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Cyberpunk2077

20

さいばーぱんくにーぜろなななな

CD Projekt REDより開発・2020年に発売されたオープンワールドアクションRPGである。

※親記事はローカライズのメーカーであるスパイク・チュンソフトに指定しています。

概要

CD Projekt REDが開発し2020年12月10日に発売されたアクションロールプレイングゲーム

1980年代にアメリカで発売されたTRPG、Cyberpunk2013および二作目のCyberpunk2.0.2.0.を元に、サイバーパンクの世界観が一般化した近未来を舞台とする。

対応機種PS4/5・Xbox One/X/S・Windows他
開発元CD Projekt RED
発売元CD Projekt(PS4・Xbox One:スパイク・チュンソフト
発売日2020年12月10日(PS5・Xbox X/S:2022年2月16日)
対象年齢CERO:Z(18才以上のみ対象)
売上本数2000万本(2022年10月現在。ダウンロード版含む)

※wikipediaより引用

世界観

2077年、核戦争後に再建された近未来都市「ナイトシティ」が舞台。

巨大ビル郡や複雑に絡み合ったハイウェイ、それらを過剰に彩る(出鱈目な日本語含む)電子看板の摩天楼の下で、エッジランナー(傭兵)として汚れ仕事をこなしていく。

なお、ナイトシティはアメリカ合衆国に存在するが、戦争を経て政府は力を失っており、代わりにアラサカ、ミリテクといった冷酷な超巨大企業により支配されている。

人々は生体インプラント手術によるサイバーウェア化が常識となっている一方、治安悪化や貧富の差は深刻化しており、大多数の貧民層は明日をも知れぬ日々を送っている。

あらすじ

伝説のロッカーボーイジョニー・シルヴァーハンドによる、核爆弾を使ったアラサカビル爆破テロから50数年。

駆け出しの傭兵である主人公Vは、相棒のジャッキー・ウェルズとともに、アラサカ社社長サブロウの息子が持つ新型チップ「Relic」を強奪する仕事を引き受ける。

しかしアラサカ社による反撃を受け、VはRelicを自らに使わざるを得なくなってしまう。その中にジョニー・シルヴァーハンドの『性格コンストラクト』​───────電子化された魂が入っていると知らずに。

錯綜する企業の思惑、ジョニーの魂を求める者やブラックAI達の暗躍…

生きることとは?人の意思とは?

様々な思惑が渦巻くナイトシティを駆け抜ける、新しい伝説が始まる。

ナイトシティという街

ナイトシティは、全米史上最悪の犯罪発生率と貧困率、そして最大の経済都市。

6つの地区に加え、バットランズと呼ばれる郊外地域から構成される。

この街は企業達のパワーゲームの結果、奇跡と言える独立を保っていた。が、それは企業達の火種一つで崩壊する脆弱で危ういバランスの上で支えられたものでもある。

ゲームにおけるナイトシティの描写は緻密で、プレイ中一回も立ち寄らない場所まできちんと描かれており、「ここは何か重要なイベントが発生する予定だったのでは?」と想像を膨らませられるエリアが数えきれないほど存在する。

中心街に乱立する超高層ビルやゴミ溜め紛いの貧民街、放棄されたレジャー施設、中堅層向けの住宅街などなど、カオスなメトロポリスがそこにある。

車で一周するだけで新しい発見と、その作り込みに驚くだろう。

戦闘アクションに関しては、銃火器や刀剣類による攻撃に加え、サイバーデッキという電子戦用のシステムにより、敵をハッキングすることができる。

その効果は、サイバーウェア(所謂サイボーグパーツ)の誤作動だけでなく、魂を乗っ取るゴーストハックまで可能で、さながら攻殻機動隊。

サイバーデッキ以外にも所謂加速装置であるサンデヴィスタンや、筋力を一時的に大幅強化するバーサークといった基幹システムを装備可能。

銃火器もリボルバーから携行式レールガン、マイクロミサイルなど、特徴的な種類が揃っており、様々な戦い方が選択できる。

発売までの経緯・評価

当初から発売延期を繰り返しつつも、発売以前から200以上のアワードを受賞し、開発費もゲーム史上最大級とされ、ゲーマーからの期待は凄まじい物があった。

発売直後から大ヒットを記録したが、一転、当初の主力ハードであるPS4ですらスペック不足ということが明らかとなり、進行不可のバグも多数発覚、公式からの謝罪・返金受付を行う等異例の対応を行なった。(現在は致命的なバグは改善済み)

