概要
エディー・ドンブラウスキーとは、『サイレントヒル2』に登場したキャラクター。
担当声優はデイビット・シャウフェル、リメイク版での日本語吹き替えは奈良徹。
人物
地方都市のガソリンスタンドで働く23歳の白人男性。
自らの気弱な性格と肥満体型にコンプレックスを抱いている。
基本的には善良な人物だが、感情の起伏が激しく激昂しやすい一面がある。
彼もまた別の都市からサイレントヒルを訪れた余所者であり、街の異様な有様に動揺して便器に嘔吐していた。一応、まともな言動の人物に見えていたのだが、街で知り合った少女・ローラとの会話では「警察に追われている」と話しており……
余談
当初は陽気な性格という設定だったので俳優のエディ・マーフィーを由来に命名されたのだが、製作が進むにつれて全く異なるキャラクターになってしまったらしい。
劇中でピザを食べていたことから文字通りピザデブと呼ばれる事がある。
『ドンブリスキー』・『丼スキー』等の渾名で呼ばれる事も。
リメイク版では登場人物の中でも特に容姿のアレンジが加えられ、デブながらも精悍さもある顔立ちをしていたリメイク前に対し「顔だけでデブと分かるほどに膨れた頬、二重アゴ、サイズの合ってない帽子」、「陰気な印象を受ける険しい表情、薄汚れた衣服」をしており、グラフィックの向上によりリアルさが増した肌質も相まってサイレントヒルらしい生理的不快感を感じるものとなっている。また、何気にシャツが半袖から長袖に変更もされている。
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(以下ネタバレ注意)
正体
長年いじめを受け続けており、ある日、怒りが頂点に達していじめ加害者が飼っていた犬を射殺。更にいじめ加害者本人の脚にも銃撃し、負傷させてしまう。
動揺したエディは、警察から逃れるべく寂れた田舎町サイレントヒルへ逃亡するが、サイレントヒルの街には「罪」を持つ者を引き寄せ、負の感情を具現化する力があった。結果、自らの罪悪感が生み出した死体に満ちた街を彷徨うことになり、やがて完全に狂気に冒されてしまった。(※)
※:小説版ではエディーが狂気に冒される経緯が書かれており、彼がサイレントヒルに来てから、自分の罪悪感の象徴とも言える犬(や恐らくいじめ加害者も)が怪物化して彼の前に立ちはだかり、散々にトラウマをえぐった模様。結果、彼は自分の内面の闇に真っ向から向かい合うことができず、怪物を殺害。闇の泥沼にはまってしまったのである。
迷宮通廊最深部の屠殺所では人間でありながらボスキャラとして登場。
積年の恨みつらみやコンプレックスを吐き出しながらジェイムスを襲撃する。
一定のダメージを与えると奥の冷蔵貯蔵室へ移動し、吊るされた枝肉に隠れながら銃撃してくる。
銃撃の威力が高い為、接近してパンチを誘発し、ショットガン等で反撃する戦法が有効。
正当防衛とはいえ、エディを殺害することになってしまったジェイムスだが、同時に自らが殺人を犯したのが初めてではないことに気付いてしまうのだった……。
なおジェイムズに「あんたもこの街に呼ばれてきたんだろ」と発言していることから、心に闇を持つ者を引き寄せるというサイレントヒルの特性を理解していた節がある。
街をさまよううちに気付いたものと思われるが、詳細は不明。
ゲーム内では「ジェイムスとの銃撃戦の果てに殺害されてしまった」感が強かったが、小説版では自身の人生に嫌気がさし、自ら死を望んでいるような(もっと言えばジェイムスに殺されることを望むような)描写が目立っていた。
因みに彼が所持しているリボルバーは父親のものを盗んできたとのことらしい。