概要
Cyberpunk2077に登場する超巨大企業であり、業務内容は銀行から法律関係から治安維持やセキュリティサービスなど非常に多岐に渡る。
かつては日本に本拠を構える零細企業であったが現在のCEOであるサブロウ・アラサカが就任した後はサブロウの手腕もあり急速に成長と事業拡大を進め、現在では作中の舞台であるナイトシティの市長選挙にすら介入し、もはやナイトシティそのものの運営を行っていると言っても差し支えない程の力を持つに至る。
アメリカの軍事企業である「ミリテク・インターナショナル・アーマメンツ」こと「ミリテク」と軍事衝突した「企業戦争」を起こしたこともある。
(売上や利益競争の比喩や例えではなく、双方の企業が軍事力を行使して起こった文字通りの戦争である)
歴史
1915年にアラサカ社創業。
第二次世界大戦時には当時の日本軍へ軍事機器の納入や生産を行っていた。
もともと軍事関連の部品や機械に関係した業務を行っていたからか現在のアラサカ社も軍事関連企業としての側面が強く、ゲーム中でもアラサカ社製の武器や装備が多数登場する。
1960年代にサブロウ・アラサカが代表取締役に就任するとアラサカ社は躍進を続け、後に日本で警察組織が解体されたことで警察に代わる治安維持をアラサカ社が行うようになる。
アラサカ社の実態
アラサカの影響力は先述したように、もはや一企業の範疇を超えたものでありアラサカの意に反することは例えナイトシティ市長であっても許されない。
ミリテクも同様だがアラサカ社は社内に特殊部隊や兵士、戦車や軍用ドローンなどの他様々な軍事力を有しており、アラサカに楯突くことはすなわち「死」を意味する。
主人公「V」がライフパスをコーポレートで開始したときには「V」はアラサカ社の「防諜部」に所属しておりアラサカを嗅ぎ回る企業スパイなどの捜査、排除を行っていたことが伺える。
ゲーム中でもアラサカ社内での出世争いは熾烈を極め、互いに陰謀や策略を巡らせ蹴落とし合うようなドロドロとしたものになっているらしい。
ゲーム本編でも重要なアイテムである「Relic」を開発したのもアラサカでありサイバーパンク2077の世界でもその科学力や技術力、工業力は間違いなくトップクラスである。
アラサカ社製の銃器類はいずれも「ケンシン」「ユキムラ」「ノブナガ」「マサムネ」といった戦国時代の有名な武将や侍をモチーフにしており社のエンブレムも和風のものとなっている。
こうした日系企業のアラサカがナイトシティを支配しているからか、ナイトシティのあちこちにはサイバーパンクものの映画やアニメ作品でよく見る「海外が想像するようなどこか変な日本のイメージ」といえるような物(文章がおかしい日本語のテキストや雑多に組み合わせられた日本文化)が見られる。
そもそもサイバーパンク系の作品がバブル経済により隆盛を極めていた日本に危機感を覚え、日本がアメリカや欧米諸国を経済的に追い抜くのでは?と思われていた1980年代頃に産まれたものであり『日本企業は危険な存在だ』というジャパン・バッシングが高まりつつあった時代でもあった。
1980年前後の欧米では映画や小説でも「黒幕が架空の巨大日系企業だった」という例が数多くありアラサカが敵視されているのもこうした背景がある。