記事の初めに注意事項!
ネコの目は人間より光が高く光順応速度の速いことで知られるが、それでも機械の瞬発的な発光の速度には敵わない。この為、一瞬強烈な光を見ると視力障害を負いやすい。
どういうことかと言うと、猫駅長探訪の際にはフラッシュ撮影は厳禁。
なお、会津鉄道芦ノ牧温泉駅にも猫駅長がいたが、初代の「ばす駅長」がフラッシュ撮影で視力障害を負ったため、現在会津鉄道及び芦の牧温泉駅を守る会は報道の取材を除き撮影を原則禁止している。
個人の身勝手が思いがけない形で周りに被害を出します。
そして何より辛いのは猫自身です。
それをゆめゆめ忘れないように。
概要
元々は南海電鉄貴志川線貴志駅の売店の飼い猫であり、母親の「ミーコ」ら他の猫達とともに飼われており、店先で多くの客に可愛がられていた。
ところが経営上の理由で南海電鉄が貴志川線を廃止する意向を表明、同路線は紆余曲折を経由し岡山の両備グループの傘下で「和歌山電鐵」となった。
この経営移管により売店も立ち退き寸前だったが、和歌山電鐵の常務がたまを「駅長」としてプロモーションに起用することを思い付き、2006年に「駅長」となった。
改札の近くにガラス張りの「駅長室」が設けられ、当初はたまの母であるミーコ(2009年に死亡)も「助役」として駅長室にいた。また多くのキャンペーンにも起用され、たま目当ての観光客が多数訪れ、グッズも多数作られた。
取材のマスコミの向けるマイクにタイミングよく「ニャー」と鳴いたり、カメラ目線をこまめにあわせたりと周辺の空気を読む事に長けた性格で、後述の入院中にも和歌山電鐵社長が会いに行き写真を撮ろうとしたところシャキッとした姿勢になるなどのエピソードを持っている。
2012年、既に高齢となっていたたまの業務を一部代行する「駅長代行」として「ニタマ」という捨て猫だったトラ猫(※)が就任。たまは週3〜4回程度の駅への出勤を行っていた。
- ※:たま駅長は三毛猫だがニタマは厳密には三毛猫ではない。理由は三毛猫の項目にて。
ちなみにふてぶてしそうな顔つきと「駅長」の肩書から勘違いされがちだが、れっきとした女の子ですよ?
実子はいないが、迷い猫のちびの養母となっている。
2015年6月に体調を崩して動物病院に入院していたが6月22日に急性心不全で死亡した。享年16歳で人間に換算すると約80歳にあたり、猫としては天寿を全うした類といえる。
長きにわたって会社と地域を盛り立て、かつては廃止路線候補にも挙げられていた貴志川線を救った立役者の旅立ちを、和歌山電鐵側は社葬の礼を以って見送り、葬儀会場となった貴志駅には会社関係者や地元住民のほか、たまのファンや鉄道ファンらおよそ3000人が訪れ、名駅長の死を悼んだ。
現在貴志駅構内には、たまを祀る「たま神社」があり、たま大明神として現在も和歌山電鐵と沿線を見守り続けている。
部下
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宇都宮動物園:猫が園長を務めている動物園。