おとん女郎
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おとんじょろう
鳥取県や兵庫県に伝わる化け狐。
名前の由来は「おとみ」という名の女郎に化けて活動していた事に由来しており、飛脚として池田の殿坂に仕えていた桂蔵坊(経蔵坊)狐の妻とされている。
立ち見峠を棲み処としており、良く人間を化かし、例え悪戯が過ぎて捕まって木に括り付けられても上手く逃げ出していたといわれる。
好物は焼き鼠で、これを並べて置いておくとそれを買いに木の葉を銭にして買い求めに来る程であったとされ、受け取ったお金を2つに裂いて確かめると良いとされた。
このように人間に様々な悪さをして困らせていた一方買い兵庫県 (但馬)に伝わる伝承では美方郡浜坂町清富に棲み、子育ての為に油屋の宗兵衛が昼寝をしている隙に油を嘗めさせていたが、何だかんだと世話になった彼に恩返しをする為に遊女に化けて京都に売られていったという話も伝わっている為、如何やら義理堅い一面も持っていたようだ。
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