諸元
名称 | WSP-1A ワスプ |
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重量 | 20トン |
エンジン | GM120 |
歩行速度 | 64.8km/h(6MP) |
走行速度 | 97.2km/h(9MP) |
ジャンプ能力 | 180m(6MP) |
放熱器 | 10基 |
武装 | 中口径レーザーx1 |
2連装短距離ミサイルx1(弾薬1トン) | |
価格 | 164万6640Cビル |
概要
西暦2439年に初の量産バトルメックが完成して以降も試行錯誤が続けられ、その30年後にジャンプジェットというメックを空に一定時間浮かせて地形を走破できる装置が開発される。
そして偵察用メックという触れ込みで完成したのがこのワスプ。ちなみにSTG-3R スティンガーはこれのコンパチ仕様(2連装短距離ミサイルがマシンガン二門に変更されただけ)・・・
…という触れ込みだが実のところ、ボードゲームでのこの機体の評価は散々。
というのも、
・火力があまりに貧弱で中口径レーザーやミサイルを一通り食らわせた程度では中量級以上のメックはびくともしない。さらには遠距離への攻撃手段が皆無なためそれらが充実しているメックに森林や高地に陣取られて静止射撃されると一方的に破壊される。
・ジャンプを含めた機動力をなまじ確保しようとしたばっかりに、軽量級としても言い訳できないほど装甲が薄い。中口径レーザーや消耗していない歩兵の一斉射撃が一発命中しただけで部位装甲が丸々持っていかれ、大口径レーザーや粒子ビーム砲やAC10(STEAM版の強化されたAC5も)が命中しようものならその部位が丸ごと持っていかれかねない。とくに頭はライフルマンがまだマシといわれるほど薄い(中枢含めて7点。中口径レーザー一発でも致命的命中が発生する可能性があるし大口径レーザーや65トン以上のメックによるパンチ1発で/(^o^)\)。
・売りとしているといわれる移動力も平地では走ることに特化し装甲もかなりましなローカストに後れを取るし、なにより45トン級にはワスプ並みの機動力を確保しつつ火力や装甲が倍以上というフェニックスホークがいるので見劣りしまくり。
と、ルールブック掲載メック最軽量のゆえの悲しい点がてんこ盛り。
ボードゲームで対戦する場合は平地が多いならこのクラスは走り屋ローカスト一択だし、森や高地が多くてローカストの能力が制限されるならチームメイトのほかメックの重量を少し減らしてバルキリーやパンサーといったもっと重くて頑丈なメックにした方がマシ。
改造しようにも武装に回せる重量が少なすぎて、まともな火力を確保しようとするとジャンプジェットを外すという本末転倒に陥ることも(しかもそこまでやっても結局大した火力は得られないという…)。
また、TRPG要素を含んだメックウォーリアーTRPGにしてもゲームの醍醐味はやはり大型ロボ同士のドンパチなので、戦闘したらすぐやられるであろうこいつらを使い続けるのはマゾプレイだし、かといって偵察MAPだらけにするのもゲーム的に見栄えがしない。GM的にも序盤はともかくプレイヤーキャラのスキルが上がった中盤以降だとすぐに撃墜されてしまうため出しどころが限定されてしまう。
関連タグ
VF-1A:ワスプの元ネタの機体。
VF-1V:スティンガーの元ネタの機体。