日曜日に生まれたあおむしが、毎日いろいろな物を食べながら成長していくというストーリー。
作者エリック・カール
絵本作家のエリック・カール(Eric Carle)は1929年6月25日生まれ、ニューヨーク州シラキュース出身。
両親はドイツ人で1935年、家族とドイツに移住。そこでヒトラー率いるナチス党政権下で少年時代を過ごす。
1946年から4年間、シュトゥットガルト造形美術大学で学び、1952年にアメリカに戻る。
その後ニューヨーク・タイムズのグラフィックデザイナーとして働く。
1968年に絵本『1、2、3 どうぶつえんへ』を発表、ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞を受賞。
1969年に『はらぺこあおむし』を発表、アメリカ、イギリス、フランスなど各国で受賞。
1971年に絵本製作に専念。
2002年11月、ボストン近郊にエリック・カール美術館が公開。
2003年、ローラ・インガルス・ワイルダー賞(現:児童文学遺産賞。2017年までは『大草原の小さな家』の原作者の名前を取っていた。)を受賞。
2021年5月23日、腎不全のため、東部マサチューセッツ州の自身の別荘で91歳の生涯を閉じる。
作風は少年時代の影響から、明るい色を取り入れた作風が特徴。
『はらぺこあおむし』初版は、穴の開いた仕掛けにコストがかかるためアメリカでは引き受ける出版社がなく、日本の印刷・製版会社で刊行された。1985年に訪日もしている。