに近似した様式で制作された若年層向けの官能小説。エロラノベと呼ばれる事も。ラノベの様に、表紙や挿絵はアニメ調の物が殆ど。文章も比較的平易な言葉で表現されている。狭義では官能小説に含まれない事もあるが、深夜番組「『ぷっ』すま」で行われた罰ゲーム「官能小説朗読」では、美少女文庫発行の『メイドなります!~彼女は幼なじみ~』が使用された。
くりいむレモンなどアダルトアニメのノベライズ化が最大の起源だったが、近年はアダルトゲームのノベライズ化が盛んに行われている(PARADIGM NOVELSなど)。また、美少女文庫や二次元ドリームノベルズ等、現在もオリジナルものを多く発行するレーベルも存在する。
広義にはボーイズラブ小説も含まれるが、必ずしも性描写がある作品ばかりではないので成人指定されているものは少ない。