概要
『クレヨンしんちゃん』の劇中劇『超電導カンタムロボ』での究極カンタムロボの台詞。
ラスボスであるギルギロス大統領を倒すべく、超カンタムロボは妻であるシーラロボと究極極限正常合体することで究極形態究極カンタムロボへと合体する。
しかし究極カンタムロボはカンタムとシーラがいなければ動かせないため、カンタムは山田ジョンにシーラとの子どもであるカンタムJr.を託し脱出させる。
追撃しようとするギルギロス大統領を制止し、激しい殴り合いになる中カンタムは叫ぶ。
「もうパワーアップしていくだけの殺し合いは沢山だ!そこからは何も生まれない!」
ジョンと心を通わせたことで人間側に付き、自身の同胞である数多くのロボットたちをその手にかけてきたことに苦悩し、兄であるカイザムロボをはじめとした家族ですら殺してしまったカンタム。
全てに決着をつけるべく、最後の自爆技「究極極限限界名物カンタムハイパーストリーム」を発動し、ギルギロス大統領に組み付く。
「ぎゃあああ!!こんな、お前、死ぬ気かああああ!!」
断末魔の叫びをあげるギルギロス大統領に対し、カンタムはただ一言
「生き残る気さ」
とだけ言い残し、ギルギロス大統領と共に爆発して果てたのだった。
このようにカンタムの覚悟と決意を表したカッコいい台詞であるが、穿った見方をすれば「販促」「商業」という名目で次々と新商品をつるべ打ちし、作品にパワーインフレを起こしていく玩具メーカーに対する皮肉ともとれる台詞である。
しかしアニメや特撮でも商業は不可欠であり、商業主義がなくても高評価を得られるとは限らないので、商業主義そのものが悪であるということは間違いであり、そもそも解釈の一つでありスタッフはそこまで考えていないかもしれないということを忘れてはならない。