概要
『あたしの悪徳領主様!! ~俺は星間国家の悪徳領主! 外伝~』とは『俺は星間国家の悪徳領主!』の外伝作品で、エマ・ロッドマンの立場から主人公リアムたちとは違った視点でお楽しみいただく作品となっている。
ストーリー
※以下、連載サイトより引用。
騎士に憧れる少女【エマ・ロッドマン】。
彼女は星間国家アルグランド帝国――バンフィールド伯爵家が治める惑星【ハイドラ】出身だ。
幼い頃に人型兵器である機動騎士を駆る騎士に憧れ、自らも騎士を目指す。
強くて優しい正義の騎士を志すが、そんな彼女は初陣でいきなり失敗してしまう。
騎士として出来損ないと呼ばれる「Dランク」評価を下されたエマは、辺境の治安維持部隊送りとなってしまう。
それでも腐らずに騎士として頑張ろうとするエマだったが、任された機動騎士小隊の部下たちは揃いも揃って問題児ばかり。
問題児を率いて戦うエマは、正義の騎士になれるのか?
登場人物
主要
- エマ・ロッドマン
幼少期にリアムが宇宙海賊ゴアズを討伐する姿をライブ中継で視聴した事から、正義の騎士になる事を夢見て育った少女
正義感が強く機体操作は優秀なのだが、経験不足なうえ素早過ぎる操縦に機体がついてこれない事から本来の実力を発揮出来なかったうえ、書類上の評価も『五十四歳。騎士学校での成績は機動騎士の操縦以外は平凡。』という事から「Dランク」評価をうけてしまう。
メレアの機動騎士大隊の小隊長
- モリー・バレル
エマが隊長となる第三小隊の整備兵。明るくマイペースな性格で、機動騎士が大好き。整備の腕は確かだが、作業に没頭すると周囲が見えなくなってしまうことが災いして辺境に飛ばされてきた
赤髪ツインテール
階級は一等兵
- モルス
技術大尉
- ラリー・クレーマー
エマが隊長となる第三小隊のパイロット。かつては騎士に憧れる真面目な軍人だったが、今は騎士に失望して熱意も失っている。
准尉
- ダグ・ウォルッシュ
エマが隊長となる第三小隊のパイロット。長くバンフィールド家に仕える真面目な軍人だったが、軍の改革時に辺境に配属された。
准尉
パイロット
バンフィールド家関係者
- クリスティアナ・レタ・ローズブレイア
バンフィールド家でも有数の高い能力とリアムへの忠誠心を持つ騎士。筆頭騎士を務めていたこともあり、指揮官としても非常に優秀。穏やかな微笑みで部下達を見守る姿はまさに「姫騎士」である。
愛称ティア。
クローディア・ベルトランの上司
- クローディア・ベルトラン
バンフィールド家に仕える優秀な騎士(騎士団の副官)。騎士養成学校で教官も務めていたが、その厳しさからエマ達生徒に恐れられていた。短所として厳格すぎる性格が災いして自分の物差しだけで人を測って、部下や生徒といった下の者達の心情を顧みないという悪癖があり、そのせいで彼女の指導に耐えかねた部下の裏切りを招き海賊に捕らえられ、拷問された過去がある。それ以来に人間不信となり無能な騎士を使い捨ての駒としてしか見ない程、嫌悪するにまで拍車がかかるようになり、クリスティアナにも窘められている。
- カルア
エマの同期の騎士
- ラッセル
代々バンフィールド家で官僚をしていた一族の出
エリート騎士
(イラスト黒髪男性の人物)
バンフィールド家領主
自称悪徳領主を名乗っているが、領民には大変慕われている。
エマの機動騎士に関するデータを確認した直後その才能を見抜き最適な支持を出すなどしている。
- ブライアン・ボーモント
リアムの曾祖父アリスターの代からバンフィールド家に仕えている老執事。
エマのジョギングコースにある公園でよく合う為、おじさん呼びする程久しくなっている。
敵対勢力
- ゴアズ
凶悪な宇宙海賊。生きた生物以外なら何でも任意の物質に変換できる「錬金箱」という宝を持っており、その資金力を武器に強大な海賊団を作って暴れ回っていた。
美男美女が醜く変わり果てていく姿を見て楽しむという悪辣な趣味の持ち主。
案内人の策略でバンフィールド領に侵攻したが、予想外の強さを得ていたリアムによって海賊団は返り討ちにされ、自身もリアムに斬殺される。
- カシミロ・セラ・バークリー
バークリー・ファミリーと呼ばれる共同体を束ねる大物。
様々な悪行に手を染め、海賊貴族と呼ばれているが、「惑星開発装置」と呼ばれる宝を複数所有しており、エリクサーを帝国に献上して制裁を免れていた。
リアムを脅威と見て潰そうとするが経済戦争では勝てず、遂には武力での対決を挑むが敗北し、全てを失う。
- リバー
闇商人
お得意先だったバークリー・ファミリーを潰された事からバンフィールド家を狙うようになる。
不老不死
- 「ヴァルチャー」 巨大傭兵組織
