概要
イグザを食った飛竜を凌ぐ大きさを誇っており、書籍版で描かれてある挿絵もイグザがかなり小さく見える事からそのサイズが窺える。
人を襲う魔物としては珍しく温厚な性質を持つが、イタズラされると怒って強烈な頭突きを仕掛ける。しかもその頭突きもそこら辺にある大岩をいとも簡単に壊す威力を有している。
最大の特徴は、かの伝説の金属であるヒヒイロカネの原料となる甲羅にある。物理攻撃が効かない程の硬さを持ち、並大抵の武器ではまず攻撃が通らない。更に、高い《火耐性》と《水耐性》のスキルを有している。
比較的暑い場所を好んでいるが、決まった生息地のようなものはない。
経歴
火山島マルグリドの火口付近に住み着いていた事で「安全上の理由」で温泉が封鎖されてしまう。温泉の満喫を断念しようとしたイグザだが、母親への孝行が台無しにされて悲しむティアの姿を目の当たりにして討伐を決心する。
イグザは新品の短剣で攻撃するも甲羅に傷一つ付けるどころか折れてしまい、柄でイタズラをしたイグザに頭突きを繰り出していく。
しかし、頭突きで砕けた大岩の隙間から湧き出た源泉を真面に浴びてしまい、そこから逃れようとするも重みで地表が崩れてそのまま崖から転がるように海へと落ちてしまった。
退けた事でティアが母親に親孝行できた事を安堵したイグザだが、この一件で力不足を思い知り、火を司る神イグニフェルがいるであろう神殿に向かう事となる。
後にマルグリド近海で彷徨いてる姿が漁師に目撃されており、ある目的でヒヒイロカネを手にするためにマルグリドに向かったイグザとザナ・ティルナはこの魔物を捜索する事となる。
海中の深い所で殻に閉じこもっていたが、ティルナに海中から引きずり出されてしまい、イグザのプロメテウスエクスキューションでヒヒイロカネへと「生成」された。
ヒヒイロカネ
アダマンティアの甲羅から生成された金属。その名の通り、緋色に輝いている。
この金属を生成するには、材料であるアダマンティアの甲羅を『想像も出来ぬほど高温の炎』で包み、限界まで凝縮する必要がある為、現在では〝生成不可〟となっている。
オルゴーの力に順応、増幅出来る唯一の金属でもある為か、後に古の賢者と呼ばれるドワーフと炎を操れる前の時代の〝剣〟の聖者は聖具やフェニックスローブを、ナザリィとイグザはアマテラスソールを作り出した。
また、アダマンティアをはじめとする魔物はフィーニスによって創られていた為、ヒヒイロカネを用いて造られた聖具は神の力の結晶である神器と一つになった。
余談
- 名前の由来は架空の金属であるアダマンタイトと思われる。
- ヒヒイロカネを生成するのに何故『想像も出来ぬほど高温の炎』が必要なのかは不明だが、《火耐性》は文字通り火や熱に対して耐性を持つ上に、アダマンティアのはそれが高かったのが要因と思われる。
- とはいえ、古の賢者は一体どうやってヒヒイロカネを生成したのかとイグザは不思議に思っていたが、上記の通り前の時代の〝剣〟の聖者がヒヒイロカネを生成できるだけの炎を操れた為、聖具やフェニックスローブを作れた事が明らかとなった。
- 以上の事から作中での見せ場はあるが、漫画版では(現時点では)未登場。その為、イグザが神殿に訪れる理由も異なっている。