人物
女性:19歳
サイレントヒルを訪れたジェイムスが町外れの墓地で出会った女性。
黒髪に黒い瞳で、陰のある雰囲気を纏う。
「行方不明の母親を探しに来た」と本人は語るが、肉切り包丁を携えていたり自殺を仄めかすような言動や行動が多い。
その後もジェイムスとたびたび出会い、物語が進むにつれ、彼女の抱えた闇が露になってゆく。
実は父親に長年性的虐待を受けており、遂に耐え兼ねて包丁で父親を殺害後、サイレントヒルにやってきた。(※)
そんな彼女の目には、肉片や炎に満ちた異常な「裏世界」が見えていた。
迷宮通路では自身のトラウマを再現したクリーチャー「アブストラクトダディ」に襲われるも、ジェイムスにより救助。
その際感情を爆発させ、息絶えたクリーチャーを何度も足蹴にし、ブラウン管テレビを持ち上げて叩きつけている。
終盤、ホテルでジェイムスと再会した時には彼を母親に見間違えるほどに正気を失っていた。炎に包まれる世界でジェイムスが思わず「熱いな」と言うと、「あなたにも見えるの? 私にはずっとそうだった」と告げて階段をのぼりはじめ、炎の向こうへと消える。
その後は生死不明。
※:小説版によれば、上述の父親だけでなく、こともあろうに実の兄も彼女への性的虐待に加わっていた節があるので、抱えるハメになった深い闇もむべなるかなというところ。
そしてその闇が故に、サイレントヒルに呼ばれている。
(炎の階段で、槍で刺され磔にされた2体の肉塊があるので、恐らく父親と同じように兄も殺害している)
「行方不明の母親」も、この異常事態に耐えかねて逃げ出したと思われるが、アンジェラからしてみれば自分を見捨てたことに変わりはないため(「ママを許せない」との発言)、首尾良く探し出せたとして、その結果がどうなるかは言うまでもないだろう。