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◆警告◆この記事はネタバレ回避のため第四部「エイジ・オブ・マッポーカリプス」を読了した後に読むことを推奨な。◆重点◆




























◆忍◆ ニンジャ名鑑#0354 【アヴァリス】 ◆殺◆

狩人。ヴァインの代理戦士。オクダスカヤ社の支配領域である東欧から送り込まれた。謎の能力によって敵のニンジャのジツを吸収し、我が物とする。ジツを奪われたニンジャはそのジツを以後使えなくなる。常に他者の力を奪う算段をしている危険な存在。


「ニンジャスレイヤーの味はどうだ。食いごたえがあるだろう?」


概要

第四部「エイジ・オブ・マッポーカリプス」の主要的組織「ダークカラテエンパイア」に所属するニンジャ。

二代目ニンジャスレイヤーことマスラダ・カイを獲物と定めた、謎めいた狩りの儀式「ストラグル・オブ・カリュドーン」に参加したヴァインの代理戦士。


自身の持つ能力から、ニンジャのワザやジツを間近で見ることに拘っており、狂気じみた危険なアトモスフィアを纏っている。

平常時は不遜かつひょうひょうとした態度だが、イクサの中で高揚すると口調が荒ぶることもある。


ダークカラテエンパイアとは

ダークカラテエンパイアとは、最初のニンジャにして唯一のヌンジャ「カツ・ワンソー」の時代に生きた神話世代のリアルニンジャたちと、その配下によって構成された組織である。

今の時代では長きにわたる眠りから覚めて現代によみがえった面々と、サツガイが引き起こしたヒャッキ・ヤギョによってキンカク・テンプルから現れた面々がいる。

現在でも彼らは、かつてカツ・ワンソーが座していた空白の玉座を戴き、世界を併呑してこの玉座に再びワンソーを迎え、ニンジャの王国復古を目指して活動している。


ただし、組織としての団結力は弱い。というのは、彼らはカツ・ワンソーを神聖視しており、彼を唯一頭上に戴くべき神祖として崇めているのは共通なのだが、その上で自分が上に行こうと勢力争いを繰り広げているのである。

ワンソーの復活、そしてかつてのニンジャ大戦時代への回帰という目的を共有しつつも、優先すべきはあくまで自分の勢力の発展、ということである。


アヴァリスがヴァインの代理として参加しているストラグル・オブ・カリュドーンは、ワンソーの玉座を守る摂政、つまりナンバーツーを決めるために「誰がニンジャスレイヤーを狩るか」を競うゲームである。


外見

身長196cmの大男で、タテガミのごときぼさぼさの白髪を伸ばしており、体格にも秀でている。

常に口周りを覆うメンポを装着しており、またその目は時に闇の色を宿し輝くという。


素性と経歴

そんなアヴァリスの正体は、サツガイやゾーイと同じ「カツ・ワンソーの影」の一人。

以前は霧の立ち込める東欧のスラムで生活していたが、有能な若者を拉致するべく度々現れていたオクダスカヤ社のニンジャ・エージェントと衝突を繰り返し、己の力を試しつつ彼らのジツを奪っていた。


その行為は徐々にエスカレートしていき、ついにはオクダスカヤの支配者であるヴァイン(クロヤギ・ニンジャ)と対面。

しかし、ダークカラテエンパイアのメンバー=ワンソーの信奉者であるヴァインは、アヴァリスが「影」であることを知るや否や平伏、額ずいてその身を差し出した。

アイデンティティが曖昧だったアヴァリスはヴァインの肉を喰らい、その力、クロヤギ・ニンジャの力、それを呼び込んだオクダスカヤの人間・ディミトリの自己同一性と己を重ねたが、自己を確立するには至らなかった。


その後、ストラグル・オブ・カリュドーンの開催に伴い、ヴァインの代理戦士として参戦。実際にはヴァインの方がアヴァリスに平伏しているため、他のペアと異なり主従が逆転している。

だがアヴァリスの目的は、他のリアルニンジャたちのように「ワンソーの玉座を守る摂政の座」を求めてのことではなく、「ワンソーの影としてダークカラテエンパイアを牛耳る」ことであった。


