基礎データ
全国図鑑 | No.0106 |
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カントー図鑑 | No.106 |
ジョウト図鑑 | No.144 |
ガラル図鑑 | No.108 |
ブルーベリー図鑑 | No.093 |
ローマ字表記 | Sawamular |
ぶんるい | キックポケモン |
タイプ | かくとう |
たかさ | 1.5m |
おもさ | 49.8kg |
せいべつ | 100%♂ |
特性 | じゅうなん/すてみ(第4世代から)/かるわざ(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひとがた |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | サワムラー | 沢村忠 |
英語・スペイン語・イタリア語 | Hitmonlee | hit(打撃)+monster(怪獣)+Bruce Lee(ブルース・リー) |
ドイツ語・フランス語 | Kicklee | kicken(蹴る)+Bruce Lee(ブルース・リー) |
韓国語 | 시라소몬 | 시라소니(Sirasoni、李聖淳のリングネーム)+monster(英語で怪獣) |
中国語(簡体字) | 飞腿郎 | 飞腿(fēituǐ、飛び蹴り)+郎(láng、若者、男性に対する呼び名) |
中国語(繁体字) | 飛腿郎 | 飛腿(fēituǐ、飛び蹴り)+郎(láng、若者、男性に対する呼び名) |
中国語(大陸・台湾) | 沙瓦郎 | 日本語名の音写 |
中国語(香港) | 沙古拉 | 日本語名の音写 |
ヒンズー語 | किकाटैक | 英語名の音写 |
ロシア語 | Хитмонли | 英語名の音写 |
タイ語 | ซาวามูลาร์ | 日本語名の音写 |
進化
┌→ サワムラー(Lv.20のとき攻>防)
└→ エビワラー(Lv.20のとき攻<防)
概要
第1世代『赤・緑』にて初登場したポケモン。一応人型をしているが、顔と胴体が一体化しており、鼻や口に当たる部分は見当たらない。
脚部(と二の腕)が螺旋状ではない特殊なバネ状になっており、この脚は約2倍の長さまで伸び縮みする伸縮性と、ムチのようなしなやかを合わせ持っている。その足を生かした強烈な蹴りが大の得意で、『キックの鬼』という別名を持つ程。離れた相手でも容易く蹴り倒し、初めて戦う相手はその間合いの広さに驚くという。
足裏も当たる瞬間に筋肉を収縮させることで、ダイヤモンドに匹敵する硬さになり、岩すら破壊するほどの威力を生み出す。
バランス感覚も優れており、不安定な姿勢からでも問題なく連続蹴りを放てる上、そうしている内に伸びた両足で逃げ出そうとした相手も蹴っ飛ばしてしまう。ただ、そうした足の構造が仇となったか走るのは苦手で、だんだん脚が伸び始め、最後には間抜けなものすごい大股になってしまう模様。
アスリートのように自己管理は怠らない性質で、戦闘後は酷使した足を労うように揉み解す行動が見られる。そのために使うのか、ポケスペでは脚のみでなく腕も伸縮するという設定がある。足には割としっかりとした鋭いツメも生えているが、特にこれといって利用する話はない。勿論蹴られたら痛いのは間違いないが。
第6世代以降の作品では食べ物を与えてポケモンと仲良くできるのだが、サワムラーの場合、ポフレを与えようが、ポケマメを与えようが、カレーを与えようが口を開く様子は一切ないのに食べている様子を確認できるというホラーな光景になる。どうやって体内に取り込んでいるのか……
名前の由来は、実在の元キックボクサー・沢村忠(さわむら ただし)。
得意技である「とびひざげり」も、モデルとなった沢村の得意技である「真空跳び膝蹴り」、彼の半生を描いた漫画のタイトルとしても使われた沢村の通称「キックの鬼」から。
pixivでは対のエビワラーと描かれることが多い。
ゲームでの特徴
初代・FRLG・ピカブイ
- 初代では、ヤマブキシティの格闘道場にいる師範のからておうからエビワラーと2択で貰う事ができる。また、『ポケモンスタジアム2』のジムリーダーのしろを制覇した景品としても貰う事が可能。『ピカブイ』では、チャンピオンロード2Fにレアで出現する様になっている。
- ストーリーにおいては、エビワラーと共に四天王・シバの手持ちで登場する。
金銀クリスタル・HGSS
- 第2世代からはバルキーの進化刑となったのでエビワラー・カポエラーとの分岐進化に。コイツに進化させるなら「こうげき」が「ぼうぎょ」より高い状態でレベルアップする必要がある。逆に「ぼうぎょ」が上回るとエビワラー、同値ならカポエラーになるので、サワムラーが欲しいなら「いじっぱり」とか「やんちゃ」など攻撃アップの性格がオススメ。
- ストーリーでは前作に引き続きシバの手持ちで立ち塞がる。
