CV:本多知恵子
概要
タクトとコンビの死神。うさ耳が特徴の女の子。背中に羽を持った、目つきの悪いピンク色のうさぎに変身できる。死神としてはベテランで、うさ耳も羽も本物。
原作とアニメでカラー配色が違っていて、原作では黒とピンクを基調としているが、アニメでは赤を基調としている。
喜怒哀楽が激しく、勝気な性格。かつてコンビを組んでいた死神のいずみが忘れられない一方で、タクトのことも想っている。
魂を狩るための道具は鞭。だが、作中で使われることはほとんど無かった。
うさぎ形態のときに、偶然、満月の祖母・神山文月と出会い、交流するようになったことで、生前の記憶がよみがえってしまう。
人間だった頃の名前は、里匡萌(りきょうもえ)。この名前をアナグラム化して出来たものが「めろこ・ユイ」である。
人間時代のめろこは文月と親友同士で、年上でいつも自分を優しく包み込んでくれる文月を慕っていた。しかし、萌に好きな人(古雅清十郎)ができたことで、二人の関係は少しずつ変化していく。
恋する乙女となった萌が清十郎のことばかり話すようになったことを、文月は萌の恋を応援しつつも内心寂しく思っていた。ところが文月が「萌さんは最近清十郎さんのことばかり…私だけの萌さんだったのにー」と泣いているところを見た清十郎が、文月を好きになってしまう。
清十郎は文月に贈り物を贈るなどアプローチをするようになり、文月が自分の愛を受け入れてくれないのは文月に許婚がいるからだと思い、強引に文月を自分の許婚にしてしまう。最初は萌の件で清十郎を快くは思っていなかった文月も、自分のためにそこまでした清十郎を好きになり、清十郎の愛を受け入れた。
文月が清十郎の許婚になったことを知った萌は、清十郎の愛を受け入れた文月が清十郎とキスをしている現場を目撃してしまい、深く傷つく。さらに追い打ちをかけるかのように、文月の元許婚と婚約させられて押し倒されて襲われかけるなど悲惨な目にあう。文月に裏切られ、嫌な相手と結婚させられることになったことに絶望した萌は自殺してしまった。
生前の辛い記憶を思い出し、さらに清十郎が満月の祖父だと知り、文月が清十郎と結婚したのだと思っためろこは再び絶望して、満月にも危害を加えようとしてしまうが、タクトに制止された。
いたたまれなくなっためろこは、いずみと共に死神界に帰還しようとする。その際に、駆けつけた満月から、自分が死んだあとの文月たちの経緯を聞かされる。萌の死後、文月は清十郎との結婚を断り、別の男性と結婚していた。しかし、文月の娘・葉月が清十郎の息子・葵と結婚したことで、満月にとって、文月は母方の祖母であり、清十郎は父方の祖父だった。
事実を知っためろこは、神山家に向かい、萌の姿で文月と再会する。文月は、自分も清十郎が好きになってしまったことを話し、そのことで萌を裏切ってしまったことを泣きながら謝る。めろこはそんな文月の涙を拭い、微笑んで消えることで、文月のことを許したこと、文月が大好きだったことを伝えて和解した。
一連の出来事から、里匡萌であった「めろこ・ユイ」と文月の孫の「神山満月」が出会えたことは運命だった。
原作終盤では、満月のおかげで自分自身と向き合えたいずみとよりを戻しコンビを組んでいる。
ちなみにアニメ終盤では、満月の運命を変えたことで、死神から天使に転職する。満月をタクトの元へ導いて再会させて、空へ去って行った。