ジツ・カラテ

特異なジツを多数扱うが、ニンジャのニンジャたるゆえんとしてカラテのレベルも実際高い。

秀でた体格を生かしたカラテは脅威そのものであるが、そのほかに後述する能力の都合上、相手の攻撃を「致命傷を避けつつ受ける」技術に長けており、耐久力は折り紙付き。

さらに系統の異なる複数のジツの性質を理解し、場合に応じて的確に使いこなすなど、頭の回転も速い。


・ジツを奪う力

文字通り敵のニンジャからジツを奪って自分のものにする能力。

これを適用するためには条件が二つあり、「ジツを全身で受けきり、咀嚼し、発生するダメージを耐え抜く」「ジツを使う者の脳髄か心臓を食べる」のどちらかをクリアする必要がある。アヴァリスはもっぱら、自然に満たせる前者の条件を優先する。

ただし同時に保有できるジツは8つが限界であり、9つ目以降はストックしているジツ1つを破棄して交換しなければならない。また、一度使ったジツはしかるべき環境にてしかるべきザゼンをせねば再使用できないという縛りもあり、かのラオモト・カンほど無茶苦茶ではない(あちらはリー先生の存在があるとはいえニンジャソウルそのものを複数宿した怪物であるため、この面で比べるのが間違いなのだが)。


・アシッドクラフト・ジツ

アシッドフォージから奪ったジツ。致死性の高い強酸の霧を操る。


・サモンエレメンタル・ジツ

サマナから奪ったと思われるジツ。体に宿した神秘の獣のネオンタトゥーから獣を召喚し、使役する。


・オルタ・ブンシン・ジツ

元の使い手は不明。本体と鏡像との位置を瞬時に交換する。


・ハリネズミ・ジツ

元の使い手は不明。背中から無数の針を伸ばし迎撃する。服が破れてしまうためアヴァリスはあまり好んでおらず、オーレフォーム・ジツを奪った際に破棄された。


・オーレフォーム・ジツ

シャゴタイトから奪ったジツ。自身の体に鉱石を析出させ、炎などから身を守る。


・オニビ・ジツ

グリーンウィスプから奪ったジツ。濡れた緑色の炎を召喚する。

グリーンウィスプのものと比べて速度が段違いに速い。


・ヘンゲヨーカイ・ジツ

元の使い手は不明。ハイエナの獣人じみた姿に変化する。両手の爪と尾を武器として用いる。


・クロヤギ・ブンシン・ジツ

ヴァインから与えられたジツ。クロヤギ・ニンジャのユニーク・ジツで、体を無数の黒山羊に変化させる。

山羊それぞれがバラバラに行動し、集まることでアヴァリスに戻る。なお、山羊を倒してもアヴァリスにダメージが入るわけではない。


活躍

初登場は「プレリュード・オブ・カリュドーン」。アシッドフォージを襲撃し、ジツを奪ったうえでバラバラに切り裂き抹殺した。


「ザ・シェイブ・オブ・ニンジャ・トゥ・カム」では、他の六人の代理戦士と共にニンジャスレイヤーを襲撃、獲物の印をつけることに成功。

ただこの時は積極的には動いておらず、ニンジャスレイヤーの放った黒い炎を奪おうと襲い掛かるも、失敗している。


その後は他のメンバーへ皮肉を飛ばしつつおとなしく順番を待っていたが、目的が異なることから来る異常性から儀式への異物と判断され、「デストラクティヴ・コード」にてセトが差し向けたデスロール、シックスフィーター、ラスティカトラス、グリーンウィスプ、シャゴタイト、エンデーバーの討伐チームによる襲撃を受ける。

数では圧倒的不利だったが全く動ぜず、カラテとジツを駆使して彼らを次々と返り討ち、シャゴタイトとグリーンウィスプからはジツを奪う。

しかし、チーム内でも実力者だったハイウェイマンの狙撃を受けてしまい、回復に手間取っている間にノロイのアミュレット「ペリアプト・オブ・ノロイ」の力を受けて大きくバランスを喪失。


その状態でもハイウェイマンの猛攻を辛うじてしのぎつつ激闘を繰り広げるも、最後には銃剣を受け損ねて体を貫かれ、引き裂かれたが、とっさにクロヤギ・ブンシン・ジツを使用して回避・再生。打つ手の無くなったハイウェイマンを爆発四散させ、セトの代理戦士であるブラックティアーズのもとへ向かった。


その後、ビルの屋上でブラックティアーズと対峙。襲撃についてはシラを切られたが、アヴァリスはセトが自分をサツガイ復活の生贄として狙っていることを看破していた。

そのままブラックティアーズとのイクサに臨む。ノロイの力でジツを奪う能力は使えなくなっていたが、なおも互角に渡り合う恐るべきワザマエを見せ、逆に自分がサツガイを己の贄とすることを宣言、セトたちにワンソーの影であることを確信させる。


