概要
九州文学というローカル文芸誌にて1965年から掲載された作品。1967年に講談社から単行本化された。
邪馬台国を題材としたもの。これまでは歴史学者の間でのみ議論されていた邪馬台国論争が、この作品を通じて初めて一般の人々にも知られるようになった。
なお、作品そのものは邪馬台国九州説を基にしている。また、作者の宮崎康平がこれを作るきっかけとなったのは、島原市内で大量の土器の破片が見つかったことを知ったことと、宮崎が勤め先を辞めるハメになったからだったらしい。
さらに、宮崎自身は本作を発表するよりも遙か前に視力を失っていたため、宮崎が語ったことを秘書の長浜和子という人に記述してもらっていた。
映画について
東映、長崎文化放送、九州朝日放送などによって構成された製作委員会の手によって作られ、2008年11月に東映系の映画館などで公開された。
内容的には長浜和子の視点で宮崎のことを、虚実をいり交えて描いたもの。
外部リンク
- 講談社BOOK倶楽部内紹介ページ(タイトルは「新装版 まぼろしの邪馬台国」)
- 東映ビデオ公式サイトによる映画版の紹介