RSE・ORAS / DPt・BDSP / BW・BW2 / XY / SM・USUM
- バルキーから進化させる必要がある。
ソード・シールド
- 内定。『ソード』限定でワイルドエリアの「砂塵の窪地」に出現する。
LEGENDSアルセウス
- 未登場。
スカーレット・バイオレット
- DLC『藍の円盤』に内定。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
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第1世代 | 50 | 120 | 53 | ※ | 110 | 87 | 345 |
第2世代から | 50 | 120 | 53 | 35 | 110 | 87 | 455 |
比較 | |||||||
エビワラー | 50 | 105 | 79 | 35 | 110 | 76 | 455 |
カポエラー | 50 | 95 | 95 | 35 | 110 | 70 | 455 |
※第2世代以前の「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた。
- こうげきが最も高く、なぜかとくぼうもやけに高い(エビワラー・カポエラーも同値)。一方とくこうは壊滅的に低いので、素直に物理型で蹴ろう。
HPやぼうぎょはかなり低く、高いとくぼうも総合的な特殊耐久は並程度。
- すばやさは3種では最速だがかなり微妙な数値。フォルムチェンジしたロトムに勝るが、ドリュウズに1及ばない。物理耐久はかなり厳しく、最終形態全体で見ても最下位にかなり近い。先制技に特化したポケモンからの攻撃ならそれだけで致命傷になりうるくらいには脆い。
- モチーフ通りのキックの技を覚えさせるのが主流で、先に挙げられた「とびひざげり」は初代から続くメインウエポン。パンチと異なり技のバリエーションがそこまでないが、ほのおタイプの「ブレイズキック」を使えるためゴースト相手でもスカされず、むし・エスパー・どくも怖くない。
サワムラーの歴史
- 初登場時
- 貴重なかくとうタイプの攻撃技を自力で複数習得出来た上に、「とびひざげり」が専用技だったため、事実上最強のかくとうタイプだった。
が、当時かくとうタイプは冬の時代。とくしゅの低さからエスパータイプの技で簡単にやられていた。
- 第2世代
- 「とくしゅ」の細分化でとくぼうが35から110へ大幅に上昇したが、強力な技「クロスチョップ」を覚えられず、当時「とびひざげり」は威力85のため周りに比べて見劣りする事態に。
- 一応ヘラクロスより素早さが高い「こらえる」+「きしかいせい」アタッカーとして差別化が可能であり、当時としては「ヨガのポーズ」と「みがわり」で積んで粘る型もあった。そういうこともあってニンテンドウカップ2000地区予選準優勝パーティにもサワムラーが残っていた。
- 第3世代
- 第4世代
- 第5世代
- 「とびひざげり」が威力130にまで強化され、ようやく劣化「インファイト」状態から脱却した……が、こうげき・すばやさ両方で上回り、「とびひざげり」に加えて「ねこだまし」を覚え、隠れ特性にサワムラーと同じ「すてみ」を持つコジョンドが登場。
なので「すてみ」戦法はコジョンドの後塵を拝する事態に。何故こうも不憫なのか……
- 一方で隠れ特性として「かるわざ」を得、本作で登場した「ジュエル」系アイテムとのコンボで「すばやさ」を2倍にすることができ、辛うじて独自の戦法を確保した。
- 第6世代
- 第7世代
- ファイアローが消えた代わりにフェアリータイプが更に大躍進を遂げ虫の息かと思われたが、各種フィールドが展開されると同時に発動するシード系アイテムが登場し、「かるわざ」の新たな発動トリガーとして使われるようになった。
- 特にダブルバトルではカプ・レヒレとのコンビが注目を集め、シード発動からの高速「ねこだまし」という強烈な個性を得たことで、(ある種興味本位で使用された感はあったものの)一時期ダブルバトルでの使用率がベスト30入りするなど大きく躍進した。
- 第8世代
- 第9世代
使用トレーナー
ゲーム版
- シバ:四天王(カントー)or四天王(ジョウト)
- ナツメ:ジムリーダー(カントー)※1
- シジマ:ジムリーダー(ジョウト)※2
- トウキ:ジムリーダー(ホウエン)※3
- ケンジ:サワムラーマスター
※1:ポケモンスタジアム金銀
※2:ポケモンスタジアム金銀以降の作品
※3:エメラルドの再戦のみ
アニメ版
- ジャイアント(無印29話)→ムコニャ(強奪)
- ジロウ(無印166話)
- ツヨシ(無印173話)
- ノブヒコ(無印233話)
- ブルース・リン(無印273話)
- シンジ(ライコウ雷の伝説)
- ゲンキ(AG126話)
- ハマグリ(AG145話)→一時サトシ
- ユウタ(DP160話)
- ジュン
- ソラオ(ミュウツーの逆襲)
- ORIGINレッド
