概要
かつて魔帝ムンドゥスに匹敵すると言われた伝説の大悪魔であり、ムンドゥスや覇王アルゴサクスと魔界を三分する争いを繰り広げていた。
人の身でありながら悪魔を使役していた錬金術師アラン・ローエル(本作のヒロインであるパティ・ローエルの先祖)が生涯を賭しても使役できず、封印することしか出来なかった。
外見は黄金の体に無数の赤い線の模様が走った巨人のような体躯で、頭部には巨大な2本の角と腰に一対の翼を生やした禍々しい姿をしている。普段は目を閉じているように見えるが、目元には血涙を流しているような模様があり、目を見開いた際には悪魔らしい凶悪な表情を見せる。
アニメ本編では、陰日向で暗躍していた下級悪魔のシドがバアルやモデウスらの上級悪魔の遺骸とアビゲイル封印の鍵である「アランの涙」を使い、封印を解かれたアビゲイルはシドと一体化することで現世に復活した。
ムンドゥスやアルゴサクスと同等の実力を誇っていただけのことはあり、一度はダンテすら返り討ちにし、都市一つをあっという間に焦土に変える熱線と光弾による圧倒的な攻撃力や下級悪魔と中級悪魔を無尽蔵に生み出す能力を持ち、トリッシュとレディの連携攻撃もまったく通じない絶大な戦闘能力を見せつけた。
しかし、ダンテを助けるために魔界に単身で乗り込んだパティの尽力で復活したダンテと再戦した際にはまるで歯が立たず、惨敗を喫した。
その後は元の姿に戻ったシドはダンテに命乞いをするが、聞く耳を持たれずトドメを刺された。
ムンドゥスに匹敵する力を持っていたが『禁断の果実』に手を出していたかについては不明。