このため、発売直後の評価は賛否両論であった。しかし、異常な作り込みの近未来都市や考察しがいのあるログデータ、「プレイヤーのスタンスで少しずつシナリオが変わる」というシステムにより非常に濃いゲーム性を持つ。

敵対的・友好的といった会話の回答の選択肢だけでなく、ミッションの攻略方法(正面突破か、背後からの侵入か)でシナリオが変わるという緻密さで、まさしくデジタルゲームにおけるロールプレイングの1つの回答と呼べる。

現在では度重なるアップデートによって重大なバグはほぼ修正されており、遊び方を理解できれば、非常に魅力溢れる作品であることは間違いない。

用語

主要キーワード

  • ナイトシティ:国家に匹敵する力を有する自治都市で、カリフォルニアに位置する。リトルチャイナやノースオークなど主要地区のほか、郊外のバッドランズ、パシフィカなどで構成される。
  • サイバーウェア:いわゆるサイボーグパーツ。人体に取り付けるインプラント。脳に埋込むサイバーデッキや、手足の強化筋肉、仕込み武器など多彩。これによって人間の運動能力や反射神経、銃弾に対する防御力の強化が可能となったことで、戦闘において銃で撃つより「近づいて斬る・殴る」方が有利な状況も生じるようになったため、日本刀やマンティスブレードなどの近接武器も製造され続けている。大企業の社員なら高性能なサイバーウェアを支給されるが、解雇と同時に遠隔操作で停止されるため、場合によっては命にかかわる。
  • エッジランナー:警護や人質救出から暴力沙汰や犯罪行為まであらゆる仕事をカネで受ける、いわば傭兵。「先端を走る者」という名の通り、死と隣り合わせの稼業である。特定のギャングやコーポに専属する者は少ないが、仕事はほとんどギャングやコーポ絡みである。主人公・Vもまたエッジランナーとして仕事を引き受けていく事となる。
  • フィクサー:裏社会の顔役にして、エッジランナーに仕事を斡旋する存在。強奪、暗殺、破壊工作等が主。極妻上がりや元聖職者、元メディア記者等その経歴は様々だが、その期待を裏切ることは傭兵としての死を意味する点では一致している。逆に仕事を完遂して傭兵としての腕を存分に見せつければ、大金と名誉を約束してくれる存在でもある。時にはフィクサー自身が依頼主というケースもある。
  • リパードク:サイバーウェアを取り扱う医師。ほとんどが闇医者として活動している。
  • テック:電子機器やハード類の俗称。
  • サイバーサイコ:サイバーウェアの過剰装着や不具合により精神に異常をきたし凶暴化・発狂した者。ナイトシティの治安に於ける重大な脅威の一つ。
  • チューマ:ニイちゃんやネエちゃん、きょうだい、お友達と言った意味合いの気軽な呼びかけ。概ね仲間には親しみを込めて、敵対者には皮肉を込めて使われる。語源はネオ・アフロアメリカ系のスラングで、友人、家族の一員という意味。