漫画版
- シバ(ポケスペ)
- シジマ(ポケスペ)
- ロケット団したっぱ(ポケスペ)
- サカキ兄(穴久保版ポケットモンスター)※1
※1:この漫画ではサカキは兄弟がいるという設定であり、弟の方はエビワラーを使う
番外作品
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 敵として出てきた場合トラウマメーカーであることが多く、特に強烈なのが『探検隊』のレジギガス戦で、1.2倍補正(※ポケダンは補正倍率が控え目に設定されているため、1.2倍でも強い方)のかかった「とびひざげり」でこちらを蹴り殺しにかかってくる。しかも何を間違ったのか4体もいる。
- 初回突入時にはチャームズが同行するが、リーダーであるミミロップがこいつに弱点を突かれるので早めに処理しないとやられてしまう。無論2回目以降はこちらのパーティだけで処理しないといけない。
『ポケモンマスターズ』
- タマゴイベント「バルキーを育てよう!」のバトルやミッションの報酬等で入手したタマゴから孵ったバルキーを主人公のバディにする事ができる。本作はパラメーターでなく「ロールの種類」で既に進化先が決まるというもので、サワムラーは「アタッカー型」から進化する。
『スマブラ』
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- ジャイアントのサワムラー
- 無印29話にて、P-1グランプリでロケット団に強奪される。決勝でサトシのオコリザルに敗れた。
- ジロウのサワムラー
- 無印166話にて、道場を開く為に腕試しで各地で道場破りをしていて10枚目の看板を頂きにゲンゾウの道場にやって来たジロウのポケモンで登場。最初の戦いはチグサをあと一歩まで追い詰めるがロケット団の邪魔が入る。その後特訓したチグサのカポエラーに敗れた。
- ツヨシのサワムラー
- 無印173話にて、ハルのソーナンスにやられたのを逆恨みしてソーナンス村に復讐に来た三人組のチンピラの一人の手持ちで登場する。
- ノブヒコのサワムラー
- 無印233話でタンバジムリーダーのシジマの一番弟子で自称空手王のノブヒコの手持ちで登場。
- ブルース・リンのサワムラー
- 無印273話にて、カンフー兄弟の次男・リンの手持ちで登場している。
- ゲンキのサワムラー
- AG126話にて、ポケモンリーグサイユウ大会予備選でサトシが対戦したトレーナー・ゲンキのポケモンで登場。
- 「まわしげり」でピカチュウを攻撃するが逆に「アイアンテール」を食らい、さらにサワムラーに「とびひざげり」をピカチュウの素早い動きと「でんこうせっか」でかわされた上に、壁にひざを直撃して痛めるなど序盤から不利な試合運びに。
- 逆転を狙おうと威力の高い技「メガトンキック」を使うが、先ほど痛めたひざの影響で威力が無く、逆にピカチュウの「アイアンテール」が頭に直撃して敗北した。
- ハマグリのサワムラー
- AG145話でサトシがサワムラーを借りてハルカの(一時的に借りた)エビワラーと戦わせたことがある。
- ジュンのサワムラー
- ダイヤモンド&パールで登場。しかしこのサワムラー、なんとインファイト、メガトンキック、とびひざげりなど効果抜群もしくは高威力の技を立て続けにヒットさせたにもかかわらずブレイズキックでやけど状態になったことで特性「こんじょう」が発動したシンジのリングマに逆転負けしている。よほどレベルに差があったのか?
- ユウタのサワムラー
- DP160話で自称「科学の申し子」のユウタの手持ちで登場。ポケスロン第一種目キャッチソーサーに参加し、サトシのモウカザルと同点1位となった。
その他
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- 1話:セキエイ学園にてモブで登場
『ポケットモンスターTHE_ORIGIN』
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 第2章でシバの手持ちで登場。足だけでなく腕も自在に伸縮させることが可能。レッドとの初戦では洗脳されたシバの命令で氷漬けにされたレッドの腹に蹴りを入れ崖に落とし、逃走するピカを執拗に追跡している。ハナダの岬に送り込まれてマサキの家を破壊したが、ブルーのカメちゃん(カメックス)の砲台で頭を強打されて敗北した。スオウ島での戦いではフッシー(フシギバナ)の「あまいかおり」でふらついているところを「つるのムチ」で倒された。
- 他にもシジマの手持ちで、ロケット団したっぱの手持ちでも登場している。
『ポケットモンスター(穴久保版)』
- この漫画ではサカキは兄弟がいるという設定であり、サカキ兄が持っているエビワラーの兄。キックは強いが、いつもピッピに負けている。口があるのが確認できる。
関連イラスト
関連タグ
0105.ガラガラ(アローラガラガラ)→0106.サワムラー→0107.エビワラー