概要
『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』の登場人物。
リディル王国東部の大貴族であるケルベック伯爵家の令嬢で、現ケルベック伯爵の長女。ヘンリーという弟がおり、常にアガサという侍女を従えている。15歳。
本編開始の3か月前、15歳になって間もなくケルベック伯爵領が大規模な竜害に遭い、それを実質一人で解決した〈沈黙の魔女〉モニカ・エヴァレットの活躍に感動して家族共々大ファンとなる。
その3か月後、国王から第二王子フェリクス・アーク・リディルの護衛任務を秘密裏に受けていたルイス・ミラーがケルベック伯爵家に対して、モニカを伯爵家令嬢モニカ・ノートンとしてセレンディア学園へ潜入させるための協力を依頼し、イザベルを含む伯爵家全員が二つ返事で引き受けたことで潜入後の現地サポート要員として共に編入することになる。なお、モニカとは歳が一つ違うため、モニカは高等部2年、イザベルは高等部1年に編入となった。
この潜入に際して用意された「モニカ・ノートン」という身分は「前伯爵夫人という後見人を失って以降、伯爵家の人間に疎まれ、伯爵令嬢(=イザベル)の使用人としてこき使われてきた」という設定(経歴)になっており、家族共々それに従ってノリノリかつ真剣に悪役令嬢を演じている。人前では基本的にモニカをいじめているが、モニカに実害が無いよう配慮しており(たとえば買い物を押し付ける際に白紙の買い物メモを渡すなど)、自室など人が見ていない所では「モニカお姉様」と呼んで心から慕っている。こうして学園内に「モニカはイザベルの獲物」という認識を植え付けることで平民出身のモニカが直接的にいじめられないよう牽制しているが、同時に「使用人をいじめる伯爵令嬢」というネガティブなイメージを持たれている。それについてモニカは心配しているが本人は気にしていない。
性格は悪役令嬢とは似ても似つかず、ケルベック伯爵家長女としての責任と気品と教養に満ちており、悪役令嬢を演じている時でさえモニカ以外を露骨に見下す言動をすることはない。学園長やヒューバード・ディーを相手にして一方的に要望を通す交渉力、茶会の授業でトップの成績を収めるマナー力、憧れのモニカの前でも公私混同しない分別力、周囲から一切疑われないほどの演技力、緊急事態にアドリブで完璧に対応する頭の回転の早さを併せ持つ。その能力の高さからモニカも敬意の念を持っている。
一方、王都で流行している大衆向け恋愛小説に夢中になるなどミーハーな面もある。侍女のアガサとも読書仲間であり、非常に仲が良い。
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