概要
オムニバス形式のギャグ漫画で、淡々としたシュールな作風が特徴である。ジャンプ誌上では17回掲載の全20話1巻で打ち切りになってしまった。
当初は1コマに1個はボケがあると言われるほどネタが詰め込まれており、しかも精度が高くないとあり裏目に出てしまっていた。連載を重ねるうちに内容は良くなり、19話(本誌掲載16回目)の「ぶど太郎」は一定の反響を得るも時すでに遅し。直後に打ち切られてしまった(というより既に決まっていた)。ジャンプ史上で五本の指に入るの糞漫画と言われることがある一方で、実際には割と読める話もあり、擁護される事もしばしばである。
評価
同じギャグ漫画であることや掲載時期が近かったことから、何かと「私立ポセイドン学園高等部」と比較されがちである。しかしポセ学が掲載誌(対象年齢)を間違えたと言われたり、編集者の方が批判される事がある一方で、本作は純粋に漫画の出来だけで批判されることが多い。ストーリーの文脈を無視した突拍子もないボケ(ターバンを外すと頭が凹んでいる、普通の体型キャラがそのコマだけ腕が異様に長くて逸れた弾丸を被弾する…など)が多く、そもそもボケの意味が分からないと言われることもしばしばで、特に初期の話で顕著。しかし後半になると方向性が変わり、「おばあちゃんの知恵袋」や「ぶど太郎」は一定の水準に達しており、結果論ではあるが終盤レベルの作品を最初から出していれば…と惜しむファンもいる。また、シュールが突き抜けている「タケシ」という連作4コマは一部で謎の人気がある。
余談
・コミックスの帯には「わじまのわじまによるわじわのためのわじま」「ジャンプ史上最高のわじま」と、高度なギャグとも編集部の痛烈な嫌味とも思える装丁がなされていた。
・わじまは第69回赤塚賞で最終候補に残った際に、増田こうすけから「ノリとか間が良い」と評されていたが、なぜか本作では間がほとんど無くなってしまった。
・週刊ジャンプ代原→赤マルジャンプ掲載→本作連載という流れを僅か8ヶ月で成し遂げており、かなりのエリートコースでの連載になったが、本作打ち切り以降のわじまは増刊号に1作読み切りを掲載されたきり消息不明である。名を変えて活躍しているのか、筆を折ってしまったのか…。
・週刊ジャンプ作品としては、電子書籍で販売されていない最も新しい作品である。過去には特設サイトで1話の試し読みも出来たが、消滅しており現在読む手段が限られている。故にコミックスはややプレミアムが付いており、2,000~3,000円で取引されている。
ジョニー
関連タグ
ギャグマンガ日和:同じく一話形式のギャグ漫画。