CV:花江夏樹
概要
主人公。前世では真面目に生きてきた善良な普通のサラリーマンだったが、身に覚えのない浮気や横領で破滅し、莫大な借金まで背負わされて絶望の中で衰弱死するという壮絶な最期を遂げる。
今際の際に案内人により、妻の裏切りや自分が破滅した真相を知らされ、「次の人生で幸せになって貰いたい」として星間国家の貴族家の子供に転生させられる。
今世では善行など無意味と悟り、悪徳領主として振舞おうとする。
しかし、悪徳観が時代劇止まりで「後から搾り取るため」と称して領地を大いに発展させたり、「俺の権力を使っていいのは俺だけ」「領民を虐げていいのは俺だけ」と称して汚職役人を粛清したり、「海賊は俺の財布」と称して邪悪な宇宙海賊を殲滅したりと暴政どころかこの上ない善政を敷いているようにしか見えないため、名君と称えられる。
私腹を肥やし、(政治面では)保身に積極的という点では小悪党気質ではあるが、領民・領地まで私財として捉えているためデモを起こした者を粛清しようという考えもなく(ただしあまりにもろくでもない髪型が領地内で大流行してしまい、それを規制しようとしてデモまで起こされた際には流石に激怒し、案内人が間に割って入らなければ弾圧がなされる寸前であった)他領の領主といざこざを起こすのを厭うため侵略行為もしようとしない(ただし、相手の方から攻め込まれた際の逆襲に行う場合は別だが)、そういう意味でも模範的な領主になってしまっている。
本人は自分の悪徳領主像が大きくずれている事に気付いておらず、勘違いに勘違いを重ねたまま事を進めた所為で周囲や領民にとって大助かりな結果を出してしまい、「領民を苦しめている筈なのに感謝されて困っている」という案内人と同じ様な悩みを抱えるようになった(周りがおかしいと決め付けて、原因が自分の勘違いだと気付く事ができずにいる)。
安士に「一閃流」なる剣術の手ほどきを受けたため、武人としてもぶっ飛んで最強クラス。
前世で暴力に怯えていた反動から敵対者(特に海賊)には容赦しない苛烈な性格になっており、軍拡に一切手を抜かず、また自らも一切修行を怠ることはない。刀を手に持って、或いは専用機動騎士【アヴィド】を駆って最前線で戦うことが多く、そんな童貞領主の部下達は殉職しないか常に心配していた。
後に(酷い目に遭わせるのが目的だったが、勘違いした所為で助ける結果になってしまった)正室に迎えたロゼッタとの結婚により彼女の実家であるクラウディア家を併合して公爵となり、帝国の貴族階級の中で遂にトップにまで成り上がることで皇族に次ぐ地位を獲得し、童貞もようやく卒業してブライアンを始め家臣たちにとって悲願であった世継エドワードを儲けた。
関連タグ
リオン・フォウ・バルトファルト…作者が一緒の「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」(実は世界観が一緒)の主人公。
共通点としては
・名前に「リ」が付き、ファミリーネームに「バ」とミドルネームがある。
・AIの相棒キャラがいる(但しリオンは戦艦のAI。リアムは女性型アンドロイド)
・巨大ロボに乗っている。
・前世の価値観が邪魔をして今世で思う様にいかない。
・前世は社会人…等。
逆に相違点としては
・前世ではリオンは妹にこき使われる以外は普通の生活だったがリアムは不幸続き。
・前世ではリアムは結婚して子持ちだがリオンは独身。
・今世ではリオンは家族とは基本的に良好な関係だがリアムは徹底して険悪。
・リオンは勘違いで失敗して後悔する事が多いが、リアムは誤算が起きても自分が勘違いしている事にはほとんど気付かない。
・リオン中盤まで敵対者に対しては不殺をしていたがリアムは敵対者に対しては容赦なく殺す…等。
シド・カゲノー…勘違いで事を進めるなろう主人公繋がり。自分の理想のキャラクターをやる為に他人を巻き込むも、周囲の状況を碌に理解せず、人の話も聞き流す為に思い込みだけで突っ走り、どんなに大事になっても自分の認識が間違っている事に気付いてない。