みなせき
みなせき
アイドルマスターの水瀬伊織とアイドルマスターシンデレラガールズの関裕美のカップリングであり、いわゆる越境ネタの1つ。
茶髪のロングヘア、おでこを露わにした髪形、つり目と、2人のビジュアルには共通点が多く、どちらも特定の嗜好を嗜むプロデューサー(以下、Pと略称)から人気がある。
水瀬伊織は人気声優の釘宮理恵がCVを務める事やツンデレな性格、アイドル活動に対するひたむきな態度等からアイマス黎明期から高い人気を博していた。
一方、関裕美は生まれつき目つきが悪いせいで周囲から誤解される事が多く、そのせいもあって自分に自信を持てない気弱な性格として描かれていた。伊織Pの中には伊織とよく似た彼女の容姿に興味を持ち、正反対と言える性格に新鮮な印象を持つ人も少なくない。
外見がそっくりで中身が正反対なこの2人の交流からはドラマチックなストーリーが予想され、Pixivにも伊織と裕美の共演イラストが多く投稿されている。
水瀬伊織はアイマスの元祖であるアーケード版(2005年7月26日稼働開始)から登場している古参のキャラクターである。関裕美は2012年4月13日にモバゲー版シンデレラガールズ(モバマス)に追加されたキャラクターである。このため、裕美が登場した時には伊織をベテランのアイドル、裕美を新人アイドルと捉えるPが多かった。
ゲーム版シンデレラガールズは事務所の名称や設定が公式で決められおらず、特にモバマスには765ASのアイドルが登場する事から、裕美が登場した2012年以降は伊織と裕美を同じ事務所の先輩後輩として共演させる二次創作が多く描かれた。内容としては強気な先輩の伊織が気の弱い新人の裕美を叱咤しながら導いていくという物が多い。
しかし、デレマスが本家アイマスとは別のブランドとして独り立ちしていくようになると、765ASのアイドルとデレマスのアイドルは別の事務所に所属しているという解釈が主流になり、越境二次創作も次第に描かれなくなっていった。
一方、関裕美を取り巻く環境も次第に変化していった。
裕美はアイドルとしての経験を重ねた事や仲間のアイドル達との交流から自信を持てるようになり、苦手だった笑顔も見せられるようになった。更に、一度やると決めたら脇目も振らずに突き進む頑固な一面も描かれるようになり、初期の気弱な印象が薄れていった。
2017年9月30日から会沢紗弥が関裕美のCVを務めるようになり、音声面でも伊織と違う印象を抱かれるようになった。
2019年にアイドルマスタースターリットシーズンの製作が発表された。それ以降ミリシタとデレステのコラボイベント、ポップリンクス、アイドルマスターツアーズ等、アイマス公式による越境企画が積極的に行われるようになると伊織と裕美の共演を望むPの声も再び大きくなる。
しかし、前述したように現在と越境二次創作が頻繁に描かれた昔とでは状況が異なっている。また、昔の二次創作で伊織を先輩、裕美を後輩とする作品が多いのは伊織が初期作品から登場するのに対し裕美が後の作品から登場したからだが、劇中の世界で2人の芸歴にどれ程の差があるのかは公式では言及されていない。
公式で2人が交流した時にどのようなストーリーが展開されるかは未知数であり、少なくともかつて多く描かれた二次創作とは違う展開になる可能性が高い。2人を担当するPとしては興味が尽きない話題であろう。