「僕のいる場所はここじゃない」
※この記事は漫画RozenMaidenの物語中盤以降のネタバレになります。未読者の方はご注意ください。
概要
CV:逢坂良太
ブラウンに染めた髪を持つ、冴えない印象の大学生。
2部の主人公格であり、この部分をアニメ化している新アニメ版では実質の主人公といえる。
その正体は本編主人公の『桜田ジュン』が真紅の薇を巻き、ローゼンメイデンと関わった世界の存在とした場合の、薇を『まかなかった』選択をした、パラレルワールドの『桜田ジュン』である。眼鏡をかけておらず、コンタクトにしているため、読者には最初からジュンであると解らない仕様になっている。
ローゼンメイデン達は『まいたジュン』の世界にしか存在せず、他の世界には存在していないため、こちらのジュンはローゼンメイデンの『ロ』の字も知らなかった。
無理に家を出た為か、家族との会話も無く、大学では友達の一人もおらず、バイト先の本屋でも不良店長のパワハラに晒されていると、向こうのジュンよりも更に孤独を深めており卑屈さも増している。
その病みっぷりが、後の敵対ドール雪華綺晶にとって都合がよく、同時に唯一のマスターとして依存する理由になっている
ただ『神業級の職人(マエストロ)』のスペックは健在であり、本人は気づいていなかったが、裁縫・デザインにおいてはまさに神業級の実力を持つ。
本編世界のジュン達が雪華綺晶の襲撃により、もはや自分たちの世界では対処不能になった為、真紅のパーツをキット仕立てにした『週間少女のつくり方』を送りつけ、ここから『まかなかったジュン』もローゼンメイデンの物語に関わってゆくことになる。
しかし、せっかく自分で作り上げしばしの同居人になっていた真紅は、あくまで正史で共に過ごしたジュンの相棒である事を態度で見せつけられ、結局自分は孤独であることをかえって実感。
そこを雪華綺晶につけこまれ、新たに届いた『新・少女のつくり方』を、真紅の制止も無視して勝手に実践してしまう。
その結果、雪華綺晶の実体化を許してしまい「望むままに世界を作り変えてさしあげたい」とまで言われているが、真紅や『まいたジュン』との絆により、これを拒絶。結果撃退に成功。この一見を元に前向きに人生を歩み始める。
「誰かに与えられるんじゃ意味が無い」
「僕が僕の意思で、僕の力で変えてやるんだ」
その後、実質の3部にあたる雪華綺晶との決戦編において、『まいたジュン』サイドの世界に呼び出されまさかの参戦。最後まで皆をサポートすることとなる。
決着後、結果として雪華綺晶を受け入れた。後に雪華綺晶は元の世界に帰ってしまったが、実質彼女のメインマスターのようになっており、アリスゲームを通じて闇から解放されたコンビになった。
余談
上記の雪華綺晶実体化の際のボディは、第4ドール蒼星石のものだったため、短い間だが『まかなかったジュン』は彼女のマスターにもなっている。