概要
1996年公開のハリウッド映画『インデペンデンス・デイ』終盤にて登場人物の一人、ラッセル・ケイスが発した日本語吹替版でのセリフである。
ラッセルはかつてベトナム戦争にも参加した戦闘機パイロットだったが、何年か前に宇宙人に攫われてしまい、周囲に誘拐の件を主張するが信じてもらえず、以来気が触れて昼間からも飲んだくれ、変人扱いされる人生を送っていた。
そんな中、件の宇宙人が地球侵略を開始。家族とともに避難する過程でエリア51へと流れ着いたラッセルは、エリア51からの反撃作戦に参加する戦闘機パイロットが不足していることを聞き、パイロットに志願。F/A-18戦闘機に乗って反撃作戦に参加する。
作戦終盤、宇宙人の大型船「シティ・デストロイヤー」がエリア51に向けて主砲を発射しようとした際、他の機体がミサイルを全て撃ち尽くしていた中、唯一ミサイル1発を残していたために主砲へと照準するが、発射装置の故障により発射されなかった。だがラッセルは、家族のために意を決して主砲への体当たりを決意する。
そしてその際、ラッセルは自身の人生をぶち壊した宇宙人への憎しみと、それに対する復讐への喜びを籠めながら叫んだ。
「よぅタコ野郎!帰ってきたぜえぇぇぇ!」
直後、ラッセルの乗った戦闘機はシティ・デストロイヤーの主砲と衝突。一撃で大都市すら焼き尽くすほどのエネルギーをチャージしていた主砲は暴発し、デストロイヤーは内部から連続して爆散。彼の献身によってエリア51への破壊は食い止められたのだった。
表記ゆれ
原語版では「Hello Boys I'm Back」というセリフであり、日本語吹き替え等では様々な翻訳がなされている。
- ようお前ら!これがお返しだ!(字幕版)
- 帰ってきたぞ!お返しだあぁぁぁ!(別の吹替版、Amazonプライムビデオ配信版ではこちらが採用)
- よほォい、外道ども!もどってきたぞォ!(小説版)
余談
小説版および、当初のプロットでは若干展開が異なっており、ラッセルが反撃作戦のパイロットに志願するも酔っ払いであることから門前払いされ、自前の農薬散布用複葉機にミサイルを括り付けて特攻する、という展開となっている。こちらも実際に撮影され、制作陣のウケは良かったが、ラッセルが最初から特攻前提という点の不可解さもあってボツとなった。
なお、小説版ではパイロット不足の内訳も詳細に描かれており、映画同様に元戦闘機パイロットだったホイットモア大統領だけでなく、エアフォースワンの機長、同盟国から訓練に来ていた外国人訓練生、朝鮮戦争以来飛んだことが無い60代の老人、果てはそもそも飛行経験の無い完全な素人まで、あらゆる人材がパイロットとして集められている。つまり小説版でのラッセルは、そのような状況でも門前払いされた、という訳である。
関連動画
原語版(英語版)での当該シーン。