ライフパス

この世界では現代の家族制度や教育制度が崩壊しており、出自によって住む世界が分かれてしまう状況が続いている。

プレイヤーはゲーム開始時に、主人公たるVの出自を以下の3種類から選ぶことになる。

どのライフパスでもメインストーリーやエンディングは変わらないが、会話の際に異なる選択肢を選べたり、専用のサイドジョブが発生したりする。

  • ノーマッド:車などで各地を放浪する集団の総称、いくつかの「部族」「クラン」「ファミリー」といった集団が存在する。起源の多くは企業の陰謀で土地を奪われた農民たちである。密輸、時には企業などからの略奪で生計を立てる者が多く、フィクサーを通じてナイトシティからの亡命者を手助けすることもある。過酷な環境で生き延びる知恵が必要とされ、部族全体で子供を育てることから、見た目に反して教育水準は高い。Vは誇りを失った自分のファミリーを捨て、単独で生きていく道を選んだ。荒野で生きるため車の知識が豊富で、ナイトシティの常識に囚われない柔軟な発想が可能だ。
  • ストリートキッド:ナイトシティのスラムで生まれ育った者たち。庇護者のいない孤児が大半で、まともな教育など受けられるわけもなく、ほとんどが出身地のギャング団に入る。ヘイウッド出身のVは地元で名の知れた存在だが、ギャングに属さぬ一匹狼であり、この身分には珍しくある程度の教養がある。しばらく街を離れていたとはいえ、ナイトシティの裏事情に精通しており、同じような者たちとの交渉では有利になるだろう。
  • コーポ:コーポレートの略で、世界を実質的に支配する企業に属する者。主にそこに勤めるサラリーマンを指す。少数ながらナイトシティの頂点に君臨する冷酷な存在であり、貧しい者達から目の敵にされている。しかし彼らとて楽な人生ではなく、隙を見せれば同僚に蹴落とされ、上司には捨て駒にされ、部下には裏切られ、一瞬にして全てを失ってしまう。アラサカのエリート社員だったVとて例外ではなかった。野垂れ死にしたくなければ、企業で得た知識と交渉術を生かし、傭兵の世界でのし上がるしかない。

職種

  • ソロ:銃撃戦や接近戦のスペシャリスト。身体には武器や装甲を埋め込み、バイオプログラムチップにより意識や反射神経を強化している。
  • テッキー:テック、すなわちハードウェアのスペシャリスト。リパードクなどはこれにあたり、サイボーグを自動車のように改造したり修復したりできる。
  • ネットランナー:ネット、すなわちソフトウェアのスペシャリスト。ハッキングを得意とし、企業やギャングのデータベースに侵入するもの、それを取り締まる者、様々。

企業

  • アラサカ:日本の巨大企業。荒坂三郎(サブロウ・アラサカ)が創立し、たった一代で世界のパワーバランスに影響を及ぼすほどに成長した。某ネオサイタマよろしく、サイバーニンジャやクローン(じゃない)ヤクザ、奥ゆかしさやタテマエを重視する企業性など、テンプレート的な暗黒メガコーポである。
  • ミリテク:軍事系の巨大企業。アラサカとはライバル関係であり、現在のアメリカ(新合衆国)を実質的に支配している。勢力としてはアラサカに押され気味だが、アメリカはある意味ホームグラウンドである(ナイトシティはアラサカの支援で自立できているという点を除けばだが)。
  • トラウマ・チーム:民間の救急隊。犯罪の横行するナイトシティで活動するため、軍隊並みの装備を持っている。「公」ではなく「民間」であるためサービスを受けるには高額の契約金が必要だが、契約者が重傷を負うなどして生命の危機に陥ると、武装した救急隊員が5分以内に駆けつけてくれる。しかし当然ながら非契約者には見向きもせず、契約者であっても支払いの金額によって扱いが変わる模様。
  • ネットウォッチ:ネット世界を監視する警察官のような国家公認の集団。実は企業達の出資を受けて設立された第三セクター的な企業である。
  • NCPD:ナイトシティにおける警察。実はとっくに民営化済(デトロイト市警かな?)。慢性的な人手不足・予算不足で、重犯罪に対しては業務委託という形で傭兵に鎮圧(殲滅)を任せている。トラウマチームの下部組織として金持ちを守らせるために呼び出されることもある。ナイトシティの犯罪はすでに歯止めが効かなくなっており、NCPD内部にも腐敗と諦観が蔓延しているが、市民のために誠心誠意働く警官も少なからず残っている。
  • マックス・タック:MAX-TAC(Maximum Force Tactical Division)。NCPDの精鋭特殊部隊。サイバーサイコなど、一般の警官が対処できない犯罪に投入される。

