概要
4巻「くちづけには長く、愛には短すぎて」より登場した。
とある旅一座が咒式士強盗に襲われた時、ガユス(ガユス・レヴィナ・ソレル)とギギナ(ギギナ・ジャーディ・ドルク・メレイオス・アシュレイ・ブフ)によって救助された記憶喪失の少女である。魔杖剣請願者ヤンダルは、ガユスから貰った魔杖短剣である。すさまじいまでの咒力を持っている。
千三百年以上生きた鋼竜ムブロフスカに狙われ、また大量の咒式士を雇ってまで彼女を奪おうとする者も居り、正体が疑問視される。誰かを気遣い、愛されたい欲求が強い。
実は竜と人間のハーフで、精神支配咒式士製造計画の唯一の成功体である。
彼女はその研究所にて他の実験体の少女達とともに繰り返し性的虐待や解剖実験などの道具にされており、ただ一人生き延びて、意図して精神支配咒式を使えるようになった。記憶が戻るまでは無意識に発動していた場面もみられる。
彼女がメインに据えられる4〜5巻(ガガガ文庫版では7〜8巻)は、元々ダークな展開が特徴である本作の中でも、屈指の鬱展開、後味の悪さを持つ。