- シレーナ
ダリア部隊の団長
用語
- 騎士
特別な教育と訓練を受けた兵士。一般兵士とは銃を持った相手に剣で勝つほどの実力差があり、存在自体が部隊の士気に影響する。一応並の騎士相手なら数の暴力で押すことはできる。
騎士の資格を得るには数十年間に及ぶ修行が必要。
カプセル教育を十分に受けた貴族はボンボンでも肉体スペックだけなら騎士に相当するものを持っている。
- 機動騎士
科学技術と魔法技術により作り出された機動兵器のうち、基本フレームに装甲を纏わせた人型兵器の総称。近距離での宇宙戦から地上戦まで場所を選ばずに戦える汎用性の高い兵器。操縦桿の操作と操縦者の魔法によってコントロールする。魔法が存在するこの世界では魔法制御により動かすため人型の方がイメージしやすく動かしやすいとのこと。
その外観は国によって様々で、帝国では主に騎士の鎧姿に近い形をとる。大きさは18m級が基準(中型)であり、14m以下なら小型、24mを超えるものは大型と分類される。
- モーヘイブ二型 2世代前の旧型機動騎士。使い潰しの消耗品扱いされている機体。エマの配属先の宇宙空母メレアの主要騎士。
- ラクーン 技術馬鹿軍団で有名な第七兵器工場が開発した次世代機動騎士。デザイン性を全く考慮しなかった為全く売れていない機体。宇宙空母メレアの次期主要騎士。
- アヴィド 現行型と比較してもかなり大きい旧型の機動騎士。力を付けていくリアムから逃げるための時間と資金を稼ごうとした安士の策略で倉庫から引っ張り出され、リアム専用機として再整備される。散財目的で無駄にハイスペックな改造を施したため高い防御力や空間魔法を使った大きなペイロードを誇る。一方で操縦アシスト機能がないため、扱いが極めて難しい。ストーリーが進むごとにどんどん魔改造されていく。第七兵器工場の特機
- ネヴァン グレー色の機体で第三兵器工場製造の量産機。最先端のアシスト機能を搭載している為簡単に操縦が可能。なお、エリートパイロット及び同等の腕前を持った操縦者が載った場合、アシスト機能が操縦を妨害してまともに動けないくなってしまう弊害が存在する。
- アタランテ 正式名称『ネヴァン・カスタム――アタランテ』エース級パイロットように試作された実験機 第三兵器工場製造。モルス技術大尉によると、「エース級のパイロットに支給する特機を開発するため、ネヴァンタイプに新型動力炉を無理矢理積み込んだんですよ」との事。余りに過激なセッティングとなってしまった為アシスト機能を一切搭載できず、エースパイロットですら全く操縦出来ないというじゃじゃ馬ぷりにより埃をかぶっていた。なお、エマは幼少期の頃、ゲームセンターでアシスト機能を未搭載機仕様のシミュレーターを使って操縦練習をしていたので相性抜群で実質上彼女専用機となっている。
- アタランテ(改) エマの操縦についてこれなくなったアタランテを第七兵器工場が、アヴィドの技術をふんだん組み込んで改修したアタランテ・カスタム。フレームはアヴィドと同じ素材を使用している。幼少期にゲームセンターに設置されていたシミュレーターがアヴィドのシミュレーターだったことが発覚した為OSをアヴィド用の物をアタランテ仕様にカスタムしてエマ専用に作り直された。第三と第七兵器工場の合作特機でアヴィドの妹機。
- ゾーク 宇宙海賊が使用する機動騎士の通称名。モーヘイブ四型をカスタムした機体。
- ゴールド・ラクーン ラクーンの装甲を黄金色のレアメタルに改装したカスタム機。レアメタルを仕様した結果2割ほど性能が向上している。
- ビッグボア リバーがバンフィールド家を迎え撃つ為に用意した亀形兵器。アヴィドの武装では歯が立たないという鉄壁の装甲を持っている。
- 帝国
本作の舞台となる星間国家。正式名称はアルグランド帝国アルバレイト王朝。統治する国土が広大すぎて統治に掛かるコスト上の問題から敷かざるを得なかった貴族制が長く続きすぎているため、腐敗が深刻で現在のアルバレイト王朝も元々は皇室の分家の一つであったが前述の腐敗が招いた政争の末に本家である前王朝に反旗を翻して乗っ取ったものである。
過去に人工知能が暴走した経緯があり、アンドロイドや人工知能を使う仕事やそんな人工知能を台頭させるような腐敗を招いた民主政治に対して冷ややか。
- バンフィールド家
強大な星間国家である「アルグランド帝国」に属する伯爵家。かつては荒廃した領地だったが、幼くして伯爵家を継いだ現領主リアムによって立て直され、帝国でも随一の発展を見せている。
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