概要
「765プロ社員であるPと、そこに所属するアイドルとの関係」とは根本的に異なり、尾崎Pの雇用主は876プロではなく絵理である。
つまり、絵理が売れなければ尾崎Pの給料は出ないわけで、芽が出なければ「休み連打」して解散させれば済むような薄い関係ではなく、まさに運命共同体である。
さらに本編メインルート最終盤での絵理と尾崎Pの互いの生の感情をむき出しにしたやり取りもあって、女同士のより生々しい感情を描くものも多い。
過ぎ行く時間、止まった光
その一方で、Cランクのバッドルートであるこのチャプターは悪名が高い。
前半のオーディションに負けるか、勝利後不審な行為(実際は照明器具の異変の監視をしていた)をしていた尾崎を信じなかった場合(勝利後の選択肢によってルートが変わるのはこの時だけ)には彼女に濡れ衣を着させ、絵理は876プロから離反してしまう。
約一年後には、その出来事の腹いせで876プロの正社員となった尾崎から宣戦布告を受け、絵理がオーディションを受かったら尾崎はプロデューサーを辞退、落ちれば絵理がネットアイドルを辞退というお互い得しない交換条件を押し付けられる。
絵理が勝つと尾崎との関係を修復できないまま別れてしまうもリアルとネット世界の関係性を繋ごうとするが、負けてしまうと親友のサイネリアすら黙って離別してそのまま引きこもりに戻ってしまうという後味の悪い結果になってしまう…。