ギャング

  • スカベンジャー:通行人を誘拐し解体してサイバーウェアや臓器を引き抜き、闇市場に流す無法者。ホログラムの仮面をつけている者が多い。街全体に根を張っているが、統一された指揮系統にあるわけではなく、他のギャングとは敵対したり取引したりと様々。
  • タイガークロウズ:日本のヤクザや暴走族のような風体の大規模なギャング。漢字では「虎鉤衆」と書く。ウエストブルックを拠点にワトソンにまで根を張っており、水商売とテックの販売をシノギとしている。
  • シックスストリート:かつての古き良きアメリカ合衆国再興を目指すギャング。軍隊式の訓練をしており風体も軍人やカウボーイ的なものが多い。元々はNCPDの頼りなさに愛想を尽かした民間人が、退役軍人を中心に結成した志ある自警団だったのだが、今では他のギャングと変わらないレベルまで堕ちてしまっている。サント・ドミンゴを拠点とし、ヘイウッドへの進出を狙っている。
  • メイルストローム:異常なまでの機械拡張を自身の体に施したギャング。他者の肉体を無理やり改造したり、子供さえ殺害したりと、抜きん出た異常性を持つ。入団の「儀式」として麻酔無しでサイバー手術をするというものがある。
  • アニマルズ:ドラッグによる肉体改造で強靭な体を手に入れている肉体派ギャング。ボディガードの派遣と筋肉増強剤の販売をシノギとしている。やたらムキムキな上にタフで、強力な近接武器を装備してることが多いので接近戦には注意。
  • ヴードゥーボーイズ:ハイチ出身者が多い謎の集団。ネットランナー中心で、独自のサイバー技術を発展させている。パシフィカを拠点としている。
  • モックス:性産業従事者の労働組合および自警団のようなギャングで、その成り立ちからタイガークロウズと敵対し、シックスストリートとは友好関係にある。皮膚をプラスチック調にしているメンバーが多い。
  • ヴァレンティーノズ:サンタ・ムエルテを信仰するメキシコ系ギャング集団。チカーノファッションが多い。Vの相棒・ジャッキーも過去に所属していた。ヘイウッドを拠点としており、縄張りを狙ってくるシックスストリートとは激しく敵対している。
  • レイス:『ラフェン・シヴ』と呼ばれるノーマッドからの追放者や、ナイトシティから逃げ出した者たちで構成されたギャング。荒野で略奪行為を働き、時には企業から市外での破壊工作などを請け負うこともある。
  • バーゲスト:DLC仮初めの自由で登場。元ミリテク脱走兵の集まりで、ハンセン大佐の私設軍としてパシフィカのドッグタウンを支配し、自治を行なっている。スカベンジャーやヴードゥーボーイズとは抗争と和解を繰り返している模様。

関連動画

2018年公式トレーラー

イースターエッグやパロディについて

本作品は様々なイースターエッグやパロディがちりばめられている。例えば…

・どこかにあるボタンを押すとナイトシティのほぼ全ての街路灯が消灯したり

・慰霊堂にSF映画の金字塔に登場するキャラやレジェンド級のSF作家が刻まれていたり

どこかの機械みたいに喋るAIが居たり(ご丁寧にご褒美はケーキ

トーマス・スターという者がパワーアーマーを作って脱出するログが見れたり

・喋る武器が自分の名前を言わせようとしたり、とあるキャラが決戦前に死兆星の話をしたり

・チャットログの中にポストアポカリプス設定でなりきり遊びをする話が入ったログがあるのだが、バンカー101から出てサバイバルする設定だったり

・フォトモードで様々なポーズをする事が出来るのだが、そのどれもこれも参考にした所が分かりやすいパロディポーズがあったり

・あろうことかゲームの世界にヒデヨシ・オオシマ(見た目も非常に似ている上、声優もご本人様)というNPCが居たりという丸わかりのイースターエッグがある等々…

またDEATH_STRANDINGとコラボしており、とある部屋にBBポッドが置いてある。スキャンするとスキャン内容で解説してくれる。さらに、DEATH_STRANDING側でも「過去の文明の遺物」として特定の位置にて「V」のチップを発見でき、それを「J」と名乗るデータ生命体に渡すと、世界観から若干逸脱した装備などのレシピをくれる。チップと依頼をコンプリートすると、「J」の正体が本作のとある人物だったことが判明する。

アニメ

サイバーパンク:エッジランナーズを参照。Netflixにて公開された。

アニメーション制作はプロメアキルラキルの『TRIGGER』、監督も今石洋之氏が担当する。アニメ音楽には『サイレントヒル』などの楽曲をてがけた山岡晃が担当する。

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