アヴァリスはニンジャ耐久力によりブラックティアーズの猛攻を耐えしのぎ、ブラックティアーズも回復呪術によりダメージをリカバーし、イクサは膠着の様相を見せ始めるが、ブラックティアーズが斬撃の軌跡でひそかに描き出していた「禁」の文字を用いたカンジ・シバルにかかってしまい拘束。

さらにセトの呪力を流し込まれて行動不能になってしまう。


そのままサツガイ復活の生贄にされるかと思われたが、事態を察知したニンジャスレイヤーが乱入。

ブラックティアーズとにらみ合いになったところにメイヘムとウーガダルがさらに到着し、加えてウーガダルがサツバツナイトとしての正体を現したために、ブラックティアーズとニンジャスレイヤー、サツバツナイトとメイヘムがそれぞれにイクサを始めたことでターゲットから外れ、命を拾った。


そして、ブラックティアーズがニンジャスレイヤーに対処するため集中力を切らした隙をついてカンジ・シバルを脱出。ニンジャスレイヤーが勝利した直後、ブラックティアーズが持っていたサツガイの力を宿すマガタマを強奪し、それを取り込み我がものとした。

これによってアヴァリスは不安定だったアイデンティティを確立、「カツ・ワンソーの影」としての己を確かなものとした。


「嗚呼」「成る程。これが、俺か」


その目は緑の闇に輝き、サツガイのゲートたる黒いトリイが連なった無限の樹海のイメージを見せ、それを実現するかのように周囲のビル群に「命を奪いつくす死んだ緑」が広がり始める。

セトによる宣戦布告、サツバツナイトやニンジャスレイヤーの追撃をものともせず、アヴァリスは黒いトリイの向こうへと姿を消していった。


「がっつくな、獣よ。俺とて狩人だ。いずれ相手をしてやる……俺の番まで生きていたらな」


なお、この時広がった「死んだ緑」により、ネオサイタマは大規模な電波障害に襲われ陸の孤島と化しており、この顛末は「アシッド・シグナル・トランザクション」で描かれている。


その後「ビースト・オブ・マッポーカリプス」にて、カリュドーンの儀式が進むのを見守りつつネオサイタマで待機していたが、この事態を打開すべくフジキド一派と共に入り込んだマスラダと対峙し、戦闘に入る。


神話級ニンジャ、カツ・ワンソーの影たる圧倒的なカラテにものを言わせ、当初はニンジャスレイヤーを圧倒。しかし、しぶとく食い下がるニンジャスレイヤーによって一時成層圏まで放り出され、適応するまでの隙を突かれて少なからぬダメージを受けてしまう。

地上に戻ってからは再びニンジャスレイヤーと壮絶な殴り合いを繰り広げ、戦闘不能に追いやったかに見えたが、超高速での連続突撃の間にニンジャスレイヤーからヌンチャクによるカウンターを受け続けていたのが災いした。


マスラダの持つ「ヌンチャク・オブ・デストラクション」は、カツ・ワンソーその人の骨より生み出された神器。そしてニンジャスレイヤーの手にある今、それはモータルたちの怨嗟を介してキンカク・テンプルの力を取り込み変質させた、克服の力だった。

それはニンジャスレイヤーが狩人を倒すたびに生まれていた「赤黒のオリガミ」と共に、キンカク・テンプル顕現に伴い引き裂かれようとしていたネオサイタマを繋ぎ留め、アヴァリスの体にも癒えない傷を刻み込んだのである。


それでもなお、満身創痍のニンジャスレイヤーと殴り合いトドメを刺そうとするが、体に生じた亀裂に黄金のクナイ……「ヴェルヴェット・ソニック」において、マスラダがシナリイから「ネオサイタマと引き換えにダークカラテエンパイアを滅ぼす」手段として与えられた「セプク・オブ・ハラキリ」を捻じ込まれ狼狽。

亀裂を無理矢理広げられ、ジツの維持ができなくなったアヴァリスは、そのまま再びマスラダごと星の海に投げ出されてしまう。


そのままフックロープを伸ばしたマスラダに組み付かれ、ヒサツ・ワザ「アラバマオトシ」にて地上のマルノウチ・スゴイタカイビルへと叩き落される。

地盤をも砕いて落ちに落ちた末、地下空間に顔を出していたギンカク・テンプルに脳天から叩き付けられ、ついに爆発四散。


アヴァリスの戦死を以て、ストラグル・オブ・カリュドーンに名乗りを上げた狩人は全滅することとなった。

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