概要
『サイレントヒル2』に登場するクリーチャー。
拘束衣を装着したような腕のない体型とゴム袋を連想させる肌を持つ。立って歩き、獲物となる人間を見つけると迫り寄ってくる。
人間に接近すると胸の穴から毒霧のようなものをスプレー状に噴射して攻撃を仕掛けてくる。
二足歩行時は緩慢だが、一定のダメージを受けてダウンすると、以降はゴキブリのようにすばやくガサガサと這い回るようになる。この時にも体当たり攻撃を仕掛けてくる。
ゲーム中で最初に遭遇する敵キャラクターで、バックス通り最奥のトンネルの中で人間を襲っていたところ、ジェイムスと遭遇。フェンスからもぎ取った角材で撲殺されることになる。また、この際にラジオからノイズが鳴っていた為、敵の探知にラジオが利用できることも発覚する。
アパートでの三角頭初登場イベントでは、三角頭の手で惨殺されていた。
以降もゲーム全編に渡って登場する為、目にする機会が多いクリーチャーと言える。
リメイク版
本作でも最初の敵として登場。
初遭遇・交戦シーンもほぼ同じだが、舞台がトンネルから廃屋内に変更された。
ディティールが細かくなり、拘束衣のような意匠がより分かりやすくなった。また、厚底ヒールのパンプスを履いている点が大きな変更点。頭部から首元にかけて裂け目が開いており、攻撃手段はそこから大量の吐瀉物を吐きかける毒液攻撃に変化した。迫り寄って毒液を吐きかける掴み攻撃や、頭部を振り回しての頭突き攻撃も追加されている。
以前は攻撃し続ければ簡単にハメ殺せた相手だが、本作ではダメージを受けながらスーパーアーマー状態で反撃を仕掛けてくることがある。その為、本作から追加された「回避」を使用しながら立ち回ることが重要。ダウン後の這いずり行動も健在だが、バブルヘッドナースなど複数体の敵に混じって這いずりライイングフィギュアが出現することがあり、より厄介になった。
また、裏世界では強化型個体が登場。薄汚れた拘束衣で頭まで覆われ、全身に包帯が巻き付いているなど、より不気味な姿になった。攻撃手段も長距離まで届く毒液弾や、毒液をぶちまける全方位攻撃が追加されたほか、絶命時に毒液を撒き散らして周囲をしばらく汚染する能力も得ている。
関連クリーチャー
アームレスマン
映画版『サイレントヒル』に登場したクリーチャー。
ライイングフィギュアとほぼ同じ姿で、胸の穴からはタール状の毒液を噴射する。その威力はバイク用のヘルメットやライディングジャケットを腐食・融解させるほど。
作中では主人公のローズやシビル・ベネットらを襲撃。シビルが拳銃を8発発砲しても生きていたが、最期にヘッドショットで頭部を破壊され絶命した。
ストレイトジャケット
『サイレントヒルゼロ』に登場するクリーチャー。
こちらもライイングフィギュアとほぼ同じ姿で、胸からは毒液を発射する。
両足による掴み攻撃を仕掛けてくるが、QTE入力に成功すれば振りほどくことが可能。
ゲーム序盤のアルケミラ病院ではボス個体が登場。以降はザコとして大量に登場する。
スモッグ
『サイレントヒル ホームカミング』に登場するクリーチャー。
姿はライイングフィギュアに似ているが、より人間に近い形状をしており、肋骨を顎のように開きながら襲ってくる。口腔内や内臓が燃えているらしく、光を放っているのが特徴。
名前の通り黒煙を吐き出して攻撃する。煙を吐く際に露出する肺が弱点。
関連イラスト
関連タグ
(以下、正体に関するネタバレ)
拘束衣はなすすべも無く病気の妻を見守るしかなかったジェイムスの苦悩。
毒霧は介護の苛立ちから出てしまった悪態と毒舌。
ゴム袋はメアリーの遺体袋、そしてメアリーの死体そのものの暗示とも言われている。
アームレスマン、ストレイトジャケットに関しては、大火傷を負って病室に拘束されているアレッサの境遇を示唆するものと考えられる。